コロナウイルスの感染が全国的にはだいぶ鎮静化しており、昨日は大阪・兵庫・京都が緊急事態宣言解除となりましたが、神奈川を含む1都3県は変わらず。なかでも神奈川の数字が下がらず、この県西地域での院内感染が最後に残っている状況です。医療現場の皆さんにはたいへんなご苦労をかけていますが、もうひと踏ん張りして頂くためにも、皆で支え合い、応援していかねばならない局面です。
午前中、私が招集する最後の幹部会議を開催。市長選の選挙結果を踏まえ、市長が交代するにあたっての今後の事業の進め方について、全ての部局長・副部局長らに訓示を行いました。市民が示した願いは、これまでの政策の継続と、新しい取り組みへの着手が、まさに半分ずつであり、これまでの成果をしっかり活かし、その上に新たなチャレンジを載せていくことが望ましいこと。各事業をこれまで推進してきた職員として、現状や課題について新市長にしっかりと説明し、今後必要となる政策の在り方について積極的に新市長と議論をすることなどを伝えました。
午後は、来週から市長に就任する守屋氏へ、重要事業などについて引継ぎを実施。私が選挙戦を前に取りまとめたマニフェスト「新しい小田原へ第4ステージの取り組み指針」に列記した政策リストを用いて、約1時間、全ての政策分野にわたり主要な課題や今後の見通しをお伝えし、幹部会議の様子も報告。市民力や地域力を育ててきたこれまでの成果の上に、守屋氏の得意とする部分を載せて、ぜひ市政を更に進化させてほしいとの期待を伝えました。
そのほか、市社会福祉協議会の小野会長に、ケアタウンなどの仕上げに向けた更なる協力を要請。また県市長会の副会長らに架電、後をよろしく頼むと伝えました。空いている時間で、市長室内の膨大な書籍や資料などを仕分け、あとの片づけを秘書室に依頼。
この日、両副市長と最後のミーティング。毎週月曜と木曜の朝一番で必ず行ってきた、課題の進捗管理と市長指示を行う、市政運営においてとても重要な場でした。加部副市長は私の就任直後に選任し、まさに3期12年間最側近として私を支えてくれました。時田副市長は私の就任後に企画部長などの要職を任せ、その後2期にわたって支えてもらいました。加部さんは行政の枠組みや財政規律を重んじる小田原市役所随一の能吏であり、行政の仕組みに疎く奔放になりがちな私の政策意図に現実感を与えてくれたと共に、職員や議員からの人望も厚く、何度救われたか分かりません。時田さんは、私がCLCA(子どもと生活文化協会)事務局長だったころから存じており、公務員という枠をはみ出した柔軟かつアグレッシブな発想と仕事ぶりで、加部さんとは良い意味で対照的に、思い切った取り組みを様々に提案してくれました。また文化方面の造詣が極めて深く、市政を新しい展開へと切り拓いた人でもありました。このお二人の、的確かつ絶妙な参謀機能がなければ、加藤市政、すなわち「新しい小田原」への歩みは難しかったと思います。言い尽くせぬ感謝の想いでいっぱいです。
また、お世話になってきた秘書室の皆さんとは、最後のランチを共にしました。両副市長と、公用車の運転を長年務めて頂いた2人の管財課職員も一緒に、清風楼さんのお弁当を頂き、和やかに歓談。市長の公務が円滑に進むよう、あらゆる配慮で支えてくれた秘書室チームの皆さん。12年間の中では、病で亡くなられた方もいるのですが、私にとってはかけがえのない仲間でした。本当にありがとう。新しい市長にも、これまでと同じようにしっかりと支えてあげてほしいと思います。
今日は、公務最後の日。これまで共に県西地域の中で協力し合ってきた近隣の首長さんらにご挨拶に廻り、最後は退任式に臨みます。苦楽を共にしてきてくれた職員の皆さんに、これまでのお礼と、ここから先の難しい状況を乗り越えるべく頑張ってほしいとの思いを伝えるつもりです。そして、私自身がこれから民間の立場に戻っても、皆さんと共に在り、市民の立場で課題解決を担うことで市政を支えていく旨、しっかり伝えたいと思っています。
この「市長の日記」も、今日が最後となります。就任前から折に触れ綴っていましたが、市長にしか見えない景色や想いを市民の皆さんと分かち合いたいと、2009年の3月からは土日祝日以外ほぼ毎日更新、通算で2000以上の投稿をしてきた、市政の貴重な記録でもあります。今後は私の個人のフェイスブックなどで、これからの動きや、都度の想いなどを発信していくつもりです。長年、この日記をお読み頂いて来た全ての皆さんに、この場をお借りして心から感謝申し上げます。そして、「新しい小田原」への歩みがさらに進化していくよう、引き続き市政を見守って頂きたいと念じ、最後の「市長の日記」を閉じさせていただきます。
稔り多き、そしてご縁に恵まれた、本当に豊かで充実した12年間を、ありがとうございました。
重要案件としたのは、SDGs、地域循環共生圏、再生可能エネルギー、おだわら市民学校、市民ホール、ケアタウン、地域コミュニティ、市民活動、市立病院、ハルネ、森づくり、農業振興。それぞれ、担当する部局の部長や職員らに、新しい市長と意見交換をしながら、これまで積み上げてきた実績を活かして、事業をしっかり継続していくよう、そして市長が替わっても市民のためにこれまで以上に頑張るよう、上記12のチームに私の想いを伝え、激励しました。
また、この日も、これまで一緒にまちづくりに取り組んで頂いて来た皆さんが、急きょ市長室をお訪ね下さいました。おだわら環境志民ネットワークの代表である辻村さん、おだわら名工舎の芹澤毅さん、林青会の高木大輔さん、かまぼこ通り活性化協議会の田代守孝さん・小西里奈さん。これまでの協働の取り組みを振り返りつつ、今後に向けて引き続き市政への協力をお願いすると共に、市長とは違う立場になっても小田原のために力を尽くす旨お伝えし、今後も一緒に活動していこうとの想いを分かち合いました。
また、3期12年にわたって市民と行政との協働を育ててきた、市民生活にまつわる幾つかの重要な分野について、その主たる担い手である諸団体のリーダーの皆さんと個別に面談させて頂き、市長が交代した後も変わることなく歩みを進め、市政を支えて頂くよう、私の想いをお伝えしました。お越しいただいたのは、FMおだわらの鈴木社長、小田原市民生委員児童委員協議会の岡田会長、市民活動を支える会の椎野理事長、小田原市文化連盟の関口会長、自治会総連合の木村会長。この日都合がつかなかった、小田原市社会福祉協議会の小野会長にも、同様にお願いする予定です。
また、市政情報の発信などで常にご協力頂いて来たタウンニュース小田原支社の野口支社長らも来室頂きましたので、改めて感謝をお伝えし、引き続き小田原のこれからの歩みを支えて頂くよう、お願いしました。
コロナウイルス対策の陣頭指揮をとる真っ最中であり、また当年度の重要事業などが目白押しで動いている中ですので、後継市長にしっかりと引継ぎをしつつ、市政継続に遺漏のないよう各担当部局の職員らに指示を出しておくつもりです。また、共にまちづくりを担ってきて頂いた諸団体の皆さんなどにも、今後に向けて取り組みが停滞することのないよう、協力要請を行いたいと考えています。
20日にはようやく予約制PCRセンターが運用開始となる予定であり、その他、休業要請業種以外への経済的支援策なども実施に向けて庁内調整を進めます。市立病院の院内感染の経過確認、特別定額給付金の支給事務の進捗確認など、対策全般を止めることなく進めて行きます。
7階西病棟で感染の発生した市立病院の状況について、病院管理局職員から直近の状況が詳しく報告されました。同様の内容は既に市立病院HPに第7報として掲載されていますが、感染の疑いがある患者さんたちの受け入れにより院内の病室に空きが無くなっていることから、県西地域全体での医療機関連携が喫緊の課題となっており、具体の役割分担の議論を進めています。また、外来では電話診療も開始し、来院を出来るだけ少なくして頂く方策も始めていきます。
関連して、小田原医師会が主体となって進めているおだわら予約制PCRセンター(検査場)は、設置工事がほぼ完了、14日にシミュレーションを行い、来週からいよいよ運用が始まっていきます。市としてもしっかりと協力していきます。
経済支援関係では、休業要請業種の皆さんへの支援金支給の実務が進んでいます。12日の段階で1000件を超える申請があり、うち740件を既に支給決定、早いものは振り込みが始まっています。国からの特別定額給付金(一律10万円)では、11日から始まったオンライン申請が今朝の段階で1850件超。コールセンターを13日に設置して様々なお問合せに対応しています。雇用調整助成金の申請には、社労士などの専門家のサポートが受けられるよう支援をしていますが、面倒で煩雑な事務手続きから申請は今だに少なく、これまでで20件ほどに留まっているようです。
ひとり親世帯に支給する児童扶養手当の上乗せ支給分は、当初の予定よりも早めの支給が可能になりそうです。
休業が続き家庭で多くの時間を過ごしている子どもたちのために、教育部が中心となって「おだわらっ子チャンネル」を立ち上げましたが、そのコンテンツが次第に増えています。特に、入学式と登校日以外、先生や友達と交わる機会がなく、授業も受けられない新一年生に向けての、市内の幼稚園・保育園の先生方からの動画メッセージが出色で、見ていてこちらも楽しく嬉しくなる内容。ぜひ、更なる充実を図り、コロナウイルス終息後も活かしていける有効なコミュニケーション手段に育てていきたいです。
すでに保健所の指導を受け、重点医療施設等へ患者さんを搬送し、病棟を消毒するなど必要な対策を講じているところです。市民の皆さんにはたいへんご心配をおかけし申し訳なく思っております。市立病院に疑似症例の患者さんが集中してきたことから起きた一連の感染状況を踏まえ、近隣の病院との連携や役割分担が不可欠であり、県や保健所とも相談しながら、体制整備を急いで進めているところです。
12日、市内の各小学校で開設されている放課後児童クラブの様子を見て廻りました。午前中に千代小・豊川小・富士見小、午後に桜井小・富水小・足柄小の、計6校。それぞれ、各クラブの指導員さんたちにご案内いただきながら、子どもたちの様子、感染予防において注意されている点、現時点で困っていること、今後の課題などについてつぶさに伺うことが出来ました。
小学校が休校となってから、各クラブでは朝8時から夕方6時半まで、長い時間におよぶ開設が続けられています。働く保護者の皆さんにとっては欠くべからざる存在である一方、子どもたちが集団で活動することから「密」が発生することは不可避であり、市としては利用の自粛にご協力頂くよう保護者に要請をしてきました。それを受け、クラブにもよりますが、利用する児童数は少ないところで平常時の3割程度まで下がっており、ある程度ゆったりした空間が確保されていました。それでも中には、平常時の半分以下であっても40人を超える児童が集っているクラブもあり、マスク着用や手洗い励行はしっかりやっているものの、密にならざるを得ないのが実態です。
そのため、指導員さんたちは細心の注意を払い、事前事後はもちろん、活動時間中も除菌などをこまめに行い、子どもたちの健康状態に気を配る毎日。連日、朝から夕方までの長時間勤務が、3月から今に至るまで長期化していることから、ローテーションを組んでの運営にもかなりの疲れがたまっている様子がありありと窺えました。
それでも、そうしたご苦労のお陰で、子どもたちは伸び伸びと元気に、クラブの中で過ごしていました。今後、緊急事態宣言が解除もしくは緩和となっても、学校の授業が直ちに以前のように平常化するのは難しく、放課後児童クラブの活動も現在の形をしばらくは続けて行かねばならないでしょう。指導員さんたちのご負担が軽くなる日が一日も早く来るよう、市としてもコロナウイルス対策に迅速に取り組んでいかねばならないと感じました。
朝一番で、各分野におけるコロナウイルス対策の状況などを確認。おだわら予約制PCRセンター(PCR検査場)は小田原医師会と連携、開設に向け準備が進んでいます。医療や介護の現場への防護資材供給に向けては、まずは量をしっかり確保するよう、改めて指示。
経済支援では、市単独の支援金にはすでに約800件の申請があり、順次審査を行って支給決定を進めており、支給実務に移行しつつあります。新たな融資制度への申請も一日当たり数十件に増えており、民間金融機関OBも加わって相談体制を強化しているところです。
国からの定額給付金(一律10万円)は、11日からオンライン申請ができるようになっており、日付が変わったと同時に申請が多数届いています。5月中には1回目の振り込みができる見通しです。全国一斉にこの事務が動いていることもあり、申請書発送に用いる窓付き封筒が払底しているため、申請書の発送は今月下旬になる見通し。
除菌水は引き続き市内5か所で配布中、連日2000人近い皆さんにご利用いただいています。おだわらっ子チャンネルは、新1年生に向けた市内各保育所・幼稚園の先生方による動画メッセージが次々とアップされており、とても好評です。
この日は、市内の保育園で過ごす子どもたちや、保育士の先生方の様子やご苦労などを伺うべく、4園をお訪ねしました。曽比の桜井保育園、曽我谷津の城前寺保育園、成田の豊川保育園、東町の山王保育園。それぞれ、園長先生にご案内を頂き、またお話を聴かせて頂きました。
いずれの園も、通常に比べて3割から5割程度の園児数となっており、いつもより子どもたちの密度はだいぶ少ない感じではありますが、先生方は細心の注意を払って子どもたちの環境に配慮されていました。除菌水などを使って一日に何度もドアや取っ手、机や椅子を清拭することをはじめ、換気、食事どきの席の間隔、お昼寝の際の布団の間隔など、できるだけ密にならぬように努力されています。しかし、子どもたちの生活では抱っこしたり手をつないだり、ましてや0〜1歳児では抱きかかえての保育が不可避であること、子どもたちも集団になって遊ぶことなど、保育園の環境下では「密」を避けることができません。先生方はそうした中での気遣いの日々であり、心労が積み重なっていると感じました。また、保護者のお勤めの状況などによって給食の数に変動が生じることが多く、食材のロスが多く発生していることも悩ましいとのこと。
様々な課題を抱えながらも、何とか保育の現場を支えて頂いている皆さんに、私からも感謝を述べると共に、何かあれば遠慮なく相談してほしいとお伝えしました。
8日、市議会6月定例会に上程する予定の補正予算について、理事者査定を行いました。コロナウイルス対策関連のものから、国が進めるICT教育関連、各種まちづくり関連、基盤整備関連など、多岐にわたる予算項目について、所管と調整。また、5月末に開かれる臨時議会での案件なども確認しました。全体を通じて、コロナウイルス対策に必要な措置を、タイミングを逸することなく、しっかりと講じていくことが肝要です。
午後は、緊急事態宣言の延長を踏まえ、コロナウイルス感染症対策本部会議を招集。国から示された基本的対処方針を確認するとともに、市立病院における感染のその後の状況、公共施設の使用抑制についての考え方、学校の休業の見通し、特別定額給付金の交付準備、各種経済支援策の利用状況などをつぶさに情報共有しました。今朝の報道では、感染拡大の見られない県については早期の宣言解除の可能性もあるとのこと。感染拡大の終息、そして一日も早い暮らしと経済の平常化に向け、今はご苦労されている皆さんへの支援をしっかり行う時です。
この日の午後、市内を始め当地域で訪問看護を行っている事業所をお訪ねし、訪問看護の現場における厳しい状況やご苦労を詳しく伺いました。
お訪ねしたのは、宙(コスモス)訪問看護ステーション。同施設の管理者である秋山さん、看護師の上原さん、他施設から、小田原医師会訪問看護ステーション管理者の小林さん、Smiley訪問看護ステーション管理者の戸松さんが揃われ、訪問看護の現場でコロナ対策にいかに苦労されているか、具体的な様子をお聴きすることが出来ました。
利用者の皆さん、そして訪問看護師の皆さんが、それぞれ感染のリスクにさらされぬよう、感染防止のためのガウンやマスク、フェイスシールド、ゴーグルなどが必要ですが、十分な数量が入手できず、皆さん苦労して取り揃えたり、手作りで作成したりしながら、何とか凌いでいるが、限界があること。そうした費用はそれぞれが負担したり、ステーションの追加的出費としても重くのしかかっていること。利用者と直に接することが不可避である看護の中で、どうやって感染を防ぐのか、日々手探りであること。万が一、ご家族に感染が発生した場合に、利用者が一人になってしまう状況を支える体制が必要であること・・・など、数多くの難しい対応を迫られている状況を伺いました。皆さんは高いプロ意識から、コロナウイルス対策に真剣に取り組まねばならない、私たちが感染したら訪問看護の現場が立ち行かなくなり、訪問看護を必要としている人たちを守ることが出来ない・・・そうした強い危機意識で職責を果たされようとしている様子が、ヒシヒシと伝わってきました。
市としては、感染防護資材の供給や財政支援のための財源を既に措置していますが、十分にそれが活かされていない段階であり、一定の量をまとめて確保し現場を支えるよう、改めて指示しました。また、訪問看護の利用者を守り、何かあれば地域の訪問看護師が連携して感染対策にあたれるような体制づくりについては、引き続き関係者の皆さんと意見交換を行っていきたいと考えています。
新型コロナウイルス感染症の対応により診療体制がひっ迫している市立病院の状況に鑑み、県西二次保健医療圏としての医療体制維持が急務であることから、小田原保健福祉事務所の長谷川所長、重点医療機関である足柄上病院の経営者である県立病院機構の吉川理事長に電話し、市立病院の切迫した状況を伝え、一日も早い協力体制の構築に向けた協力を強く要請しました。
経済対策では、宣言が延長となったことで経営難が深刻化することが明らかである以上、追加的な経済支援策が不可欠。休業要請の業種だけでなく、売り上げが大幅に減少した事業者にあまねく行き渡る支援金を交付する方向で、対策案をまとめたいと思います。市長等の給与減額も考えています。
市立小中学校は、5月31日までの休業延長とすること、分散登校日などを設け児童生徒の健康状態や学習状況を確認すること、放課後児童クラブは指導員の皆さんの頑張りで無事に運営できていることなどを確認。休業長期化による子どもたちの心身の影響を和らげる施策について考えてほしいと、教育長らに依頼しました。
本日午後には対策本部会議を開き、改めて全庁的な情報共有と動きの確認を行います。途切れることなく対策を打っていくことが肝心です。
午前中、神奈川県市長会の相談役である、海老名市の内野市長が来室されました。コロナウイルス対策の取り組みや課題などについて率直に意見交換、当面の県市長会の運営についても考えを共有しました。現在5期目に入っている内野市長は、県市長会の中でも特別に元気な方であり、先輩市長としてその行動力や発信力、加えてきめ細かい配慮には常に感服しているところです。折に触れて、まさに率直な意見交換を行える方であり、とても心強く感じています。
