加藤けんいち日記

<< 街角シネマカフェ | main | 耕筰と白秋 >>
今市、米沢
 毎日のたくさんの出会いの中で、先週、特に強く印象に残ったことが幾つかある。

 この地域で、「里親」を引き受けておられるご家庭のお話を伺うことが出来た。事情があって家族と一緒に暮らせなくなった子どもを自宅で預られ、養育される。事情は様々で、ごく短期の緊急避難的なものから、将来の養子縁組に至るような長期のものまで。
 お話を伺っていると、そのような境遇に置かれる子どもたちの家庭事情や社会的背景の変化が窺える。懸念されるのは、「親」の未熟さ、あるいは「親」が募らせている不安。里親のもとへ預けられる状況に至っているのは、おそらく氷山の一角で、その一歩手前のところで困難な状況に陥っている子どもたちは少なくないのだろう。地域社会の中での、親世代の孤立や関係の希薄化を改善することが、とても重要だと感じる。子どもがのびのびと安心して育ってゆける家庭は、健やかな地域と共にあるはずだ。

 横浜で、28日・29日の二日間にわたり開かれた、第2回地域SNS全国フォーラムに参加。SNSとは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略称で、地域の中の様々なコミュニティがネットを利用してコミュニケーションを深め、様々な活動を進めてゆくための、ネット上の交流空間。全国各地で様々なSNSが地域の活性化に大きく貢献し始めており、それらの経験交流が目的のフォーラム。リアルな社会でのコミュニケーションが希薄化していることを補うかのように、SNSのような場で夢や目的を共有できる人たちが出会い、その縁からリアルな関係(まちづくり活動やボランティアグループ)が誕生している。地域の様々な可能性を開くキッカケを創る上で、有効なツールであることは間違いないだろう。

 ある地区での勉強会(というか、私を囲んでのミニ集会)で、大いに勇気付けられた。その地域は、前回の選挙の時には殆ど動いていなかったが、今回は友人や支援者らの動きが複合的に機能し、会場を埋める70人近い住民の皆さんが集まってくださった。その殆どは、私も初めてお目にかかる方々。もちろん、7〜8人のミニ集会ならではの、十分なコミュニケーションで、素晴らしいご縁が結ばれることも多いので、決して人数の多寡で集会の成否が分かれるわけではないが、多くの方が加藤の顔を見に来てくださり、和やかな雰囲気でお帰りになったことは、手放しで嬉しいことだ。

 2日、朝4時半のJR始発に乗り、日帰り強行軍の旅へ。まず、今市に眠る二宮先生の墓所に参詣。朝8時過ぎ、参詣者は誰も居らず、「我が墓を華美にしてはならない。土を盛り、そこに杉か松の一本でも植えておけば宜しい」との遺言どおりに土を盛っただけの質素な墓所にて、しばし祈りを捧げることができた。社務所が開く前の時間だったが、宮司さんにお願いし、飛び込みで神社の社殿にて祈祷を受ける。
 今市から、米沢へ。困窮きわまった米沢藩の建て直しを生涯かけて行った、上杉鷹山の廟所を訪ねた。積雪がまだ1メートル近くある、米沢の市街地の外れに、謙信公よりの代々上杉家藩主の廟がならぶ、杉の木立の中。ほかに誰もいない、雪に埋もれた廟所の前で、しばし瞑目。鷹山が領民の開墾作業を励ますために籍田(せきでん)の礼を行ったといわれる場所や、鷹山公ほか改革に身命を賭した家老らを合祀した松岬神社を参詣。
 日暮れと共に帰りの新幹線に乗ったが、自分にとっては、聖地とも言えるふたつの場所を訪ねることができ、現地のしんと静まった空気とともに、気を充填することが出来たように思う。
 
| - | 19:02 | - | trackbacks(0) |
この記事のトラックバックURL
http://blog.katoken.info/trackback/499827
トラックバック
CALENDAR
S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT TRACKBACK
モバイル
qrcode
LINKS
PROFILE