2005.07.15 Friday
127mビル、計画見直しへ
今朝は、夜明けこそ靄が立ち込めていましたが、日が昇ると共に、暑い夏空となりました。田んぼの朝の様子です。
昨日、市役所で臨時記者会見があり、お城通り再開発事業について、小澤市長と、再開発準備組合の丸田さんから、計画の見直しについての発表がありました。「現在進めている基本設計の作業を中断し、高さを抑えた計画について検討を行う」ことが、7月9日の準備組合会合で決まったようです。
様々な報道からの情報も加味すると、以下の通りです。
?高さだけが魅力ではない。空間は公共のもの。
?高さを、少なくともお城より低い60メートルほどに抑える計画とするよう、業務代行者に依頼した。
?計画の見直しには半年以上かかるので、開業の時期はずれこむ。
?市民の意向を全く無視して進めることはできない、と判断。
現在出されている陳情や、全市的に進められている署名の趣旨でもある、「計画の一時停止と、(市民の納得行くプランへの)計画見直し」という要望に対して、一見応えているようです。しかし、お城より低くするだけで、事業計画の進め方自体には、何ら変更はない模様です。。市民の土地である以上、市民の意見を十分に取り入れてほしいという基本的な願いは、残念ながら叶えられておりません。
どうも、業務代行者である村井設計サイドで進められている、テナントや事業主の選定が、当初の計画通り進まなくなっているようだとの観測も流れています。だとしたら、事業者マーケットの側から、この計画の実現性に疑問符がついているとの証左です。
いずれにしても、今後組合サイドでの計画の練り直し作業が進むわけですが、今回の決定を機会に、市民が総力を上げて、組合での立案作業に知恵と力を貸してゆけたら良いのではないでしょうか?市民にとっても、地権者にとっても、そして小田原を訪れるお客さんにとっても最良となる活用方法を見出し、組合の皆さんに提案する。組合の皆さんもクローズで計画を作るのでなく、市民にオープンな形で立案作業を進める。入居希望者が設計段階から係わる、コーポラティブ・マンションのような手法です。
ここから先は対立ではなく、協働の関係を築く方向に進むことを願っています。