午後は、座間市へ。県市長会の規定で、任期が3期12年に達する市長を表彰する制度があり、昨年は私も対象となりました。今回この対象となるのが、座間市の遠藤市長。県市長会の会長である私から、遠藤市長に表彰状を交付させて頂きました。表彰状伝達もそこそこに、話題はコロナウイルス対策。日産など製造業系の大手事業所が多数存在する座間市にとって、経済活動の停滞が極めて憂慮されるとのことでした。感染によってではなく、経済の苦境によって亡くなる人が出てしまいかねない状態を、何とかしなくてはならないとの思いは、観光地を控える小田原も同じであり、緊急事態宣言下での暮らしや経済のあり方について、やはり率直な意見交換をさせて頂きました。いずこも、首長の悩みは深いです。
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市立病院では、4月29日に看護師からPCR検査で陽性が出て以来、入院されていた患者さんと当該病棟の看護師の皆さんに感染の拡がりが確認されており、昨日までの県の発表で合計18名が陽性となっています。市民の皆さんにはたいへんご心配をおかけしていますが、小田原保健福祉事務所の指導のもと、検査すべき対象者の検査はすべて終えており、感染のあった病棟の消毒なども含め必要な対応は済ませた上で、病院としては一部縮小した体制ながら診療を継続します。(詳細は病院HP)
小田原市のみならず、県西地域の高度急性期医療の基幹病院であり、地域住民のいのちを守る最後の砦でもある市立病院は、感染の疑いがあっても診療要請のある患者さんたちを拒否することはできないため、感染リスクに万全の体制を取った上で受け入れをしてきた経緯があります。難しいのは、入院初期のPCR検査では陰性で症状も軽い、いわゆる偽陰性の患者さんや、検査結果が出るまで院内で様子を見なければならない患者さんへの対応です。こうした皆さんを、専用・独立の空間でしっかり見守る体制を、今のひっ迫した医療現場の中で確保することは物理的に難しく、県西地域全体の機能分担や連携の中で考えねばならない喫緊の課題となっています。
こうした課題の解決に向け、県西地域広域医療圏として、関係者と断続的に対応を検討しているところです。なお、各医療施設の判断で検査を予約することができる、おだわら予約制PCRセンター(PCR検査場)の開設は、小田原医師会が主体となり、市と県が協力する形で、今月中旬の開設に向け準備が進んでいます。そして、これから建設を進める新市立病院では、こうした感染症対策の観点をしっかり盛り込んだ計画づくりがたいへん重要になると考えています。
30日から1日にかけ、市内の食品スーパーやホームセンターなどを視察。「市長への手紙」などでかなりの人ごみになっていることへの懸念が届いていることから、実際の様子を見て廻ったものです。各店、感染防止対策はしっかり講じられていますが、店長さんらに伺うと、時間帯や日によってはかなりの混雑になるとのこと。市民の皆さんには、お買い物の回数や時間を減らし、連れ立っての買い物は控えるなど、感染防止への行動にご協力を頂く必要があります。
また、次亜塩素酸水の配布会場を訪ね、開始当初に比べ落ち着いているものの、今も途切れることなく訪れる市民の皆さんの様子を確認、声を掛けさせてもらいました。現場を支えている事業協会とシルバー人材センターの皆さんにもお礼を伝えました。
30日午前中、小田原に工場のある五十嵐製箱?さんから、感染防止用の段ボール製パーティション(製品名は「ダンバリア」)を寄贈頂きました。接客業務における窓口などに設置して感染防止に役立てることができるものです。来訪されたのは、工場長の木立(きだち)さん、営業部長の佐藤さん、仲介役となった前市議の大村さん。今回は、間近に迫る小田原市長選挙の投票所において、感染防止対策として使うことを想定して試作されたとのこと。120基を寄贈頂いたので投票所に2基ずつ設置ができ、選挙以後も窓口などでそのまま使えそうです。木立さん・佐藤さんから、「こうした時期に、何か地域に貢献できることがあればと、作らせてもらった」といった思いを聞かせて頂きました。五十嵐製箱さんの段ボール製品化技術には様々なバリエーションがあり、かつ自由度が高く、今後も市の取り組みなどで連携させて頂けることがありそうです。
午後、小田原の様々なイベントを支えて頂いている関係事業者の皆さんから、コロナ対策に関する要望書を頂きました。コロナ対策で2月以降の市内イベントが軒並み中止または延期となり、事業者の皆さんは関連売り上げが大幅に減少、たいへん厳しい状況にあります。要望は、中小企業事業者への支援策の拡大適用と、神奈川県にも同様の措置を要望してほしい、というものです。2月以降中止になった主なイベントは、菓子まつり、かまぼこ桜まつり、おでんサミット、北條五代祭り、あじ地魚まつり、そして今後はあじさい花菖蒲まつり、酒匂川花火大会・・・。いずれも、小田原の各季節における風物詩であり、かつ地域経済振興に大きく関わるイベントばかり。今回の要望活動には9社が名を連ねていますが、こうした皆さんが健全に事業運営できてこそ、こうした各種大規模イベントがスムースかつ効果的に実施されてきました。支援策の検討と、消えてしまったイベントに替わる、皆さんと一緒に取り組める事業の創出などに、知恵を絞っていきます。
本日(1日)午後から県庁へ出向きました。27日・30日と頂いた地域事業者からの支援策要望に関し、県の対策にも反映してほしいとの要望を、さっそく武井副知事に伝えさせて頂きました。また、小田原でのPCRセンター開設に向けて連携強化し進めて頂くよう、首藤副知事に要望。さらに、この4月から就任され各種道路整備や災害対策を担当する小板橋副知事に、表敬訪問を兼ねて課題解決の推進をお願いしました。
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市内では、市立病院の看護師が陽性と診断されました。幸い、今のところ院内感染などの状況はないようで、保健所の指示を仰ぎながら、院内の消毒、濃厚接触の疑いがあるスタッフの自宅待機などの措置を既に済ませ、PCR検査を確認中です。市立病院では、県西地域の基幹病院としての責務を果たすべく、感染した中等症患者の受け入れに専念する足柄上病院の患者さんたちを受け入れ医療体制がひっ迫する中、一時的に受け入れざるを得ない疑似症例の方に対しても細心の注意を払って医療活動を献身的に続けてくれています。感染が拡がらぬよう万全を期し、また大切な医療スタッフも守りながら、市民の命を守る砦として医療を継続していきます。
政府は、緊急事態宣言の延長に向けて調整に入ったようです。5月6日までは何とか耐えて、と考えていた皆さんには、まことに辛い状況が続くことになり、市としても追加的な支援の枠組みを準備しなければならないと覚悟しています。28日には対策本部会議を開いて今後の対策の全容を確認、市民の皆さん向けのメッセージを発出すると共に、本日付で第2弾の各種対策に関する補正予算を専決処分しますが、その次も見据え、感染症対策・経済対策などの仕込みを進めます。
28日、小田原青年会議所(JC)の皆さんが来庁され、サージカルマスク1万2千枚を寄贈頂きました。(マスクは全部で2万枚確保され、箱根・真鶴・湯河原の3町にも配布されます。)これは、昨年7月にJC・小田原市社協・小田原市の3者で締結した「災害時における相互協力に関する協定」に基づくもので、今回の感染症拡大を一種の広域災害と捉えて対応頂いたものです。
来庁された6名の皆さんを代表して一寸木理事長より、今年度の諸行事が全面的に見直しをせざるを得ない中、この局面においてJCの使命をしっかり果たしたいとのお話があり、たいへん心強く感じました。こうした、いわば非常時にJCの活動を担う皆さんは、平常時にはできないような活動にも取り組めると捉えて頂き、ぜひ力を尽くしてほしいと、私からもお願いしました。ご自身の経営する事業自体が苦境にあるであろう中の尊い活動に、心から敬意を表します。
朝一番のコロナ対策チームミーティングでは、経済部産業政策課への融資相談や給付金問い合わせが相当な件数になっているとの報告がありました。福祉健康部からは、感染症対策の継続、集合検査場開設に向けた検討状況などの報告。いずれの部局でも、体制を整え、少しでも早く、そして多くの皆さんの苦境に支援を行っていきたいと、職員たちも頑張ってくれています。
例年この時期に大会が開かれる小田原市母子寡婦福祉会では、コロナ対策のため役員のみの集まりに変更され大会は中止となりましたが、毎年その中で行われてきた「母子世帯の母顕彰」だけは形を変えてでも行おうということで、昨日午前中、市長室にて市長表彰式が行われました。
いずれも、母一人で子育てを全うされお子さんが成人・独立を果たされた、脇さん、中島さんに、私から「母をたたえることば」と題した表彰状と記念品をお渡しし、ねぎらいの言葉を掛けさせていただきました。毎年のこのセレモニーでは、かつて私の母がそうであったことを思い出し、自分事のように感慨が迫ります。お二人とも、親としての責務を果たし、それが一段落していることへの安堵のお気持ち、お世話になった皆さんへの感謝などを、笑顔で語って下さいました。
続けて、小田原市内で事業を営む若手経営者の皆さんが来室され、コロナ対策としての支援策について要望書を頂きました。要望の趣旨は、県が休業要請している業種の事業者に対し市が上乗せする形で実施する支援金給付では、限られた業種にしか行き渡らず、休業や時間短縮などを講じていながら県からも市からも支援を受けられない業種に、深刻な経営難に陥りつつある事業者が多数いることから、支援金の対象事業者を「感染症拡大防止協力を行っている全ての市内事業者へと拡大」すること。また、同じ要請を県に対しても行ってほしい、とのことです。
この必要性については、この間市内の経済分野の実情を把握してきた中で、感染拡大防止を最優先に考え人の集まる業態に絞った支援策を打ち出してはいるものの、それではカバーできない事業者の窮状を目の当たりにしてきたところであり、市としても追加で実施すべき策として既に検討に入っていること、予算措置が出来次第実施に移していきたいと考えていることなどをお伝えしました。
来室されたのは、峯自然園の一寸木さん、マツシタ靴店の松下さん、干物店「大半」の椙崎さん、そして県政の立場から支援している佐々木県議。要望書と合わせ、市内で頑張っておられる若手経営者の皆さんの署名も頂きました。これまで、小田原のまちづくりや活性化事業に一緒に取り組んできた皆さんばかりであり、市としても迅速に動いていかねばならないと、しっかり受け止めました。お三方がお越しいただいた貴重な機会なので、それぞれの経営状況、各業界の状況などを、その場でいろいろと聴かせて頂きました。
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そんな中、関東学院大学小田原キャンパスでの新たな大学構想という明るい話題について発表ができたのは、とても嬉しくありがたいことでした。法学部が金沢八景の本学に移ってしまうと報告をされた当時は、たいへん落胆したものでしたが、その後、同学が誇る材料・表面工学研究所を核にした「国際研究研修センター」が設置され本間先生や高井先生らと親交を重ねてきたこと、法学部で開設された「地域創生特論」などに私自ら出講するなど関係を継続してきたことが、今回のご縁につながったものと受け止めています。
「日本先端大学(仮称)」設置準備委員会委員長の西和彦さんとお会いするのは、先月に続いてこの日がまだ2回目。それでも、我が国のパソコン業界で一時代を築いた西さんの技術者としての知見、マイクロソフト副社長としてビル・ゲイツ氏らと共に活躍した国際舞台での経験、須磨学園を率いる教育者としての情熱など、非常に興味深くお聴きしました。長い年月をかけて温めてこられた今回の大学構想にはそれらが反映され、優れた才能を見出し徹底的に育て上げるために考えられた、良い意味で日本離れした「規格外」の構想であると受け止めています。
学生さんが全国から集まり、全寮制であるため小田原に定住、学生生活を送り、講師の半分は外国人、授業の大半は英語、大手企業がスポンサーとなり学生のプロジェクトベースでの研究を受け入れるなど、この大学を起点に新たな活力が生まれ、関係が拡がっていくことでしょうし、市民の皆さんに開かれたキャンパスにも繋がっていくことでしょう。実現に向けての様々な課題を一つひとつクリアーし、2〜3年後の開学に向け協議が順調に進むよう、市としてもしっかりとコミットしていきます。
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法学部が横浜に移転したのち、材料・表面工学研究所を核とする「国際研究研修センター」として活用されている小田原キャンパスに、「日本先端大学(仮称)」を開設するとの構想が進んでおり、その実現可能性について協議開催の申し入れがあったことから、会見を行ったものです。
出席者は、関東学院大学の規矩(きく)学長、そして「日本先端大学(仮称)」設置準備委員会の西和彦委員長、ならびに私をはじめ文化部職員ら。西委員長は、かつて米国マイクロソフト社副社長、?アスキー社長などを歴任、当時のコンピューターソフト業界に先駆けて業界の発展に大きく貢献、一時代を築いた方。その後、いくつかの大学などで教鞭をとられ、須磨学園の学園長にも就かれながら、現在は東京大学大学院内の「IoTメディアラボラトリー」ディレクターなどを務めておられます。
設置される大学の学部等は、IoTメディア、デジタル医療情報工学、材料・表面工学の3分野。学生数は1,120人、1〜2年生は全寮制での学びを想定、活躍のフィールドは世界を見据えておられます。すでに、学長をはじめ教授陣の選定にも入っており、スポンサー企業の協力を得ていくお考えです。協議を進め、2〜3年後の開学を目指したいとのこと。
会見の詳細は、月曜日以降の日記などで紹介したいと思いますが、小田原の今後に大きな意味を持つ構想であり、実現に向け協議が順調に進むよう、市としてもしっかり協力していく考えです。
「めだかサロン」は、平成21年に設立された市民団体で、「県西部にすべての子どもたちの発達を支援する拠点が必要」との考えのもと、発達障害児の保護者や医師、臨床心理士、元教員などのメンバーが集まって、勉強会を行うとともに、活動趣旨に基づく行政や関係団体への協力要請や要望活動などに取り組んでこられました。
要望の中では、「障害を持つ子ども、特に重度の子どもの親になられた方々は、命の保証のない子供と1対1の待ったなしの子育てに、一人疲れておられるご様子が窺われます。」とされ、特に重度医療的ケア児への医療およびレスパイトの支援が不可欠とのこと。代表の大石さんらから、具体的に苦労されているご家庭の状況などを伺いました。
福祉分野では、高齢介護などの分野の施策は比較的進んできましたが、障がい、特に重度の医療的サポートが必要な分野は、まだまだ課題が多いと認識しています。要望書を受け止め、今後の市立病院の機能整備や障がい福祉施策に反映できないか、検討してまいりたいとお話をさせて頂きました。
23日、臨時記者会見を開き、「この大型連休に小田原箱根の観光をお考えの皆様へのお願い」を発出させていただきました。会見の設営は、小田原箱根商工会議所の鈴木悌介会頭に音頭を取っていただき、小田原市長、箱根町長、(一社)小田原市観光協会石田会長、(一財)箱根町観光協会勝俣会長を加えた5人で、共同会見に臨みました。
詳細は市HPなどで情報提供をさせて頂きますが、緊急事態宣言下での外出自粛などですでに深刻な打撃を受けている小田原箱根地域の経済活動を早期に立て直していくには、とにかく感染拡大の一日も早い終息しかなく、そのためには観光客が大勢訪れて感染が拡大するような状況を作り出さないこと、すなわち、観光客が小田原箱根を訪れないようにすることが不可欠と判断。鈴木会頭の強い危機感のもと、経済界および行政・観光産業が一体となってメッセージを発出することとなったものです。
観光が地域経済の最大の柱となっている小田原箱根地域が、観光客に来訪をご遠慮願うというのは、まさに断腸の思い以外の何物でもありません。しかし、今はそうしてでも、感染を終息させ、緊急事態を脱しなければならない。まことに苦渋の会見でしたが、それぞれが率直な思いを発信させていただきました。(小田原市長として出したコメントはこちら)
かねてより、城山中学校では「覇気」や「進取」などの文字を大きく掲出し、学校運営指針としての気概を示すと共に、中学生たちを鼓舞し、一体感のある学校運営を伝統的に続けて来られています。そうした中、市民の力で地域づくりを進めている小田原の歩みの重要な理念でもある「市民自治」や「地域自治」などに西村先生が共感下さったこと、また私が城山中出身であることなどから、ご依頼を頂いたものと理解しています。
掲げて頂いた「自治」の文字は、少し力が入り勢い余って「治」の字画の末端がはみ出しているのですが、ご寛恕頂きました。母校の後輩たちが、中学生時代から「自治」を重んじる生き方を身につけてくれれば、こんなに嬉しいことはありません。
さて、連日、市内各所へのヒアリングを続けています。
先週17日には、東町にある小田原市土木建設協同組合をお訪ねし、譲原理事長、神谷副理事長らと面談。市内の土木・建設分野における市況と、今後の見通しを伺いました。土木系は、例年この年度初めは業務量の少ない時期であるものの、様々な工事案件が先延ばしになりつつあることから、今後は厳しくなるとの見通し。建築系は屋内作業も多くあることから現場作業そのものを見合わせる動きが出ていること、中国製の建築資材などの入荷が滞っていることなどから、仕事が動かなくなりつつあるとのこと。公共関係の発注をできるだけ急いでほしいとの要請も頂きました。
21日は、労働団体である小田原・足柄地域連合の安池議長を、勤務先である箱根登山鉄道にお訪ねし、管内の雇用情勢などについて伺いました。地域連合に加盟しているのが比較的規模の大きい事業所であることから、今のところ傘下の企業などにおいては雇用不安のような状況はないが、連休明け以降も長期化するようだと、影響は出てくるであろうとのご懸念でした。
建設や社会インフラ関係として、小田原市電設協力会の嶽本理事長らを飯泉の同会事務所に、また小田原市管工事協同組合の槇原理事長・中村副理事長を、卸団地内の組合事務所に、それぞれお訪ねし、業況や今後の見通しを伺いました。やはり、電設資材の供給が滞っているため、各種工事を進めることができないこと、建築などの着工そのものが見送られていること。ガス管路の工事などは、作業環境の観点から工事現場をつくること自体が自粛状態にあり、仕事が動いていないとのこと。いずれも、たいへん厳しい状況にあります。
国からの国民や事業者向け支援策の概要はほぼ決まりましたが、その実施にもう少し時間がかかりそうです。休業や時間短縮で感染拡大防止に協力頂いている事業者の皆さんへの市としての支援は、県の協力金給付と同じ枠組みで実施を予定しており、県の支給スキームが整うのを待ちつつも、スムースな支給ができるよう準備に入っています。
市内5か所で行っている次亜塩素酸水の配布も、当初に比べ少し落ち着いた感じがありますが、それでも先週は連日3000人を超える皆さんが利用されています。医療や介護の現場で不足する防護資材等の確保には、引き続き手を尽くしているところです。医師会と連携しての医療体制の整備も、鋭意取り組みを進めています。
短期終息の見通しがなかなか得られない中、経営者の皆さんから苦境と不安の声が直接数多く届いています。引き続き、講じるべき策を見極めつつ、追加支援を準備していきます。
19日、二十四節気では「穀雨」。植物や生き物、農作物の生育にもたらされる恵みの雨が降り、いのちの営みが一気に活発化する季節です。前日に、市内で土砂崩れが起きるほど強い雨が一日降りましたが、19日はそれが嘘のように、5月のような陽射しが降り注ぎました。この日、石橋の佐奈田霊社では石橋山合戦840年祭が盛大に開催される予定でしたが、新型コロナウイルス対策で大幅に縮小、関係者のみで参道脇に植樹を行うことに。お招きいただいていたことから、植樹式には参加させて頂きました。
相模湾をわたる風の吹き抜ける、すっかり新緑に包まれた境内は、社会全体がコロナウイルス禍の只中にあるとは思えない穏やかさ。帰りの道すがら、新緑の向こうに拡がる相模湾と、何も変わっていないように見える小田原のまちを、しばし眺めていました。
この日は、小田原を代表する地場産業の各業界の様子について、ヒアリングを実施。小田原名産漬物工業組合の穂坂組合長とは、小田原駅前で営業されている土産店「まると」の店内で。小田原蒲鉾協同組合の杉山組合長とは、浜町の「蒲鉾会館」にて。木製品などを手掛ける事業者の組合組織「箱根物産連合会」の露木会長とは、経営される露木木工所の展示スペース「寄木ギャラリーツユキ」にて。小田原ひもの協同組合の山田組合長とは、経営する?山安の本社にて。それぞれお話を詳しく伺いました。
ひとくくりに地場産業といっても、その業界ごとに様子はだいぶ違いますし、同じ業界の中でも顧客層や取引先の構成によってかなり影響の差がでています。はっきりしているのは、「観光」関連市場への依存度が高い事業分野が極めて厳しく、一方で日常生活において消費される食材などは大きな影響を受けていない、ということ。したがって、箱根や市内での観光行動が戻ること、つまり感染拡大が終息し外出や飲食店利用の自粛が解かれることがとにかく重要であると、改めて認識。加えて、今般のような観光需要の浮き沈みによって左右されることが少なくなるよう、こうした機をとらえて各業界における市場戦略・商品戦略の見直しも必要ではないかと感じます。
橘商工会では、小野澤会長や周東事務局長らと状況や対策について意見交換。同席されていた精肉店経営の小森社長から、8年間続けてきた「出張商店街」の顧客がここに来て増えていること、他地域からも出張の要請があることなどを伺いました。生活を支える商業機能、特に外出がままならない高齢者などが暮らす郊外の住宅街などに、食材や生活用品などを届ける「業態」として、出張商店街はその価値を増していると感じました。他地域でも展開できないか、検討するべきと感じます。
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市役所庁舎玄関では、次亜塩素酸水の配布が続いています。終日雨だった13日は2000人台でしたが、14日と15日はまた4000人近くまで増えており、職員やシルバー人材センターの皆さんにより、整然と配布作業が進んでいます。横を通りかかったところ、市民の方から感謝の言葉を頂きました。水を取りに来られる個々の方々への対応に加え、今後は市内の介護施設などで必要な分に対しても、何らかの対応ができるようにしたいと考えています。
経済対策については、連日、国や県のレベルでの支援策が報じられていますが、数字や対象についての情報が先行するものの、支給の実務がなかなか始まらず、事業者や困窮されている皆さんの窮状が懸念されます。昨日も経済部職員らと、小田原市として打つべき対策について率直に意見交換。限られた財源の有効な活用について、見極めと実施を急ぎます。
新型コロナウイルス感染症拡大懸念の中、例年この時期に連日行われる諸団体の総会などは全て中止となっているほか、庁内・庁外を問わずほとんどの対外的な公務は中止もしくは延期となっています。市長室への来訪者もグッと減っています。
そんな中、13日には歴史家の黒田基樹さんが来室。北条氏の最新の研究では第一人者であり、2年間実施した北条早雲公顕彰500年事業などでも再三にわたり講演会やシンポジウムでご登壇頂きました。NHK大河ドラマの歴史考証なども担当されており、本市が進めている北条五代の顕彰活動に常日頃ご指導を頂いています。この日は、これからの顕彰活動や大河ドラマ化に向けたアクションについて、諸々意見交換をさせて頂きました。大河ドラマは2021年が渋沢栄一、2022年が鎌倉北条氏と決まっていますが、その後に向けて関係市町でしっかりと活動をしていきたいと思います。
14日には、小田原箱根商工会議所青年部の今年度役員の皆さんが来室。新会長の大谷さん、直前会長の加藤さん、副会長の石塚さん、小関さん、専務理事の松蔭さん。いずれも、地域の経済活動を支える若手経済人であると共に、これまでにも活発なまちづくり活動や経済イベントなどを担って来られた皆さん。私から期待の思いをお伝えしつつ、それぞれの皆さんが関わる地域経済の現場の状況についてその場でヒアリング。新型コロナウイルス感染症拡大という、いわば「非常時」の会議所青年部役員として、感染終息後を見据え、青年部だからこそできる活動を元気に展開して頂くようお願いしました。
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ご提供いただいたのは、地域で活躍されている株式会社エスアールシー(SRC)代表取締役の古川達高さん。古川さんは、既に新しい市民ホールの緞帳や、県西地域各市町へのカップル用ブランコなどをご寄贈頂いており、映画二宮金次郎の市民応援団副会長、かながわ西観光コンベンションビューローの代表など、地域振興に多大なるお力添えを頂いております。今回の階段アートもたいへんインパクトがあり、また大きな効果が期待されます。少し離れてみると、まさに巨大な一幅の壁画。インスタ映えなど、撮影ポイントにもなることは間違いないでしょう。心から感謝したいと思います。
先週10日、昨年度まで国や県の各省庁などに派遣されていた市職員が今年度から市役所の各所管に戻ってきましたので、それぞれ派遣先での経験や学び、小田原市への提言や意見などを聴く帰任報告会を設けました。
戻ってきたのは、6名。錦織さんは環境省に3年派遣、4月からは環境部環境政策課。米山さんは国土交通省に1年間派遣、4月からは企画部企画政策課に。浜崎さんは国土交通省関東地方整備局に3年、4月からは都市部都市計画課に。見坊俊明さんは水産庁に2年、4月からは経済部水産海浜課に、星崎さんは神奈川県後期高齢者医療広域連合に3年、4月からは総務部財政課に。石田さんは熊本市に2年、4月からは病院管理局医事課に。それぞれが、貴重な経験談と派遣中に得た様々な学びやご縁など、熱っぽく語ってくれました。派遣前と比べ、かなり逞しく、そして頼もしくなって帰ってきたと率直に感じます。それぞれの経験を活かし、帰任先でも大いに活躍してくれることでしょう。
14日も、市内各所でコロナ感染症にまつわる状況や今後の見通しなどを伺いました。
小田原保健福祉事務所では、久しぶりに所長として4月に着任された長谷川所長さんほか幹部の皆さんから、管内において今後取り組むべき課題などについて情報共有。小田原食品衛生協会の花田会長と栗田専務理事とは、極めて厳しい状況下にある市内飲食店や食品関連事業者に対し打つべき支援策などについて意見交換。小田原市社会福祉協議会の林専務理事とは、生活支援のための資金援助に対する相談や申し込みの状況、また在宅にならざるを得ない高齢者の健康管理に対する懸念などを詳しく伺いました。小田原医師会では川久保事務長と、今後の地域医療体制などについて情報共有させて頂きました。
庁内では、先週に専決処分を行った緊急経済対策の中で盛り込んだ施策の実行に加え、今後追加で実施していくべき取り組みの精査も進めています。黒岩知事からの休業事業者への協力金、各自治体での独自の支援制度など、各地でも様々な策が動き出しています。連日伺う地域内の具体の課題状況をしっかりと踏まえ、打つべき対策を見極めたうえで、迅速に実施に移していく考えです。
13日、毎日のコロナ対策ミーティングで週末の様子や今週取り組む課題などについて共有。配布を始めた次亜塩素酸水は、配布5か所の合計で、10日(午後のみ)は約1300人、11日は約4800人、12日は約4500人、13日は約2100人と、ひとまず多くの市民の皆さんに受け取って頂けました。職員たちも頑張ってくれたようです。来週からは平日のみになりますが、市民生活における感染拡大予防につながってくれればと願っています。
午前中に4件、午後に1件、市内の諸団体を訪問、現状などについてのヒアリングを行いました。
酒匂の小田原市公設地方青果卸売市場には、小田原市を含む県西地域の野菜や果物を扱う二つの卸売会社が入居しています。小田原中央青果?では秋山社長と、小田原青果?では川口社長と、それぞれ幹部職員の皆さんを交え青果流通の現場の様子を詳しく伺いました。大手小売店やスーパーなどは市民生活における在宅での食事機会の増加などから売り上げが増加しており、青果の取扱高は減っていないのですが、外食の自粛、箱根や湯河原といった大観光地の休止状態、学校給食の休止などにより、旅館や飲食店、学校などに納める業態(まちなかの青果商など)を通じた流通は激減。続いてお訪ねした小田原青果商業協同組合では、理事長の関さんらから、そうした青果商の皆さんの苦境をつぶさに伺いました。いずれも、当面の資金繰りに苦しんでおられます。この分野は、資金的な支援もさることながら、何と言ってもコロナ感染症を早期に終息させることによる、観光地や市内飲食の復活、学校給食の再開が、最大の支援であるとつくづく感じました。
JAかながわ西湘では、代表理事組合長の安藤さんらから、管内の農産物供給や販売状況などを伺いました。朝ドレファーミなどのファーマーズマーケットでは、地元の食材を購入する利用者の増加で、概ね売り上げは伸びているとのことですが、施設園芸やハウスでのイチゴ栽培など、観光農業的な業態の生産者が苦しく、JA職員らも協力し買い支えているとのこと。5月に終息してくれれば、生産者も何とか大丈夫なのだが、と仰っていました。
午後は、ハローワークで下澤所長さんらにお話を伺いました。今のところ、雇い止めや解雇に伴う相談件数はあまりないとのことですが、緊急事態が長引き5月以降も続くようだと、経営的に持ちこたえられず、一気に増えるのではないかとの観測。雇用調整助成金の申請について、煩雑な手続きへの専門家による支援などに関しては、行政でサポートできることがありそうです。
夕方、福祉健康部生活支援課の職員から、3月から4月にかけての生活保護利用に関する相談件数の状況などを確認したところ、現状では申請は増えていないものの、先月から延べ相談件数は増えており、今後の情勢で一気に申請が増えていく兆しが見て取れました。
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10日に臨時記者会見を行い、その日から次亜塩素酸水の配布などを始めさせていただいたところ、金・土・日の3日間で1万人を超える多くの市民の皆さんが配布場所に来られました。ハルネ小田原などでは、知らずに通りかかった皆さんが、近くで容器を買ってきては列に並んでいただくといった場面もあったようです。今日以降も10時から16時(4月20日(月)からは平日のみ)に、市内5か所(市役所本庁舎、ハルネ、マロニエ、アリーナ、こゆるぎ)で配布を行います。多くの市民の皆さんに役立てて頂きたいと思います。(詳細はHP)
緊急経済対策に盛り込んだ取り組みの実施に向け、今日から具体に動き出していきます。資金繰りの苦しい局面を何とか凌いで頂くための新たな融資制度を、民間金融機関と連携して実施していくと共に、学校での次亜塩素酸水確保の準備、介護や訪問看護の現場における防護資材購入への支援などを開始するとともに、中小事業者の経営を支える支援策の具体化を急ぎます。加えて、調整が間に合わず10日の対策に盛り込むことのできなかった他の取り組みについても具体化を進めます。
午後は、引き続き市内経済活動の状況を確認するヒアリングに。
市内で70〜80社が事業を行っている運輸業の状況については、松下運送の皆さんにお話を伺いました。市内で操業する大手事業所が生活用品などの増産に動いていることなどから、企業関係の物流自体が大きく目減りしているということはないようですが、箱根のホテルや飲食業関連の輸送は極めて厳しく、「二極化している」とのことです。
市内企業の財政状況を熟知するさがみ信用金庫の秋葉理事長からは、分野ごとの経営状況や見通し、今何が一番求められているかなどについて、詳しくお話を聴かせて頂きました。市の緊急対策に盛り込んだ融資制度は有効な支援策になるとの見解であり、さっそく市経済部職員と連携し、対応を進めていく旨、確認をさせて頂きました。
]]>具体的な取り組みについては今回が第1弾となりますが、今後必要な状況に対し間髪を入れずに実施していく予定です。行政としても全力を尽くしますが、市民の皆さんのご理解とご協力があってこそ効果を発揮するものであり、引き続き各方面への情報発信と協力の呼びかけをさせて頂くことになります。
その中で、市民の皆さんに使っていただけるよう、次亜塩素酸水の配布を市内5カ所で今日から始めます。アルコール消毒液が品不足の中、少しでも市民の皆さんの除菌に役立てて頂ければと思います。
9日の午後も、市内の経済活動の現場をお尋ねし、状況等を伺いました。
小田原魚市場では米山社長をはじめ幹部職員の皆さんから、鮮魚や塩干・冷蔵品などの市場での流通状況や、顧客分野ごとの状況を確認。横浜銀行小田原支店の山本支店長には、中小企業の状況をあまねく把握しておられる金融機関の立場から、業界ごとの景況や課題などを伺いました。小田原箱根商工会議所では鈴木悌介会頭と山岡専務理事らと面談、経済界からの要望について聞かせて頂きました。観光旅客業の杉崎観光バスさんでは、杉崎専務さんらから現在の稼働状況や観光バスゆえの苦境について、そしてダイナシティ顧問の大嶌さんらからは、すでに1F食品売り場等を残して休業に入っている現状と今後の見通しなどを伺いました。いずこも、厳しい状況ばかりです。今日、そして来週以降も、引き続きヒアリングを続け、緊急対策へ反映させていく考えです。
10日には、小田原箱根商工会議所より各種経済対策等についての要望書を頂きました。市が実施する緊急対策と重なる部分も多く、できるだけ実施に移せるよう、今後の取り組みを通じて連携を深めていきます。
そんな中での明るい話題は、小田原近海の定置網で続くブリ・ワラサの大漁。先週あたりからチラホラと網に入り始めていましたが、7日には約30トン・7000本が、9日には約4000本が、どっと水揚げ。魚市場の皆さんによると、今年のブリは丸々と太り形がよく、脂が乗っている上物ばかり、とのこと。こんな時こそ、近くの魚屋さんで小田原のブリを買い、刺身でも照り焼きでも煮つけでも、たくさん食べて元気をつけていきたいものです。
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先週から毎朝行っているコロナウイルス対策関連部局とのミーティングに始まり、両副市長、福祉健康部、企画部、経済部、教育部、子ども青少年部などと断続的に打ち合わせ。その間、国や県の動きについての情報収集、8日に発出する予定の市長メッセージの起草、今週末から始まるタウン紙を使っての市の情報発信内容の確認、等々。終日、市長室と庁議室に貼り付き状態となりました。
品不足になっている消毒液の手配、各種経済対策の詰め、小田原医師会等との打ち合わせ、小中学校や幼稚園・保育所などの調整など、担当者らも懸命に駆け回ってくれています。
緊急事態宣言によって、何かが大きく変わるわけではないですが、とにかく感染拡大に終止符を打ち、終息させるために、地域が一丸となること、その間の苦境を乗り越えていくために支え合っていく策を、知恵と力を合わせて実施していくこと。これに尽きると思っています。連休明けまでの外出自粛は、生活者にしても事業者にしても、きわめて苦しい。外遊びすら自由にできない子どもたち、健康の悪化が懸念される高齢者の皆さん、医療や福祉の現場を必死で支えておられる皆さん・・・。そうした市民の皆さんの現実をしっかりと視野に入れながら、市行政として行うべきことをしっかりと実行するのみです。
5日の夜、市内飲食店の皆さんが始めた「おだわらテイクアウト大作戦」に参加すべく、日頃からお世話になっている飲食店のテイクアウトを利用させて頂きました。家族4人が少し奮発して外食するくらいの金額でお願いし、普段は私しか食べることのないその店のメニューを、我が家の食卓に並べることが出来ました。みんな大喜び。毎日というわけにはいかないけれど、こうして家族も喜び、飲食店の皆さんにほんの僅かであっても支えになるのなら、今後もぜひ利用をしてきたいと感じました。
飲食業のみならず、観光産業、小売業、各種サービス業、運輸業、各種ものづくり産業など、様々な分野でそれぞれが苦境に陥っています。どのようにしたら、この苦しい時期を一緒に乗り越えて行けるか。少しでもサポートができるか。引き続き各現場をお訪ねし、直接状況を拝見しながら意見交換を重ね、何らかの支援策に早期に繋げていかねばと思っています。
新型コロナウイルス感染症に関する小田原市長メッセージ
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/welfare/health/infect/novel-coronavirus2.html
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5日、「おだわら子ども若者教育支援センター」が無事に開所式を迎えました。0歳から39歳まで、それぞれの育ちの過程における様々な相談事を一手に引き受ける施設であり、とりわけ発達障害の子どもたちへの療育支援、不登校やひきこもりなどへの支援やアドバイスなどにおいて、関係所管の職員らが同じ場所にいるからこそできる情報共有や、部門横断的なケースへの対応が可能になります。従来、子ども青少年部と教育部で所掌が分かれ、いわゆる縦割りになってしまうようなケースも、ここでは両部からの職員が同じフロアに詰めますので、スムースに対応が可能。「いのちを大切にする小田原」の重要な部分を担う拠点であり、関係者の力を合わせて大きく育てていきたいと考えています。
当日は、関係部局、議会、周辺自治会、そしてこの建物をご寄贈いただいた小田原医師会など、人数を絞りながらも開設に深く関わってきた人たちが参集。マスク姿となってしまいましたが、テープカットに臨み、新しい拠点の誕生を祝いました。終了後は、館内を視察。4月1日より動き始めたばかりで館内はまだ十分に整っていない面もありますが、これから大事な役割を果たす施設を、関係職員たちが意欲的に創り上げてくれることでしょう。
6日夕方、市内で石鹸の製造・販売や福祉事業を行っている?リンクラインの神原取締役会長と青野代表取締役が来室。新型コロナウイルス感染症対策に役立ててほしいと、自社製造の石鹸3000個をご寄贈頂きました。
リンクラインさんは、会社設立からちょうど10年。?コムテックの特例子会社として、障がい者雇用による事業に一貫して取り組んでおり、主力事業としてオリジナリティの高い、スタッフの手作業による石鹸づくりを育てて来られました。創業当初はいろいろとご苦労がありましたが、今や手作りのデザイン性豊かな石鹸は業界でも高く評価され、ファンも定着しています。
今回は、そうした石鹸をつくる際にどうしても出てしまう材料の残りの部分を集めて成形し、このために製造してくれたオリジナル石鹸で、カラフルで可愛らしく、美味しいお菓子のようにも見えます。今、市民生活や医療・介護・教育の各現場で、アルコール消毒液が不足しています。私たちはつい、アルコール消毒をすれば手がキレイになると勘違いしがちですが、そもそも石鹸でしっかりと汚れを洗い落とす作業をしてこそ、より消毒の効果が上がるもの。神原さんと青野さんから、石鹸づくりの会社として、今こそその役割を果たさねばとの思いからご寄贈に至ったと伺い、本当に有難いと思いました。
なお、私には特別に、「手洗い隊長になってほしい」とのことで、リンクラインさんが得意とするフルーツゼリーのような超大型石鹸をプレゼント頂きました。もったいなくて使いにくいのですが、石鹸での手洗い励行へのPRに役立てていきたいと思います。
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小田原医師会の渡邊会長とは、県が先日示した神奈川医療モデル(重症、中等症、軽症の3つに分けて、それぞれ受け入れ体制を整えていく)などについて意見交換するとともに、県西地域にも感染拡大が進む場合の地域としての診療体制について、現状や見通し、そして実施すべき施策などについて、考えを共有させて頂きました。すでに、地域の医療者と行政とで頻繁にミーティングを行う体制がスタートしていますが、次に取り組むべきアクションについても意見はほぼ一致。急ぎ、実現に向けて準備を進めたいと考えています。
小田原市商店街連合会の丸田会長とは、地域の商業者の皆さんが直面している深刻な状況についてつぶさに伺うとともに、経営規模や形態によっても異なる支援策の必要性などについて、意見交換。国が進めようとしている各種の融資や補助制度などの守備範囲を見極めつつ、市として行うべき支援策についても考えを共有。飲食店の皆さんが始められた「おだわらテイクアウト大作戦」(詳細はこちら)などの応援も含め、緊密に連携していくことを確認しました。
小田原箱根商工会議所では、古川事務局長、本山課長から状況を聴取。先月行われたアンケートの内容などを踏まえ、今後行っていくべき支援策について方向性を共有。こちらも、引き続き断続的に市経済部と連携を図っていくことを確認しました。
入生田の特別養護老人ホーム「陽光の園」の加藤理事長、穴部の特別養護老人ホーム「潤生園」の時田理事長らとは、感染を決して院内に持ち込まないためのたいへんなご努力、職員の皆さんのご苦労などを伺うとともに、消毒液やマスクの状況、日々の運営における課題、万が一感染が入り込んだ場合のリスクなどについて情報共有させて頂きました。また、在宅介護などにまつわる難しい問題、認知症のご家族を施設に預けることが難しいご家庭での問題など、様々な現場での多くの課題をリアルに聴かせて頂きました。介護に携わる皆さんの必死の努力で、現場はかろうじて持ちこたえているというのが現状です。
こうした状況に対して市として行っていくべき支援策については、実質的な支援となるよう内容を見極めることが必要ですが、何より、迅速に行っていくことが肝要と心得ています。庁内での検討を急ぎ、方針を順次決定し、実行していく考えです。
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また、屋内施設に加え、都市公園などの屋外施設においても、感染拡大を防ぐ意味で使用を控える方針が出されています。日々の健康増進やストレス解消にも大事な役割を果たす屋外施設ですので、その利活用に制限を加えることはなかなか心苦しいですが、こちらも市としての対応方針を決めていくことになります。
連日、断続的にコロナ対策の情報を庁内で共有してきましたが、新年度に入って以降、毎朝の始業直後に関連部局の担当者らを集め、市長・両副市長と情報を共有し、実施すべき取り組みとその予算措置などについて都度判断を行えるようにしています。感染予防、経済対策、消費喚起策、支え合い・分かち合いなどの分野で、行政としての取り組み、民間での取り組み、市民有志の活動など、様々なレベルでの対策が動いていくことになります。市としては、これをこまめに発信し、感染拡大を防ぎつつ、苦しい中でも前を向いて、市民がひとつになって力を合わせていけるよう、日々動いていきます。
昨日は午後から、市内各所の様子を確認しつつ、現場の実情を把握すべく、主要な施設などを巡回しました。
早川の水産エリアでは、魚市場周辺の様子、TOTOCO小田原の様子を視察。駅長の金城さんによると、1月・2月に比べて売り上げは半減しているとのこと。わんぱくらんどやフォレストアドベンチャーでは、3連休はかなりの人が来ていたが、それ以降急速に減っているとのこと。城山陸上競技場では、2種公認施設の工事が終了し、既に学生や一般市民が利用していますが、既に4月・5月は多くの利用予定が入っており、地元の高校生たちの陸上練習の拠点であることなどへの配慮も必要。
天守閣が休館となっているお城周辺は、藤棚の駐車場にバスなどの車両はほとんどなく、閑散としています。それでも、本丸広場を含め城址公園内には、満開の桜を見に来客や散歩する人たちの姿が少なからずありました。遊園地では休園となっていることから、職員の皆さんが遊具や施設のメンテナンスを行っていました。総合管理事務所の職員らによれば、平年だと桜を見るお客さんで身動きが取れない時期だが、今年は10分の1もいないのでは、とのこと。
ハルネ小田原やラスカでは、平日の午後ということもありますが、平時よりも客足は減っているように見えます。UMECOは感染対策で市民利用コーナーを一部クローズしており、また会議室利用もかなり減っているため、館内は静か。
人の出が少ない中、各所で満開の桜が際立って見えました。まさに、この週末にかけて桜はピークを迎えようとしていますが、静かな週末となってしまいそうです。
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1日、市役所では年度初めの辞令交付式が行われました。部長・副部長級の異動職員の任命、続いてこの春から入庁する新採用職員の入庁式を、前日と同じように市庁舎7階大会議室にて、感染予防モードで実施。新採用職員への辞令交付は、通常一人ひとりに直接辞令を交付しながら、新しく仲間入りする若者たちの表情を間近に見ることのできる、私としては楽しみな時間なのですが、今年は全員がマスク着用のため表情が見えにくいのと、式の時間短縮のために辞令交付も代表者のみに行うため、もどかしさが募りました。新採用職員への私からの講話も、本来は来週早々に行う予定でしたが、感染状況を見極めての実施とするため少し先送りとなっています。そんな中でも、新採用職員たちには歓迎の気持ちと、共に頑張っていこうとのメッセージを伝えました。それぞれ、一日も早く戦力となって、市民生活を支えてほしいと思います。
続いて、小田原市消防団の皆さんが来室。栢沼光義団長が4年の任期を経て退任され、12年間副団長を務めておられた中村和久さんが新団長に就任。それぞれに辞令を交付させて頂きました。火災件数は以前に比べ少なくなっていますが、規模の大型化・深刻化がみられることに加え、近年は台風や水害などの自然災害への対応において、消防団の皆さんの活躍は非常に重要になってきています。栢沼さんには心からの感謝とねぎらいの思いをお伝えするとともに、中村新団長にはぜひともご尽力賜るよう、お願いを申し上げました。
前日の31日、午前中の庁内での諸行事を済ませ、午後から東京へ。昨年10月31日深夜の大火で焼失した沖縄・首里城の復興を願って集められた募金を、沖縄県東京事務所にお届けしました。
火災直後に募金活動実施を指示し、小田原市観光協会がすぐに天守閣に募金箱を設置してくださいました。天守閣には以前より継続されている熊本城復興への募金箱がありましたが、それと並べる形で設置され、以来、入館された市内外の皆さんから累計で110万円ほどの募金を頂きました。加えて、市内在住の沖縄県出身の方が呼びかけた募金に応じた市民団体の皆さんから30万円ほどが寄せられ、併せて約140万円の募金としてお届けすることが出来ました。
ご対応頂いたのは、沖縄県東京事務所の参事である石垣さんほか職員の皆さん。石垣さんからは、2026年までの再建を目指して、県民が一丸となって取り組んでいる様子などをお話しいただくとともに、今回の募金もぜひその中で活用させて頂きたい、小田原市民の皆さんには心からお礼を申し上げたいといった趣旨のコメントを頂きました。
贈呈式には、募金活動を行って頂いた市観光協会の原川さんと朝尾さんも同席して頂きました。終了後は皆さんと諸々情報交換。コロナ対策でしばらく厳しい状況が続く中、力を合わせて観光振興に取り組んでいくことなどを分かち合いました。
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前年度最終日の31日、朝一番で退職辞令等を交付。平年であれば、生涯学習センターけやきのホールにて行う辞令交付式を、今回は市役所7階の大会議室で開催。感染対策のため、職員の席の間隔をかなり広くとり、全員がマスク着用、窓を開けて換気を図った上での式という、今までにない形。多少の戸惑いはありましたが、長年奉職して頂いた職員の皆さんお一人お一人に、感謝の言葉を掛けながら辞令をお渡ししました。
30日。午前中、市内前川にある消防本部へ。全面的な更新を経て昨年度から稼働している高機能消防情報指令システムを視察、併せて本部庁舎内で実施された各種改装後の様子も確認しました。県西地域の2市5町を管轄する広域消防として、既に7年が経過した消防本部。その心臓部とも言える指令システムは設置から年数が経過し、大幅な更新が必要となっていました。数年間の入念な準備を経て、約7億円の事業費で昨年度に整備が完成。指令センターには大型の各種モニター、119番通報を受電し通報者の現在地や情報を確認する各種システム、管内署所との情報共有システム、画像伝達システム、NET119システムなど、最新の情報指令機能が既に稼働しており、我々の視察中も複数の119入電を受けて迅速に対処がなされていました。これで、情報システム系の整備は一安心です。導入に尽力した担当者の皆さんにはねぎらいの言葉を掛けさせてもらいました。
市長室に戻ると、人気のスイーツ店「メゾンジブレー」のパティシエである江森宏之さんと、(株)小田原ツーリズムの前島真弓さんらが来室。江森さんが数年かけて開発された、湘南ゴールドを原材料とする新作スイーツの数々、そして前島さんらが開発した小田原産柑橘や野菜を用いたコールドプレス・ジュース「小田原リトリート」の試食をさせて頂きました。
2年前に「湘南ゴールドソフト」を作って頂き、その美味しさに感激したのですが、江森さんは湘南ゴールドへの思い入れがとても強く、その後も着々と商品化を進めて頂いていたのです。今回お持ち頂いたのは6種類。グラニータ(スムージー的なもの)、ケーキ、コンフィ(ピールのシロップ漬け)、ハニーシロップ、ゼリー、シャーベットの、いずれも湘南ゴールドを丸ごと材料にした、味・香り・アロマを全て堪能できるものばかり。このほか、マシュマロ、メレンゲも。4月18日から、ハルネの地産カフェで順次販売の予定です。
小田原リトリートも、とても飲みやすいものばかり。このジュースを食事代わりに、温泉やヨガを組み合わせた宿泊プランなども計画されており、小田原の新たな来訪目的にもなり得るものです。
夕刻、1階のFMおだわらスタジオへ。SDGs啓発事業の一環企画として、高校生がパーソナリティを務めるラジオ番組「Think MIRAI−オダワラSDGsレイディオ」の収録に臨みました。4回シリーズの番組の第1回のゲストとして、私を呼んでいただき、SDGs未来都市とは?小田原でやるポイントは?など、高校生の視点からの問いに答えていく内容。高校3年生のももかさんは、ラジオ番組のパーソナリティはもちろん初めてとのことですが、しっかりした口調で立派でした!4月7日からオンエアーとなるそうです。
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27日、午後から県庁へ。この3月末日をもって退任される浅羽義里副知事に、感謝の気持ちを伝えるべく、表敬訪問をさせて頂きました。技術部門の生え抜き職員から登用された浅羽副知事は、土木・建設分野への造詣の深さと、課題を放っておかないお人柄で、県西地域が抱える諸課題の解決に向けご尽力頂いてきました。各種道路整備、地方創生コンパクトシティにまつわる各種まちづくり案件、さらには所掌事務である文化・スポーツ分野ではラグビーやオリンピックなどでも、私たちの取り組みを大いにご支援いただき、事業の進捗を力強く後押しして下さいました。
この日は、当地域の懸案である小田原・湯河原間の道路問題の抜本的対策となる、(仮称)伊豆湘南道路の調査費が神奈川県・静岡県の双方で令和2年度予算に位置付けられたこともあり、この積年の課題の進捗に共に取り組んできた、静岡県前副知事の土屋さん、熱海市長の齊藤さんも一緒に、浅羽副知事に感謝の気持ちを直接お伝えしました。浅羽副知事はいつもと変わらぬ人懐っこい笑顔で応じて下さり、これからも地域振興に向けて良い関係を続けていく旨、思いを分かち合わせて頂きました。
同じ県庁の大会議室にて、「新型コロナウイルス感染症拡大による医療崩壊を防ぐための会議」が開催されました。東京を含め首都圏で感染が急速に広がり、なかでも感染経路が特定できないケースが増えている状況、加えて医療現場が悲鳴を上げつつある状況に鑑み、黒岩知事が強い危機感を抱いて招集した会議です。参加者は、知事、県内保健所設置市(横浜、川崎、相模原、藤沢、横須賀、茅ヶ崎)、県市長会、県町村会、県医師会、県病院協会。加えて、首藤副知事以下県の関連所管の幹部職員らが顔を揃えました。
この日の議題は、感染症拡大を見据えた医療体制「神奈川モデル」についての説明と、今後の進め方について。このモデルは、拡大する感染者を県内の限られた医療機能で受け止めることが出来るよう、感染者を重症・中等症・軽症もしくは無症状の3類型に分け、重症者は感染症の治療が可能な高度医療機関に、中等症者はこれから医療圏ごとに定める重点医療機関に、軽症もしくは無症状者は自宅や宿泊施設等での経過観察に、といった形で振り分け、受け入れ態勢を整えようとするものです(詳しくは県HP)。会議では様々な意見や現状報告がなされましたが、概ねこの方針に沿って、これから調整を進めていくこととなりました。
私も、県市長会の副会長(明日4月1日からは会長)として出席、地域サイドの懸念なども伝えさせていただきました。拠点病院をどこにするのか、重点医療機関はどうするか、宿泊施設は確保できるかなどの課題はありますが、全県がひとつになって取り組むべき状況であり、県としっかり連携をしながら進めていく考えです。
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27日は市の対策会議を開催し、それを踏まえ市長としてメッセージを発出(市HP)するとともに、夕方は県の対策会議に県市長会の次期会長として出席、感染拡大に備える新たな県内医療体制について知事らと意見交換をしてきました。詳細は明日の日記に譲りますが、今後の感染拡大リスクを見据えて対処すべき重要な局面にあります。
26日、朝一番で佐賀県多久市の横尾俊彦市長が来室されました。昨年夏の九州北部豪雨で市内全域が大きく被災され、1000か所を超える土砂崩落や道路損壊などの復旧に追われる中、本市からも建設部職員を派遣させて頂いたことに対するお礼に来られたのです。郷土の先人に学ぶまちづくり・人づくりに取り組む自治体ネットワーク「嚶鳴協議会」で長年お付き合いをして頂いている、私の尊敬する市長のお一人でもある横尾市長。精力的に全国を飛び回るタフガイで、今回の被災に対しても獅子奮迅の立ち回りだったようです。現在本市の建設部から、昨年の小池さんに引き続き池田さんが現地で頑張ってくれています。貴重な学びの機会でもあり、しっかりと経験を積んできてほしいと思います。
午後、静岡県富士宮市に本拠を置く環境教育のエキスパートであるNPO法人ホールアース自然学校の皆さんが来室。今年度開催された「森のせんせい養成講座」の様子を報告してくださいました。
この事業は、森林・林業・木材産業に関する知識を備え、市民に対して普及啓発を行うことができる人材を養成するもので、養成後は小学校での森林環境学習や各種イベント等の様々な活動に派遣し、市民や児童へ森の魅力を伝えたり、市民参加による森づくりなどを進めて頂くことになります。今年度は20人定員に対し7名と参加は少なかったのですが、全5回のプログラムを通じて参加者の意欲はとても高く、森林環境教育プログラムの体験を経て、自らそれを組み立て、指導ができるように学ばれたとのこと。指導を担って頂いたホールアース研究所代表理事の山崎さん曰く、「皆さんすぐに、森のせんせいとして指導ができるようになっていますよ!」とのこと。ぜひ、学びの成果を活かし、新年度の様々な現場で活躍して頂きたいと思います。
夕刻、ささやかに退職部長らの送別の席を設けました。例年ならこの時期に「送別会」として、全部局長が集い会費制で懇親の席を設け、退職する部局長らをねぎらうのですが、今年は大人数が集っての飲食を自粛すべき時期でもあり、退職を迎える部局長だけを市長室に呼び、私と両副市長・教育長で、積年の労をねぎらうだけとさせて頂きました。教育部長の内田さん、消防長の穂坂さん、市民部長の加藤さん、監査事務局長の柏木さん、議会事務局長の佐藤さん。それぞれに私から積年のご労苦に感謝を述べ、また皆さんからも長年の奉職にまつわる思いを述べて頂きました。
それにしても、この時期ならではの「歓送迎会」が開けないのは、なかなか辛いものがあります。当事者たちもさることながら、歓送迎会の会場となる市内飲食店にとっては、深刻な痛手となっています。感染が終息したら、「延期」した幾つもの歓送迎会をぜひ盛大にやりたいものです!
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これは、ミクニが中国に複数展開している製造拠点のひとつが所在する浙江省(せっこうしょう)慈渓市(じけいし)が、日本において感染症抑制に必要なマスクが不足していることを知り、中日両国の友情、および中国で感染が拡大した際に日本から中国へ救援物資が届けられたことへの感謝から、慈渓市で操業しているミクニの子会社「浙江三国精密機電有限公司」を通じて、ミクニを介し日本の地方自治体にマスクを寄贈したいとの申し入れにより実現したものです。合計で10万枚のマスクが贈られ、ミクニが国内に拠点を持つ自治体である、小田原市、岩手県滝沢市、静岡県菊川市にそれぞれ3万枚、静岡県牧之原市に1万枚が配られます。
この日の寄贈式では、ミクニの生田社長から私に目録が手渡され、私からはミクニと慈渓市それぞれに感謝状を贈らせて頂きました。連日拡大する感染症への対応から、地域の医療現場や高齢者施設ではマスクの不足が深刻であり、市立病院や小田原医師会からマスク確保への要請を頂いていたところでした。まことにありがたいご恵贈であり、直ちに市立病院と市内医療機関、そして高齢者施設に、このマスクを配布させて頂くこととします。
感染が猛威を振るった中国の中で、人口150万人ほどの慈渓市での感染者は25名程度であったとのこと。その背景には、ミクニの子会社で行われていた感染予防対策が優れていたことから、慈渓市でもその手法を全市的に取り入れていたようで、感染の発生を極めて低いレベルに抑えることができた慈渓市は、地域の優良企業でもある同社にとても感謝されているようです。小田原でもそうであるように、グローバル企業であるミクニが、各拠点を置く地域との絆を強く保ち、地域に貢献し、信頼と友情を深めておられることが、今回のマスク寄贈から感じられました。本当に有難いことだと思います。
ミクニの生田社長をはじめ列席した役員の皆さんに改めてお礼を申し上げるとともに、私たちの危機に対し手を差し伸べてくれた慈渓市の皆さんには、いつか何らかの形で恩返しがしたいと、思いを伝えて頂くようお願いしました。
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24日は、小田原保健事務所管内で2例目の感染が報告され、25日にはアマゾンの小田原FCに勤務する男性の感染報告があったとの報道もあり、小田原周辺でも感染の動きが少しずつ広がる気配を見せています。引き続き、感染のリスク下に身を置かない、感染リスクを拡げるような状況を作らないといった、感染拡大防止に、市民の皆さんそれぞれが十分に意を払い、地域としての安全を保つことが肝要です。雇用者や関係企業から心配の声が上がっているアマゾンの状況については、市としても情報収集にあたっており、保健所と連携してすでに対策を講じている同社の対処をまずは見守ります。
そんな中でも、昨日は晴天に恵まれ、市内各小中学校で無事に卒業式が行われました。今年はいずれの学校も来賓の臨席はなく、私も初めて卒業式のない春となりましたが、保護者の皆さんにも見守って頂きながら滞りなく厳粛に卒業式が行われたとの報告を受け、安堵しました。4月6日の学校再開に向け、教育委員会では準備を進めることになります。
24日、朝一番で?スポーツプラザ報徳の安藤会長、安藤社長ほか皆さんが来室され、市民ホール整備基金にご寄付を頂きました。ホール基金へのご寄付は3年連続であり、私から感謝状を贈呈させて頂きました。過日、開園の記念式典にお訪ねした「保育園大空」等の運営を通じ、同社には本市の保育環境を支えて頂いており、さらには、小田原アリーナや城山陸上競技場などの本市スポーツ施設の管理もしっかり行って頂いていることから、改めて感謝をお伝えしました。
同日、4月1日にオープンとなる、「おだわら子ども若者教育支援センター」の施設準備状況を視察しました。旧小田原高等看護専門学校の施設を小田原医師会より譲り受け、乳幼児期から学齢期・青壮年期に至るまでの、各ライフステージにおける各種相談・支援機能を集約すると共に、併せて教育・保育現場での支援環境の向上もはかるもので、「いのちを大切にする小田原」の実現に資する新たな拠点となります。
施設内は、まだ椅子や机などが未設置の状態ですが、明るくて広いスペースが各フロアにあり、様々な機能は十分に収まると感じました。中でも準備が進んでいるのは、発達支援の拠点となる「つくしんぼ教室」分園で、かつて看護学校時代の図書館スペースを全面改修し、子どもたちが様々な活動ができるよう、フローリングの広い空間が整備済み。すでに、多くの利用申し込みがあるとのことです。
施設の愛称「はーもにぃ」の名のとおり、関係各部局が連携・協調しながら、子どもたちや若者たちの各ライフステージをしっかりと支えていく拠点施設として育てて行きたいと思います。
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昼のニュースなどで、安倍首相や小池都知事の五輪延期容認発言などが報じられました。まだ決定ではないですが、これで五輪延期はほぼ既定路線となったと考えます。小田原としても、この夏の本番に向け様々な準備を進めてきていますが、想定される事態を視野に、考えられる対処方針について検討を始めるよう、指示を出したところです。
延期となった場合でも、それがいつになるのかによって、対応や影響は大きく変わってきます。延期を容認するとなった以上は、一日も早く時期などが明確になることが必要です。
夕刻、ハルネ小田原のTAKUMI館で開かれていた、女性木工作家お二人による「小田原 木のもの 木まま展」を拝見。小林じゅんのさん・鈴木友子さんによる、女性ならではの繊細な技術や表現が散りばめられた新作の数々を、じっくりと見させて頂きました。この時期は例年、小田原箱根地域の木工作家の皆さんからなる「いぶき会」の展示会があるのですが、今回は感染予防のため開催が見送られました。次の機会を楽しみにしたいと思います。
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市議会予算特別委員会の総括質疑を終えた翌日の17日、板橋の松永記念館に足を運びました。2月22日より開催されていた、松永記念館設立60周年記念特別展「お茶をする、遊ぶ、生活する―耳庵が愛した記念館―」と題した特別展を鑑賞しました。
「電力王」と呼ばれた実業家・松永安左ヱ門は、晩年を小田原で過ごしました。丹沢山・箱根山に抱かれ相模湾を望む温暖な小田原・板橋の地に、邸宅・老欅荘、黄梅庵・無住庵といった茶室などを構え、還暦を迎えたころから親しんだ「茶の湯」を愉しむとともに、敷地内に広大な庭園をしつらえ、松永記念館を建てて、長年かけて蒐集した美術品などを保存し多くの人々にも楽しんでもらえる場を設けておられました。
特別展では、そうした耳庵の、日常の様子を収めた貴重な写真の数々や、初出のものも含めた耳庵の書画やゆかりの人々の美術品などが展示され、見ごたえがありました。感染症対策のため休館中ということもあって、静謐な空間の中、耳庵の在りし日に思いを馳せました。多くの皆さんにご覧いただきたい内容であり、現在の休館の分を取り戻すべく、当初予定(3月29日まで)を繰り延べることになると思います。
あわせて、老欅荘の横に移築された無住庵を拝見。小田原以前に住んだ埼玉・柳瀬山荘の菜園で使っていたという築260年の農家の古材を用いた田舎家。2間×2間半ほどのこぶりな建築物ですが、自由な様式で茶を愉しむことができる空間であり(茶だけでなく、大好きなオールドパーのお湯割りなどを飲んでいる写真が遺っています)、耳庵のここでの暮らしぶりの一面を偲ばせる建物です。住吉橋復元や小田原城天守閣4層の木造空間などを手掛けた芹澤毅棟梁も加わり、高い技術による移築復元。一定の型や格式を持った茶室とは異なるおもてなしや交流の空間として、様々に活用ができそうです。
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そんな中、市内小中学校で25日に行われる卒業式について、児童生徒および教職員に加え、保護者の方もご参加いただけることになった旨、教育委員会より発表させていただきました(詳細は市HP)。3月2日からの休校措置実施について前週に栢沼教育長と意見交換した際、3月16日ころの状況で見直す余地を残しておこうと確認しておいたのですが、その通り16日に教育長と再度意見交換し、卒業式への保護者出席に関する教育委員会としての判断を聞かせてもらいました。小田原保健福祉事務所管内(県西地域2市8町)で1名の感染者が出てはいますが、その後感染の広がりもないことから、私もそうすべきであると考えていただけに、深く安堵しました。引き続き感染拡大防止に地域を挙げて取り組むことにより、少なくとも25日までは、感染状況に大きな変化が起きないことを祈ります。
16日、市議会予算特別委員会の総括質疑2日目開始の前の時間帯に、市役所駐車場において、「EV(電気自動車)を活用した地域エネルギーマネジメントモデル事業」のテスト運用開始のセレモニーが行われました。
これは、環境省の「脱炭素イノベーションによる地域循環共生圏構築事業」のうち、「脱炭素型地域交通モデル構築事業」として採択された事業で、小田原を中心に3年間で100台のEVと50カ所ほどの充電ステーションを配置、地域交通の脱炭素化を進めるとともに、災害時にはこれらEVを遠隔管理して「動く蓄電池」とすることで、非常用電源として必要な箇所に配備し電力供給が可能となる、優れた事業モデル。エネルギーマネジメントの高度な技術を持つ?REXEVさん、エネルギーの地産地消に取り組む湘南電力?さん、そして小田原市の3社が連携しての、全国に先駆けた取り組みです。
この日は、市役所駐車場に設置された充電ステーションの前で、REXEVの渡部社長、湘南電力の原社長、そして私の3名がそれぞれ経緯や思いを述べた後、実際にEVを利用する一連の流れを、私が実演。まずは、スマホにダウンロードしてある専用アプリから登録情報に基づきEVを解錠、始動。周辺を走行後、充電ステーションに戻り、再び充電できるようステーションとEVをつなぎ、最後は再びアプリで施錠する、という流れ。手順に慣れれば、どなたでもスムースに利用ができると実感しました。
しばらくは市役所をはじめ6カ所に14台を配置、それぞれの事業所職員らが試験的に運用しますが、6月からは全体で50台ほどに配車を拡大、一般ユーザーも利用可能となって、本格運用に進むことになります。今後の展開が大いに期待されます。
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質疑は幅広い分野にわたり、全般的に淡々と進みましたが、現地での建て替えを決めた市立病院の今後の進め方については、十分な検討時間が必要ではなかったかとの質疑が複数あり、執行部側も丁寧に応じました。全ての質疑終了後、委員会で来年度予算案の採決が行われ、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決定したとの報告が入りました。これを受け、委員長報告がまとめられ、最終日の23日に本会議で採決が行われる予定です。
総括質疑の前日12日。横浜韓国総領事館より、昨秋新たに着任されていた総領事のユン・ヒチャン氏がご挨拶にお越しになられました。在日本大韓民国民団の神奈川県湘南西部支部のキムさんをはじめ、関係者の皆さんも同席され、旧交を温めるとともに、現下の日韓情勢、今後の交流などについて意見を交わしました。市側は、私のほか、市議会の奥山議長、栢沼教育長が同席。
ここ最近の日韓両国の政治的な関係はなかなか難しいものがあり、そこにコロナ対策での出入国制限が加わるなど、交流が十分に行えない環境下にありますが、そうした中だからこそ、地方都市同士の、市民レベルでの繋がりはとても重要。小田原市では以前より済州市の少年たちとのスポーツ交流を進めてきた経緯があり、毎年相互に親善訪問し、サッカーやバドミントンを介して青少年の交流が行われてきました。私もそのご縁をより強化すべく、2017年の秋に済州島を訪問。当時の済州市長らと交歓し交流の充実をお互いに目指そうと確認させて頂きましたが、諸事情により、今は交流が休止となっているところです。
ユン総領事とは、改めて交流を再開し、日韓の絆を繋いでいこうとの思いを共有させて頂きました。オリンピック終了後の交流について、意見交換を継続していくことで一致しました。
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11日、小田原市でも全部局長を集め対策本部会議を開催。これまでの状況および対策などについて確認するとともに、各部局からの課題報告と対応状況、今後の取り組みなどについて検討と共有を行いました。この日は、小田原医師会の渡邊会長にもご臨席いただき、地域医療体制との緊密な連携体制を整えていくことも確認。いずれにせよ、様々な状況と対策などについて、市民の皆さんに随時情報発信を行い、様々な不安の解消に努めるとともに、今はとにかく感染を拡げないよう、対策の徹底を呼びかけました。本部会議で話し合われた主な対応方針などについては、今日のうちに市HP等にて市民の皆さんにお伝えする予定です。
午前中、小田原ガイド協会の堀池会長ほか皆さんが来室され、前日に行われた新入会員の入会式のご報告を頂きました。例年私も出席し、新たにガイドになられる皆さんへ激励と期待のメッセージをお伝えするのですが、感染対策のため今回は関係者だけで規模縮小しての開催となり、メッセージ文をお送りしておいたのでした。ここ最近の観光客の様子を伺うと、通常であれば藤棚横のバス駐車場に連日複数台のバスが駐車し、多くの観光客をガイドされているのですが、ここ最近はそれが激減。日によってはバスが入ってこないこともある、とのこと。それでも、個人的に来訪されるお客さんはいるので、体制は変えることなくおもてなしをして頂いているそうです。これから桜の季節を迎え、一年のうちで最も来客の多いシーズンとなるだけに、一日も早い終息を願っておられました。
午後、小田原モラロジー事務所の皆さんが来室され、今年も貴重なご寄付を頂きました。平成11年から始められた「ふるさと文化基金」へのご寄付は今回で21回目となり、累計金額が100万円を超えたことから、私から感謝状を贈らせて頂きました。倫理や道徳を学び合う活動を地道に続けられているモラロジー事務所の皆さんと、最近の家庭の状況や子どもたちの育ちについてしばし懇談。ふるさと文化基金へ頂いたご厚志を活用させて頂き、市民ホールの整備も含めた文化振興に繋げていく旨、感謝の思いをお伝えしました。
(13日・16日に市議会予算特別委員会の総括質疑があり、準備等のため日記の更新をお休みします。)
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被災地の中でも特に、報徳のご縁がある福島県相馬・双葉地方の皆さんが歯を食いしばって進めてこられた復興への歩みに、できるだけ寄り添い、小田原として可能なご支援を続けてきました。その中で、多くの市民の皆さんが自分事として被災地に関わり続けていただき、強い絆が育まれたことは、小田原にとっても大きな財産となりました。
しかしながら、原発事故による放射能汚染を被った浪江町、大熊町、飯舘村、南相馬市では、避難解除が徐々に行われてきたものの、住民の帰還は思うようには進んでおらず、いまだ苦しみと悩みの中におられます。先日も浪江町の吉田町長が来庁され、「7月に新しく道の駅をオープンさせるのだが、地元のものだけでは売り物が少ない。報徳のご縁のある小田原さんからも、ぜひ何か出品していただけたら」とのお願いを頂きました。小田原として、被災地のそうした願いなどに、できるだけ応えていきながら、これからも復興への支援を続けていくつもりです。
併せて、東日本大震災が私たちに突き付けた、今のこの社会のありようへの問題提起をしっかりと受け止め、引き続き「持続可能な地域社会」をしっかりと築いていかねばならないと、決意を新たにしています。
10日、公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会より、大会の成功に貢献されたとの趣旨の感謝状が届きました。おそらく、公認キャンプ地などの取り組みを通じて大会開催に協力した自治体の首長には同様に届いているものと思われますが、いうまでもなく小田原の全市民に対しての感謝状であります。今回のW杯の大成功を改めて皆さんと喜ぶとともに、大会が残してくれた様々なレガシーを、ラグビーを含めた地域スポーツ振興や、ラグビー精神を踏まえた子どもたちの成長にしっかりと繋げていきたいと思います。
感謝状と、記念品として頂いた各参加チームのピンバッジ・コレクションは、市役所2階の談話ロビーに展示しますので、市民の皆さんにも見ていただきたいと思います。
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主に、環境デザイン研究所の仙田会長と斎藤所長からご説明を頂きました。まず、外観の大きな部分を占める屋根材は、耐久性・コスト・加工しやすさなど様々な観点から検討を重ねた結果、従前のガルバリウム鋼板からグレードアップしたエスジーエルを採用することとなり、そのサンプルを確認。光の当たり具合で微妙に色の見え方が変わってくるとのこと。外壁は、城壁を意識した白い漆喰のイメージもありましたが、さらに城下町の街並になじむよう、少し明度を抑えた色調のものを検討していくとのことです。
大ホールの内装については、既に内観になじむ緞帳のデザインが決まっていることから、基本的には、大地に抱かれているようなアースカラーの壁面を検討中で、音響効果を高めるために側壁に設置される「音響庇(ひさし)」に小田原産の木材が使用されることもあり、全体のバランスを考えて材質や色味の選定を行っていくこととしました。また、観客の座席についても既に大手家具メーカーと折衝を重ね、適切なものが入手できる見通しとのこと。舞台から観た客席全体のデザインも考慮して、色などを決めていくこととしました。
この日同席頂いた現場監督の松岡所長からは、建設工事は順調に進んでおり、既に2階部分まで躯体が立ち上がったとのこと。ほぼスケジュール通りであり、共同企業体の皆さんに安心してお任せができているのは、本当に有難いことです。引き続き、随時細部も含めた確認を行い、市民の皆さんが待ち望むホールの竣工を目指します。
暦の啓蟄とは裏腹に、新型コロナウイルスの感染対策で、日本中が「巣ごもり」の状態です。2月後半から3月には様々な公務が予定されていましたが、多くの人が集うものについてはほぼ延期または中止に。そのため、市議会で予算特別委員会の開会中ということもあり、コロナ対策への対応が即座にできるよう、庁内ミーティングや来客以外の時間帯は市長室での執務が多くなっています。
6日夜、神奈川県より小田原保健福祉事務所管内(県西地域2市8町エリア)で感染者が発生との知らせが入りました。今のところ、県がHPや報道に発表した以上の詳細情報はないため、所管である福祉健康部には県に追加情報についての照会をさせており、判り次第、その都度HP等で市民の皆さんにお知らせをしていくことになります。感染がどこでどのような具合に発生したのか不明ですが、それが市内であっても市外であっても、県西地域であることに変わりはありませんので、これまで以上に感染の拡がりに対する注意が必要となります。
それにしても、中国韓国からの入国制限が始まることで、ただでさえ出控えの影響が深刻であった箱根などの観光産業は、いよいよ深刻な打撃を受けることになります。箱根と一体の経済圏である小田原への影響も当然ながら大きく、こうした状況を一刻も早く脱せねばなりません。ウイルスの活動がいつ収まるかが読めない中、インフルエンザと同じように、罹患したとしても即座にどこでも検査と治療が受けられるようになることが一番。ともあれ、今は一人ひとりが十分に注意し、感染しない、感染を拡げないことが肝要です。
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本市の健康課題として、脳血管疾患による死亡率が県下でも高いことや、特定健診やがん検診などの受診率が低いことが挙げられます。本市では健康増進計画を定め、それらの課題解決に向けた取り組みを重点的に位置づけていますが、なかなか目覚ましい改善とまでには至っていません。
そうした中、明治安田生命の皆さんからご提案を頂き、市内に3ヶ所ある営業所に所属する100名ほどの「MYライフプランアドバイザー」と呼ばれる社員の皆さんが、市民と直接顔を合わせる際に検診の受診を薦めて頂いたり、市が行う様々な健康イベントにご協力頂けることとなったものです。
この日は、同社の平塚支社長である浅野さん、小田原東営業所の近藤さん、西営業所の都倉さん、アドバイザーの女性社員の皆さんなども同席頂き、協定に基づく連携活動のスタートができました。新たなパートナーの登場を、とても心強く思います。
雨の中、100歳長寿のお祝いに西湘老人ホームへ。箱根町で中学校校長などを務めながら、箱根の植物や生き物を守る活動をされていた勝俣孝一さんと、久しぶりにお会いすることが出来ました。私が子どもと生活文化協会(CLCA)の事務局長を務めていた時代に、南足柄の「丸太の森」で「子ども・いのちとくらしのまつり」という大きなイベントを行ったのですが、その中のワークショップの一つとして、「箱根の自然を守る」と題し勝俣さんにご登壇頂いたことがあり、以来折に触れて謦咳に接してきた方です。仙石原の湿生植物公園を創設された方であり、長年「箱根を守る会」でご活躍されていました。晩年、城山の坂の多い地区にお住まいながら、いつも自転車でゆっくりと走られているお姿を、何度かお見掛けしたものです。この日は、私や施設職員からのお祝いの呼びかけに、静かに「ありがとう」と答えられていた姿が、とても印象的でした。
午後、カラオケや日舞の教室である「鈴乃会」の鈴木二三子会長から、2月23日に実施されたカラオケ発表会で集まった募金を、小田原市の市民ホール整備基金へご寄付頂きました。これまでの文化基金やホール基金に対するご寄付の累計が100万円を超えたことから、市より感謝状を贈らせて頂きました。長年にわたりご寄付を頂いている鈴木ご夫妻は、新しいホールの完成を心待ちにされておられ、ホールの整備工事の様子、来年9月5日にオープンすることなどをお伝えし、ぜひ楽しみにしていてくださいとお伝えしました。
夕刻、市内のバトンチーム「チェリーズ」の芳澤実里さん(町田小学校3年生)が、全国大会に出場することになった報告に来てくれました。4歳からバトンを始めた実里さんは、先輩たちや同級生たちの中で練習を重ね、持ち前のスピードを生かした技を磨いてきました。2月に行われた全日本バトントワーリング選手権関東支部大会にて見事3位に入賞し、全国大会への切符をつかんだのです。この日は、指導者の一寸木克枝さん、実里さんの演技プログラムを考え指導した、先輩の磯貝青央(あお)さんも同席、実里さんの能力の高さを語ってくれました。実際に、市長室の一画で少しだけバトンを振ってもらったのですが、正確で速い動作に驚きました。同席されたお母さんも今回の全国大会出場をとても喜んでおられました。コロナウイルスの関係で本番の大会日程がまだ確定していませんが、「ぜひ優勝を目指して頑張って!」と激励させて頂きました。
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先週末、2件の落成式が行われました。
ひとつは、栢山でこの4月から開園する「保育園大空」。?スポーツプラザ報徳の皆さんが新たに開設する認可保育所で、市内では待機児童がなかなか減らない地区の一つである富水・桜井地区における新たな子育て支援の受け皿となる施設です。スポーツプラザ報徳さんには、小田原アリーナなどの市内スポーツ施設の指定管理をお願いしているほか、既に認可保育所「保育園大地」の運営を通じて本市の保育環境を支えて頂いておりますが、地域の実情に鑑み安藤博二会長が一念発起され、今回の保育園整備に着手して頂いたと伺っています。誠にありがたいことです。
保育園大空は認可定員が45人。すでに、0〜2歳児はほぼ定員に達しているようで、地域のニーズを受け止めて頂いています。鉄骨造の2階建ての園舎はコンパクトながら内部に十分なスペースを有しています。県道に面し、目の前には桜、西側は箱根山と富士山を望むロケーション。南足柄市との境でもあり、そちらからの入園希望も見込まれます。4月からは子どもたちの賑やかな声が聞こえることでしょう。
もうひとつは、穴部公民館。昭和43年に建てられた旧公民館に代わる新たな地域の拠点として、建設されたものです。平成6年から地域の皆さん方が新公民館の建設に向けて建設準備会を組織して積み立てを開始。26年の歳月を経て、この日を迎えたのでした。
立地は、大雄山線穴部駅の至近で、東に田園と狩川の堤を望む、明るく開かれた場所。以前、旧公民館の前にあった公園の用地に建てられています。平屋で内部はとても広く、かなりの人数に対応でき、用途に応じて間仕切りで区切ることも可能。床材には無垢のナラ材が用いられ、とても明るく暖かな雰囲気。市内にはまだ小規模で老朽化した公民館が多いなか、羨ましいほどの立派な拠点です。小田原市も、(一財)自治総合センターのコミュニティ助成事業を通じて支援させて頂きました。
地元自治会長の川?さん、建設委員長の金指さんらが、積年の関係者と共に取り組んで来られたご苦労と感謝を述べられ、続いて、富水地区連合自治会長の木村さんや私などがお祝いのメッセージをお伝えしました。こうした立派な公民館が、地域の皆さんの積小為大によってつくられたのは、まさに富水地区の地域の力があってこそ。これから、地域コミュニティの中心として、さらには生涯学習や社会教育の拠点として、大いに活用されていくことでしょう。
]]>この間、新型コロナウィルスへの対応で大きな動きが続きました。26日には不要不急のイベントや催しの自粛を要請する政府発表。続いて27日夜には全国すべての小中高校等の春休みまでの休校を要請する首相発表、これには驚きました。翌朝、直ちに執行部を招集し、教育委員会の見解を踏まえ、市としての方針を決定。休校実施にまつわる様々な確認と調整の作業が、本会議の時間帯と重なったため、教育長は本会議を欠席して対応。午後3時には、市教委としての方針を発表しました。 しました。 (詳細はこちら)
本日(2日)より25日まで休校とし、卒業式と修了式を25日に集約、放課後児童クラブは長期休業時と同じく8時から夕方6時半まで実施など、各関係者の協力を仰いで何とか対応策を固め、実施に移します。しかし、こうした子どもたちのいのちを守る取り組みの一方、保護者が仕事を休まざるを得ないことに伴う各種の問題が大きく、このことに対する国の施策がまだ不明瞭であり、今後の重要課題となるでしょう。ともあれ、各レベルでの感染対策を引き続きしっかり行うことが、今は何より重要。
そんな中、「かまぼこ通り活性化協議会」の田代さん・小西さんから「感染予防には梅酢が抜群に効く。小田原名産でもあり、この際活用してはどうか」とのご提案。また、「デザインこねこ」の長嶺さんからは、お店や事業所などで使える「営業中・対策中」のポスターデザインをご提供頂きました(市HPにて紹介中)。民間の皆さんからのそうしたご協力は、とてもありがたいことです。
そんな中、26日午後、国立印刷局小田原工場の安木工場長が来室され、小田原城をモチーフとしたポストカード状の印刷物をご寄付頂きました。お持ちいただいたのは、紙幣にも用いられている、超微細な線を金属の版面に掘り込み風景や人物を描く、印刷局が誇る技術を用いて描かれ印刷された「小田原城」。正確なデザイン、細かな線の密度によって陰影を表現する技法などが、一枚の絵に凝縮されています。彫り込んだ線の溝にインクが入り、圧力で印刷するため、触ると線の部分が盛り上がっていることがわかります。その出来栄えの素晴らしさには唸らされました。
国立印刷局小田原工場は、日本銀行が発行する紙幣の印刷における国内の有力拠点であり、流通する紙幣の半分近くは小田原で印刷されたものと言われています。酒匂川の伏流水を取水、その水を使っての抄紙〜製紙〜印刷までの一貫ラインを持っている、実に貴重な工場なのです。端正かつ細密に表現された小田原城の絵を拝見、あらためて小田原に「印刷局」が立地していることを誇らしく感じました。
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3連休となった週末。当初は様々な行事が予定されていましたが、感染予防の観点から開催自粛が相次ぎました。時間をかけて準備されてきたものもあり、主催者の皆さんには辛いご判断だったろうと拝察いたします。
そうした中でも幾つかの催しに伺いました。
22日は、早川駅前で開かれていたプチマルシェを、初めてお訪ねしました。長年のパン作りが高じて早川駅前にベーカリー「ヴァイツェンさえ」を開店している神戸さえさんを中心に、野菜、スイーツ、木製品、干物、蜂蜜、化粧品など、こだわりの逸品があつまった素敵なマルシェ。遠方からのお客さんも多く、TOTOCO開業もあって賑わう早川エリアの、新しい魅力発信スポットになりそうです。
曽我の梅林では、写真館「柏真館」を運営する柏木茂高さんの梅林で、自治会連合会の会長さんたちが集う、毎年恒例の観梅会が開かれていました。暖冬の今年は、既に梅花のピークを過ぎていましたが、一面の梅林の中、皆さんと和やかなひと時を過ごしました。
23日は、朝一番で「小田原まちなか朝市」へ。銀座通りに面した平井書店さんの駐車スペースを会場に、今年が10年目、通算で172回目を重ね、すっかり定着した感があります。私は久しぶりに訪ねたのですが、14ブースの出店者は、野菜、パン、漬物、干物、果物、チーズ、コーヒー、玉子焼き、オリーブ製品、柑橘類など、多彩な顔触れ。来客も多く、出店者同士の交流も含め、とても賑やかな空間となっていました。回を重ねてきた皆さんの熱意に、心より敬意を表します。
栢山では、栢山神社の神殿建立100年祭が執り行われました。以前は三か所に神社があったものが、明治以降に合祀され、その後酒匂川の水害で被害を受けたことから移転、現在の場所に1920年に建立されてからちょうど100年を迎えました。もとの三柱のご神体を祀る社殿で神事が行われた後、境内にある水神社の御霊入れ、修繕した灯篭や神社「縁起」の除幕、鏡割りと続きました。この祭典は栢山の皆さんが大勢参加して実行委員会を立ち上げ、集まったご寄付をもとに実施されました。まさに地域の絆の中心、心の拠り所である栢山神社。これからも地域の皆さんに大切に守られていくことでしょう。
ダイナシティのNEW新九郎では、小田原高校美術部卒業生の皆さんによる企画展「怪作展」が開かれていました。以前、銀座通りの新九郎の時代に何度か伺ったことがあり、久しぶりに拝見しました。長年美術部の顧問としてご指導されてきた佐々木先生を中心に、この日は現役の美術部員たちも集まっており、先輩たちの作品を熱心に眺めていたのが印象的でした。
今週は市議会3月定例会の代表質問があり、その準備等もあるため、明日以降の日記はお休みします。
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17日、小田原市議会3月定例会が開会しました。補正予算、各種条例議案などを審議し、後半は令和2年度の予算審議を行い3月23日までの長丁場となります。
初日は、補正予算などの議案上程後、令和2年度の取り組みに向けた施政方針演説を行いました。今回で通算12回目となる施政方針演説では、これまで積み重ねてきた「持続可能な地域社会」づくりへの歩みと実績を礎に、気候変動、人口減少、少子高齢化、社会インフラの老朽化といった様々な難しい局面の中、「人の力」を育て協働を進めることによって、未来への道を切り拓いていくとの強い思いを込めました。
今週は各常任委員会、来週は代表質問、3月に入ってから予算特別委員会と続いていきます。新年度の取り組みがしっかりとスタートできるよう、気を引き締めて臨んでいきます。
18日、小田原短期大学の皆さんとの意見交換会を行いました。同学の皆さんには、小田原の様々な現場での子育て支援や食育活動などで、多くの先生方や学生の皆さんにお力添えを頂いていることをはじめ、吉田眞理学長の教育委員就任、各種検討委員や審議会委員としてのご参画、卒業生の市内保育園や幼稚園への就職など、実に多岐にわたる連携と協力を頂いてきました。そうした中、随時意見交換や実践交流を行ってはいますが、同学と小田原市の執行部が顔を合わせて幅広に協議などを行う場がなかったので、今回より定期的に懇談と意見交換の場を持つこととしたものです。
小田原市側からは、市長・副市長・教育長、文化部・福祉健康部・子ども青少年部の各部長が出席。同学側からは運営母体である三幸学園の鳥居理事、吉田学長、保育学科と食物栄養学科の両学科長、事務局長といった皆さんが出席。この日は初回ということで1時間のみでしたが、双方から関連事業の取り組みや今後の交流への期待などが語られ、和やかに懇談が進みました。
小田原短期大学で学生さんたちが学んでいる両学科は、これからの時代にとても大切な領域であり、「いのちを大切にする小田原」の取り組みをより一層充実させていく上で、同学が小田原に存在していることはとてもありがたいこと。市民にとっても、同学で学ぶ学生さんたちにとっても、有益な交流が育っていくよう、連携を深めていくことになります。
]]>万葉倶楽部?の高橋眞巳専務・高橋剛司常務をはじめ、建設工事を統括する五洋建設の皆さんにご案内いただきました。
エレベーターで一気に最上階の14階へ。展望レストランと足湯のあるフロアからは、周囲に遮るもののない眺望が拡がっていました。間違いなく人気のスポットとなることでしょう。そこから歩いて階を下り、ホテル、業務、医療、図書館、コンベンションと、建物内部の空間の配置などを確認。6階に入る小田原駅東口図書館と「おだぴよ子育て支援センター」など市民の関心の高い施設については特にじっくりと視察、完成予想図と比較し、スペースや連携の姿を思い描いてみました。ラスカからウメコへと繋がる歩廊と同じレベルにできる3階部分の中庭スペースもかなり広い。1階のバスロータリー、地階の駐車場まで、全てのフロアを確認することができました。
10月には、高層棟に入る公共空間などがオープンとなり、商業系なども含め全館のグランドオープンは12月の予定です。事故なく、順調に工事が進むことを願っています。
16日、「おだわらSDGsウィーク」と称した3回連続のフォーラムの第一弾が、お堀端コンベンションホールで開催されました。この日のフォーラムは、2部形式。前半は、「SDGs」のいわば全体像と方向性を概括するとともに、小田原で実際に行っていくことや、協働の内容などについて、私と、小田原箱根商工会議所の鈴木会頭、そして小田原市SDGs推進アドバイザーの川廷さんによる対談。後半は、かつて日本で行われたSDGsの実践ともいうべき、報徳仕法を描いた映画「二宮金次郎」の上映。会場には150人以上の皆さんが詰めかけ、熱心に話を聴いてくださいました。
フォーラムは、おだわらSDGs実行委員会の原正樹会長のご挨拶でスタート。対談では、?SDGsをどのように捉え、どのような取り組みを進めていくか、?世界や国内でのSDGsの取り組みや活動の力点についての紹介、?SDGsと二宮金次郎の共通点、?小田原の未来(持続可能な地域社会)の実現に向けた意気込みやメッセージ、などを3者がそれぞれの言葉で語りました。
国内にSDGsを広める先陣を切ってきた川廷さんのお話はとても明快であり、また市と会議所のそれぞれの役割や実践、そして今後の連携構想などについても共有することができた、とても有意義な対談となりました。
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先週の13日、公務を終えてから東京・田町へ。前横須賀市長の吉田雄人さんが運営している「GGR(Glocal Government Relationz)株式会社」の人材育成ゼミ公開講座に、講師としてお招きいただきました。テーマは小田原市におけるSDGsの取り組み。学生、社会人、地方議会議員など25名ほどの皆さんが、熱心に話を聞いてくださいました。吉田さんとは久しぶりの再会でしたが、相変わらず精力的に活動されており、民間分野と公共分野を繋ぎながらこの国の課題解決に奔走するお姿に、大いに刺激を受けました。
14日、県西地域2市8町の首長で構成される神奈川県西部広域行政協議会(略称:西部協)の会合を開催。新年度の事業計画や予算案などを審議したほか、今後の広域連携課題についてフリーに議論を行いました。圏域としてのプラごみ対策など環境保全活動での連携、地域特産品の販促、広域での交通網連携、人口減少対策など、和やかな雰囲気の中、広範かつ意欲的な意見が交わされました。今後の取り組みに向け、検討を行っていきます。
お昼前には、小田原酒販協同組合の皆さんが来室され、同組合の商品である「小田原梅わいん」の売上の一部をご寄付頂きました。平成15年度から毎年行って頂いており、17回目となる今回は下曽我駅前の「梅の里センター」に設置する木製ベンチを3基頂きました。地元産のヒノキが用いられている真新しいベンチは、木材の含水でずっしりと重みがあり、爽やかな香りが漂っていました。毎年、実用的な形でご寄付を頂いており、とてもありがたいです。
午後一番で、この日開催の「女性の活躍推進シンポジウム」に基調講演で登壇された、元内閣府男女共同参画局長の名取はにわさんが、市長室を訪ねてくださいました。総理府の男女共同参画室長兼内閣審議官として男女共同参画社会基本法の制定に携わられたのをはじめ、様々なお立場で活躍されてきた、この分野の第一人者である名取さん。和らかな笑顔でお話しいただいたのは、中学生時代から大学生時代まで、小田原の谷津に住んでおられ、小田原はふるさとである、ということ。学校法人日本社会福祉事業大学の理事長でもあられ、同学の学長である神野直彦先生から「小田原の取り組みや市長さんのことも訊いていましたよ」など、とても親しみ深くお話を頂きました。
つい先日、小田原短期大学の吉田学長から、「女性の活躍推進協議会」の答申を頂いたばかりですが、この日のシンポジウムではその発表も含め、名取さんの講演、女性経営者らを交えたパネルディスカッションが行われ、とても盛会だったようです。名取さんには、今後も小田原市における男女共同参画などについて、ぜひご指導を頂きたいとお願いしました。
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この日、小田原では初めての取り組みとなった「厳選梅酒まつり」。このまつりを全国で主催されている、一般社団法人梅酒研究会の代表理事・明星さんが来場。梅酒まつりの様子を視察されつつ、「生まれて初めて見る」流鏑馬の見学をされました。私がご案内し、大勢の観梅客でにぎわう別所梅林などを一緒に散策。明星さんが到着した丁度その目の前(まだ12時過ぎ)で、長蛇の列を残し、一時梅酒が売り切れてしまうという盛況ぶりに、明星さんも小田原での梅酒まつりへの手ごたえを感じて頂いたようです。
12日夕刻、小田原食品衛生協会の創立70周年祝賀を兼ねた新年会が、湯本富士屋ホテルで開催されました。戦後の混乱がまだ続いていた昭和25年に設立され、当地域における食品の衛生管理をミッションとして活動の歴史を刻んで来られた同協会。衛生管理に求められるクオリティが時代の変遷とともに厳しくなる中で、情報を共有し、制度や技術について学びながら、日々の食材生産や飲食業に取り組まれ、食を楽しみに当地域にやってくる皆さんの期待に応えるとともに、市民の食生活の安全と健康を守る役割も担って来られました。ここ3年間は、減塩に繋がる「適塩レシピ」の開発や、それらを飲食店のメニューにした「いい塩梅(あんべえ)フェア」など、小田原市とも連携して健康づくりにご協力頂いています。この日、積年の功労などで多くの皆さんが表彰を受けられましたが、私からもお祝いのご挨拶を通じて感謝と敬意を伝えました。
13日、地域企業の若手経営者らのグループである「小田原二世会」の皆さんによる人形劇公演が、市民会館大ホールで開催されました。市内の保育園・幼稚園に通う、春に小学1年生となる園児たちを対象に、毎年この時期に開かれる催しで、今年で44回目を数えます。二世会の皆さんのご負担に加え、市内企業などから多くの協賛を集めて、回が重ねられて来ました。午前と午後の2回に分け、併せて1500人以上の子どもたちが集まる、実に貴重な企画です。開幕前に、私からも感謝のご挨拶をさせて頂きました。
この日の演目は「アラジン」。人形劇といっても、役者さんが大きなお面をかぶり躍動感いっぱいに舞台を動き回る「マスクミュージカル」という形態。劇団飛行船の皆さんによる元気いっぱいのステージに、会場の子どもたちは大喜びでした。
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主宰されている森さんは、もともと南伊豆にて父親と狩猟などに携わっておられ、平成26年度には南伊豆町に食肉処理施設を設置するなど、ノウハウを積んで来られました。小田原では、平成29年度から沼代や府川地区にてワナ設置による捕獲活動を開始、農業者に対しワナ設置の指導なども行ってきました。そうした中、イノシシやシカの被害が増加の一途をたどる小田原でも食肉処理の施設が求められているとの考えから、設置に至ったものです。昨年9月から試験的に捕獲個体の受け入れを始め、今年4月から本格的に食肉処理を行うそうです。
施設は、複数のテナントが入居する建物の一画にあります。中に入ると、かつて飲食店であったスペースが、搬入口、処理室、そして冷凍保管スペースなどに区切られ、清潔に保たれていました。冷凍庫には、出荷予定の食肉などが収められています。久野や荻窪でイノシシやシカの捕獲を行っているNPO法人おだわらイノシカネットの皆さんなどとも連携、今後活動を進めていくとのこと。
市内では、申告があるだけでも昨年度が369頭、今年度は現時点で600頭近いイノシシが捕獲されていますが、一向に減る兆しがなく、農業者にとっては深刻な問題となっています。市では捕獲奨励金の制度を設けるなど支援を行っていますが、こうしたジビエ施設の本格稼働によって食肉として流通が拡がれば、捕獲にも拍車がかかると思われます。今後の展開を期待するものです。
夕方、湯本富士屋ホテルへ。「小田原警察署管内交通死亡事故根絶に向けた決起会」に出席しました。「決起」というとただ事ではない雰囲気ですが、実際は、この間の小田原警察署管内における交通事故死亡者ゼロが一年以上続いた「快挙」をお互いに喜び合うと共に、今後この記録の更新に向けて頑張ろう!という趣旨の集いです。
小田原警察署管内(小田原市、箱根町、真鶴町、湯河原町)では、1962年に年間で57人の交通事故死亡者があったことをピークに、その後減少を続けてはいましたが、「ゼロ」というのは至難であり、警察署員をはじめ関係者が熱心に活動を続けてきました。そうした中、平成30年12月26日から令和2年1月2日まで、実に373日間交通事故死亡が無かったのです。川?伸二署長いわく、こうしたことは過去に例がないとのこと。警察を中心として、様々な形で交通安全に携わってきた地域の関係者の努力の賜物であるとして、今回の集いの開催に至ったものです。
式辞の中で署長は、「これは奇跡ではない。日頃から交通安全に力を尽くしてきた地域の関係者の皆さんの努力が、しっかりと結果に繋がったのだ」と振り返っておられました。当地域は箱根を中心とする国内屈指の観光エリアでもあり、域外からのたくさんの流入車両もある中での達成は、なおのこと容易ではなかったはずで、そうした観点からも大いに誇るべきことでしょう。
1月3日に死亡事故が発生し記録は途絶えましたが、373日の記録の更新に向け、力を合わせて行くことが確認されました。
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会議に先立って、工事が進む建設現場の様子を、委員の皆さんと共に視察しました。昨年4月9日の起工式からちょうど10か月ほどが経過したことになりますが、全体の躯体が地上部に立ち上がり始めていると共に、大ホール・小ホールなど主要な空間の構造が既に現れつつあります。
お堀端通りから宮小路方面への通り抜け通路沿いには、ギャラリー回廊となる空間が長く見通せます。東側に廻ると小ホール部分の外壁が立ち上がっており、内部に入ると平土間利用時の空間の広さが実感できます。さらに南側へと進むと、大きな搬出入口の空間があり、西に進むと大ホールの広々とした舞台スペースがありました。大ホールの客席エリアも形が現れ始めており、深く掘り下げられているオーケストラピット、傾斜のある客席の段床、舞台を囲むように配された客席の一体感が見て取れます。全体として、コンパクトな空間に高い機能がしっかりと配置された、質の高いホールになるであろうことが実感できました。
委員会は鹿島建設の現場事務所の会議室を借りて行われ、工事や開館準備の進捗状況、観光交流センターの仕様や機能、今後のスケジュールなどについて確認。着々と現実になっていく新しい市民ホールの姿に、大いに期待と希望が膨らんだ現地視察となりました。
9日、茶道裏千家淡交会小田原支部の初茶会が、湯本富士屋ホテルで開かれ、私もお招きを頂きました。ご案内頂いたのは濃茶(こいちゃ)の席。数年前、はじめて初茶会にお招きいただき、何も知らずに通されたのが濃茶の席で、当時の私は「濃茶」というものを知らず、またそれを客人数名で回し飲みするという作法も勿論知らなかったため、少し戸惑ったものでした。今回は予備知識もあり、茶道の先生が隣に座って下さったので、ご指導を頂きながら楽しく頂戴することが出来ました。それにしても、学生時代の4年間を京都で過ごしていたのですから、もう少し茶の経験をしておけば良かったと、改めて思います。
そこから、ヒルトン小田原リゾート&スパへ。設立40年を迎えた総合型地域スポーツクラブ「小田原フレンドリークラブ」の祝賀会にお招きを頂きました。当初少年野球チーム「酒匂フレンズ」としてスタート、平成19年に総合型地域スポーツクラブに移行。現在は野球をはじめ、カヌー、ヨガなど多種目に活動が拡がっていること、また小さな児童からOBまで様々な多世代が参加することなど、幅広い活動が大きな特徴となっています。この日は、代表の井藤さんをはじめとする指導陣、野球チームの現役であるユニフォーム姿の小学生たち、卒業した中学生たち、OBであり指導者でもある皆さん、そして保護者の皆さんなどが一堂に会し、40年のあゆみを振り返りつつ、親睦を深めておられました。学校の部活動とは一味も二味も異なり、様々な世代が緩やかに繋がり合いながらスポーツに親しむ、こうした総合型地域スポーツクラブの存在は、今後益々重要になると思います。更なる発展を期待します。
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また、県庁では神奈川県の令和2年度予算案が、県内全首長を前に黒岩知事をはじめ各局長から報告されました。詳細は省きますが、昨年の台風15号・19号などの被害からの復旧に対する整備予算などがしっかりと確保されていました。加えて、懸案の伊豆湘南道路関係では、県予算としては初めて「神奈川と静岡を結ぶ道路」という名称で調査費が計上され、県としてコミットする姿勢が明確に。整備構想の前進に大きな一歩となります。
県庁から、伊豆市・修善寺へ。この日の午後から始まっていた「第25回全国梅サミット」に合流しました。この日の最終プログラムであるレセプションの終了間際に何とか間に合い、主催者である伊豆市の菊地市長をはじめとする加盟市町の首長らと再会。翌日8日は、狩野川のほとりに建つ「修善寺生きいきプラザ」で行われた加盟市町のPRと、「梅を食べて、より元気に!」と題した、野菜ソムリエ協会の中沢るみ氏による記念講演に参加。能力を最大限発揮できるような梅の食べ方について、たいへん参考になるお話でした。梅が健康に良い、というのは誰でも漠然と知っていると思いますが、管理栄養士でもある中沢氏のお話はそれを裏付けるものであり、特に各種ミネラル分の吸収に梅が効果を発揮することなど、多くの人が知ることで、梅の消費拡大にもつながると感じました。来年は、熱海市での開催が予定されています。
プログラム途中で離脱し、市民ホール整備推進委員会に参加するため、小田原へ戻りました。少し早めに到着したので、小田原城本丸広場で開催されていた梅まつりのプログラム「厳選梅酒まつりin小田原」(詳しくはこちら)の様子を見に行きました。この日は実に穏やかな晴天に恵まれ、城内のそこかしこから既に満開を迎えた梅の香りが漂ってくる、絶好の観梅日和。本丸広場にはテントが並べられ、梅酒まつりに出品された全国各地からの梅酒の銘品がズラリ。そこには、試飲を希望する皆さんが幾つもの列を作っておられ、近くに配されたベンチには梅酒を味わう大勢の皆さんが寛いでおられました。
全体として大盛況であり、全国で梅酒まつりを展開されているスタッフの皆さん、そして観光協会や、隣接してかまぼこやかます棒を売る地元商工業者の皆さんも、大きな手ごたえを感じられていました。この厳選梅酒まつりは、本丸広場だけでなく、ハルネ小田原うめまる広場、そして梅まつりの中心会場でもある下曽我・別所梅林の、計3か所で同時に行われており、3か所を回遊するお客さんも少なからずおられるようです。8日から11日までの限定開催ですので、ぜひ多くの皆さんに足を運んで頂きたいと思います。(詳細を再掲)
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5日、朝から横浜へ。今年度2回目となる、神奈川県弁護士会市民会議に出席しました。この日のテーマは、?災害問題に対する弁護士会の取り組み、および?死刑問題に対する弁護士会の取り組み。
?については、阪神淡路大震災や東日本大震災などの経験を踏まえ、特に被災された市民が様々な困難に直面する中で、生活再建や各種補償制度の適用に関する支援、近隣との紛争の解決における支援など、弁護士会が有する各種法制度に関するノウハウとそれに基づくアドバイスが極めて有効であることが共有されました。それら専門知識を要する支援は行政職員だけでは対応が難しいことも多いため、平時から弁護士会と連携し、災害発生時に市民の皆さんに適切に対応できる体制を整えておくことが重要。小田原市としても改めて弁護士会との連携を進めたいと思います。
?は非常に難しい問題です。国際的には、先進国を中心に死刑廃止の動きが進んでいますが、わが国ではまだ8割の国民が死刑制度を容認しているとのアンケートもあります。犯罪被害者の遺族への支援制度をまずは充実させること、重い罪を犯した人が更生する可能性、死刑があることによる犯罪抑止効果など、様々な観点からの意見や問題提起がなされました。
横浜から、山梨県笛吹市へ。今回で8回目となる「廃棄物と環境を考える協議会」に参加しました。
この協議会は、大型の最終処分場を有する北茨城市の豊田稔市長が会長となり、同市内の施設に最終処分を委託している自治体や事務組合などが加盟、廃棄物の減量や資源化に向けての研究を進めると共に、廃棄物処理施設の延命化などについて環境省に政策要望を行うなどの活動を重ねてきました。毎年この時期に加盟各団体が集まり、直近の環境行政について情報共有を行い、循環型社会の構築や地球環境の保全に向け行動指針を確認することとしています。
この日は、冒頭に「2050ゼロカーボンシティについて」と題し、環境省大臣官房環境計画課長で、小田原とドイツ・オスナブルック市とのエネルギー関連交流事業にもご尽力いただいた川又孝太郎さんによる講演を拝聴。引き続いて、事業報告・事業計画の承認と続き、最後に豊田会長から、協議会加盟自治体・団体が全員で「2050年ゼロカーボンシティ」を目指す旨、表明していくことが提案されました。私にも意見を求められましたので、市として持続可能な地域社会の実現に全力を挙げてきたこと、既に昨年11月に記者会見で「2050年までに脱炭素化の実現を目指す」と表明していることなどを報告し、豊田会長の提案は全面的に賛成であると述べました。その後、何人かの首長さんからも賛意が示され、満場一致で会長提案が承認されました。小田原市は協議会の理事市でもありますので、この方針に基づく活動推進にしっかりと貢献していきたいと思います。
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来室されたのは、眞壁会長、坂圭祐選手、堀田大暉選手、スタッフの佐藤さんと小澤さん。昨シーズンは途中での前監督離脱という難しい局面があり、順位が低迷。練習場である相模川河川敷のグラウンドが台風19号で被災し使えなくなるなど、苦しい状況でしたが、最後はチーム一丸となって戦い抜き、何とかJ1に踏みとどまることができました。応援団としてはまことに胃の痛くなるようなシーズンでしたが、真壁会長はもちろん、両選手も今シーズンに向けて新たな気持ちで全力を尽くす旨、力強く決意を語ってくれました。
今シーズンは、湘南ベルマーレとなってから20年目という節目の年でもあります。堀田選手も含め10人ほど選手が入れ替わり、戦い方のバリエーションも広がるとのこと。小田原市民みんなでしっかり応援していく旨、私からも激励させて頂きました。
開幕戦は、2月16日。ホームに大分トリニータを迎えてシーズンのスタートを切ります。順位浮上、そして上位定着へ向けて、頑張れベルマーレ!
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ひとつは、TBSの報道番組「Nスタ」で放映された、漁港の駅TOTOCO小田原に関するレポート「小田原市漁港の駅に行列のワケ」の中での市長コメント。TOTOCOの3階展望デッキにて収録が行われました。快晴に恵まれ、キラキラ光る相模湾を目の前にした収録で、とてもまぶしかったのですが、TOTOCOが誕生するまでの経緯、新鮮な魚が提供される仕組み、市の活性化に向けた期待など、10分ほどの収録。即日、17時過ぎに放映されました。
もうひとつは、PHP出版が発行している月刊誌「歴史街道」での特集における市長インタビュー。「斎藤道三と北条早雲―「変革期」の生き方―」と題した企画で、この分野の研究者や、歴史作家などのインタビュー、研究成果や作品の紹介などに加えて、小田原市長の早雲公に対する思いが掲載されます。小田原市民にとっての早雲公、現代の治世に活かせるものなどについて、市長室にて約1時間、お話をさせて頂きました。4月号(3月6日発売)に掲載予定です。
午後からは、市内各神社における節分追儺式と豆まきにお招きいただきました。
まずは、小田原総鎮守の松原神社へ。つい先日、万祝のお披露目式があったばかりですが、この日は氏子や神輿会の皆さんが総出で参詣客をおもてなしする中、賑やかに豆まきが行われました。
続いて、橘地区の小船に鎮座する白髭神社へ。節分のお祭りに合わせ、下中小学校では授業を早く切り上げており、今年も境内には大勢の小学生たちが詰めかけ、たいへんな賑わい。特別に建てられた豆まき台から、大勢の子どもたちや地域の皆さんに福を分けさせていただきました。
最後は、私の地元でもある大稲荷神社へ。社殿での追儺式のあと、赤鬼・青鬼と福の神との問答があり、その後に豆まき。こちらも境内一杯の参詣者で賑わっていました。
各社殿での追儺式に臨みながら、今年一年、小田原に災厄がなく、穏やかで明るい一年となるよう、胸の内で祈願。一日のうち3か所での厄払いに参加致しましたので、十分に福を頂いたと思います!
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梅の里センターでは、曽我梅まつり実行委員会、小田原市観光協会の皆さんをはじめ、下曽我地区の諸団体の役員さんなどが勢揃いし、1ヵ月にわたる梅まつりの盛況を祈って梅酒で乾杯。今回は50回目という節目であり、期間中の催事や園内での出店などに工夫が凝らされているほか、小田原では初めて「厳選梅酒まつりin小田原」が開かれます。これは、全国から選りすぐりの梅酒80種ほどが集まり、試飲ができるイベントで、2月8日〜11日、曽我別所会場のほか、HaRuNe、小田原城本丸広場の3会場で開かれます(詳しくはこちら)。各会場とも大いに賑わってほしいと思います。
同日午後、市民会館大ホールでは、小田原ふるさと大使でもある柳家三三師匠の、恒例の新春落語会が開かれました。今や落語会屈指の実力派となった三三師匠の高座を聴くべく、市内だけでなく各地からのお客さんで会場は満席。
市民会館の大ホールは、舞台の袖が外部と扉一枚で隔てられているため、冬は冷たい空気が入りやすく、外気温によっては会場がなかなか温まらないことがあります。以前、この落語会がとても寒い日にあたり、暖房が効きにくかったため、客席にいた私が急きょ会館のスタッフに温度を上げるよう要請をしたことがありました。以後、三三師匠は市民会館の寒さを導入のネタにされ、「今日もよく冷えています!」などと、逆に笑いを取り会場を盛り上げて下さっていました。
この日は幸い、外の気温もそこそこあり、スタッフも早くから会場を温めていたこともあって、寒さを感じることなく落語会を迎えられ、私としてはホッとしました。それでも、師匠の父である蛭田さんをはじめスタッフの皆さんが来場者にカイロを配布。客席にいた私にもインタビューがありましたので、来場された皆さんに「新しい市民ホールができるため、長年ご愛顧いただいたこの会館での落語会は来年が最後になる。半世紀以上にわたり愛されたこの館をぜひ労って頂きたい」とお伝えしました。
他の所用と時間が重なったため、若手噺家による前座しか聴けなかったのですが、今年も大いに盛り上がったことと思います。市内では谷津公民館などでの落語会も今後予定されているので、改めて三三師匠の落語を久しぶりに聴きたいと思っています。
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新型コロナウィルスの猛威が、中国を席巻しています。多くの観光客を迎える小田原箱根地域もむろん他人ごとではありません。しっかりと情報収集を行いつつ、落ち着いて対応していくことが肝要です。
先週の30日、「小田原市女性の活躍推進協議会」から、「小田原市における女性活躍推進に関する提言」を頂きました。この協議会は平成30年8月に発足、小田原短期大学の学長である吉田眞理さんに会長をお引き受け頂き、市職員、市内事業所の女性経営者や関係する公共機関・団体の代表者ら11名で構成され、地域の実情に合わせた職業生活における女性の活躍推進を官民協働で協議・検討を重ねて頂きました。この日は、その結果をとりまとめご提言頂いたものです。
吉田会長から提言書を受け取り、その主な内容、協議・検討の様子などを伺いました。提言の骨格としては、「市内事業所における女性活躍の推進」「働くことを望む女性への支援」「推進体制の整備」の3本柱となっており、それぞれに具体的な取り組みの提案が添えられ、行動への道筋が明瞭に示されたものとなっています。市内事業所の女性経営者や社員の皆さんからも活発なご意見が出されたようで、とても有意義な協議会であったとのご報告。市としても、しっかりと実現に向け進めていきたいと思います。
この内容については、来る2月14日に小田原箱根商工会議所にて行われる「女性の活躍推進シンポジウム」にて発表される予定であり、併せて日本社会事業大学理事長の名取はにわ氏による基調講演、鈴木会頭や吉田学長らも交えたパネルディスカッションが行われます。ぜひ多くの方にご参加頂きたいと思います(詳細はこちら)。
同日、午後から夕刻にかけて、お隣の小田原警察署では毎年恒例の「武道始式」が行われました。
警察署の署員の皆さんが日頃鍛錬している成果を「演武」の形で拝見できる行事であり、毎年多くの関係者が集まります。まずは柔道および剣道の署内6課対抗試合、次に柔道および剣道の5人掛け(一人の猛者に対し5人が続けて挑む)、空手の形および組手の披露と、武道系の演武が続きます。続いて、実戦逮捕術として寸劇形式の振り込め詐欺にまつわる逮捕術の披露。ここは毎年署員の皆さんによる工夫が凝らされており、芸達者な署員の皆さんには感心させられます。署員による創作和太鼓の披露を挟み、最後は表彰式で終了。
日頃、署内や各駐在所、市内各所で拝見する署員の皆さんは制服にガッチリと身を包み、なかなか素顔が見えないのですが、この日ばかりは生身の肉体に道着を身に着け、若さほとばしる頼もしい若者たちとして、躍動する姿を拝むことが出来ます。拝見しながら、市民の皆さんにも見せたいものだと思います。来賓代表の挨拶として、24時間365日、市民生活の安全を守るためにご尽力頂いていることに、改めての感謝と、今後の活躍に向けた激励のメッセージをお伝えしました。
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午後、GR japan?より、ヒアリングを受けました。GRとはGovernment Relationの略称で、公共部門と民間部門を繋ぐ、といった意。同社は民間企業や非営利団体による公共政策への渉外活動を支援する事業を展開しており、今回は、日本における環境政策のより一層の進展に向け、環境政策が地方都市の現場で加速して行くにはどのような要素が必要であるかにつき、調査を行っているとのこと。その中で、様々な環境政策に意欲的に取り組んできた小田原市の取り組みに着目され、私へのヒアリングとなったものです。担当されている小林華弥子さんは大分県由布市の元市議会議員であり、以前に私の後援会が主催する集いにゲストでお招きしたご縁があります。同社のスタッフの皆さんも交え、1時間ほど、エネルギーを中心に小田原の環境政策の経緯について詳しくお話を差し上げました。
29日、小田原市役所にて臨時災害放送局の設営・運用訓練が実施されました。これは、総務省関東総合通信局が中心となり、日本コミュニティ放送協会関東地区協議会および小田原市の連携により実施されたもので、関東管内では初めての訓練です。FMおだわらの鈴木伸幸社長が、同協議会の副会長として活躍されていることもあり、関東初の訓練が小田原での実現となりました。
訓練は、災害によってFMおだわらの中継回線が被災し放送が停止したことを想定、この代替措置として臨時災害放送局を市庁舎屋上に開設するための、一連の動きを実際に行うものです。小田原市が関東総合通信局から放送設備を借り受け、屋上にアンテナを設置、普段は入ることのない屋上の建屋の中に臨時放送スペースを設け、災害情報を発信するという流れです。
朝9時から始まり、実際に屋上にアンテナが設置され、放送機材がスタンバイになったのが、午後2時頃。そこから、総務省関東総合通信局放送部長の佐藤さん、FMおだわらの牧さん、そして私の3名で、実際に開設された89.2MHzの周波数で災害対策などについて市域に放送。無事に発信できることを確認しました。
実際にこうした臨時放送局が必要になる局面が来ないことを願いますが、いざという時の災害情報は地域住民にとっての命綱であり、こうした支援策との連携ができるのは大変心強いことです。引き続き、関係諸団体との連携を強化していきます。
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27日、昨年11月に行われた岐阜県・大野町での「嚶鳴フォーラム」にて記念講演をされた、京都産業大学名誉教授の所功(ところいさお)先生が、市長室を訪ねてくださいました。岐阜県揖斐川町のご出身ですが、7年前より小田原の国府津にお住まいで、小田原のことを大変気に入って下さっています。法制史に精通されており、小田原高校の初代校長が吉田松陰の甥の吉田庫三(くらぞう)であったことを知り一冊の著書をまとめられたこと、昭和天皇が国府津を通られた際に詠まれた蜜柑についての歌の話など、小田原に関するいろいろな話題をお話しいただきました。今後、何かの機会に市民向けのお話をして頂きたいとお願いを申し上げました。(下の写真は、昨年の嚶鳴フォーラムでの記念講演の様子)
午後、神奈川県庁で開かれた神奈川県国土利用計画審議会の会合に、委員として参加。神奈川県市長会の充て職で、市長会から1名が参加することになっているものです。県の国土利用計画の改変について諮問や報告を受ける場で、この日は4件の変更について検討が行われました。
終了後、県庁舎のごく近くに立地する「パタゴニア」の横浜・関内店をお訪ねしました。パタゴニアは衣料品を中心にアウトドア系のグッズを製造・販売している会社であり、製品のクオリティの高さに加え、環境への意識が極めて高いことで知られています。地球規模の気候変動や持続可能性への社を挙げての取り組みは業界屈指であり、高校時代は山岳部員でもあった私は、以前よりとても注目していました。そうした折、この店舗の一画に小田原産木材を使ったスペースが作られたと訊き、機会があれば拝見したいと思っていたところであり、県庁での仕事に合わせ伺ったものです。
魅力的なアウトドアウェアが並ぶ店内の入り口横に、壁面が木で構成され、木のテーブルが置かれ、環境にまつわる様々な資料や情報が掲示されている一画があります。店内の什器に用いられている木材も含め、多くの箇所に小田原産木材が使われていました。この企画は、小田原の市役所庁舎やHaRuNeなど多くの箇所の木質化にデザイナーとして関わって頂いている伊藤陽子さんのご縁。
伊藤さんのご主人である佐藤岳利さんが経営されている世界的な家具メーカー「ワイスワイス」が、パタゴニアの店装などの仕事を受けておられたことから、小田原産木材を使って頂くことに繋がったそうです。突然の訪問にもかかわらず、快く店内をご案内いただいた安田さんからは、パタゴニアの直営店ではできるだけその地域性を反映した店づくりを心掛けているとのことで、木材を使うのであれば地元の木材を、とのお考えがあったようです。木材のほかにも、横浜らしくレンガでの壁面構成もされています。
オリジナルのテーブルや什器にケヤキ材を提供したのは、小田原林青会の小高誠仁さん。小田原林青会は、近年の目覚ましい活動が高く評価され、つい先日、令和元年度の市民功労賞を受賞されたばかりです。環境意識が高く世界的にも有名なアウトドアメーカーのパタゴニアの店内で、環境意識の高さを象徴するコーナーに小田原の木材が使われているのは、実に嬉しいこと。安田さんには、小田原でのSDGsや地域循環共生圏の取り組みなども紹介し、今後も良い関係を作らせて頂きたいとお伝えしました。
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