加藤けんいち日記

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鞆の浦の鯛網、コミュニティケア

 30日、前日に引き続き、全国漁港漁場大会のプログラムの一環であるエクスカーションに参加。会場は、瀬戸内海における水運の要衝である「潮待ちの港」として、また朝鮮通信使との交易など歴史の舞台として、そして魅力的な景勝の地としても有名な「鞆の浦」。ここで今も受け継がれている漁法である「鯛網」を視察しました。

 

 先導船、曳航役となる錨船と、長大な網を積み込んだ2隻の船が、先ずは鞆の浦の沖合にある弁天島あたりで円を描いて航行、豊漁を祈願。その後、大漁祈願の幟をはためかせながら沖へ進み、漁場を決めて網を降ろしながら交錯、大きな円を描くように網が張られます。木遣りの掛け声と共にそれを少しずつ絞り、最後はその2隻で挟み込んだスペースに魚を追い込み、水揚げを行うという漁法。

 

 様々な漁獲手法が進化した今日では、実際に漁師さんたちがこの漁法で日々の水揚げを得ているわけでは無く、現在は観光資源として毎年の5月頃に実施され、継承されています。この日は大会に合わせて特別に披露されたもので、大会参加者数百名が、鯛網の船団を見守る2隻のフェリーに分乗、その一部始終を見学させてもらいました。最後は網しめを行なった船の甲板に乗り移り、網に入った大きな鯛などの魚たちを確認。波の穏やかな瀬戸内海ならではの漁の風景を堪能させて頂きました。

 

 ここで一行と別れ、福山市を含め広島県内を中心に社会福祉施設を複数運営されている特定非営利活動法人「地域の絆」の施設等を見学させて頂きました。この「地域の絆」の代表理事の中島康晴さんが、小田原市が研究を進めている重点テーマ「分かち合いの社会の創造」において、何度か小田原市にお越しいただき、地域福祉の実践を通じて感じておられる課題などについてご意見を聴かせて頂いたご縁で、以後折に触れて地域福祉のあり方などに関し、交流をさせて頂いておりました。この春、新たなコミュニティケアの拠点ができたと伺っていたことから、福山訪問の機を捉え、お訪ねしたものです。中島さん、各施設の施設長さんやスタッフの皆さんから、とても丁寧にご案内を頂きました。

 

 まず伺ったのは、サービス付き高齢者向け住宅の「すまいる仁伍(にご)」。48戸の住宅に加え、24時間対応の訪問介護・看護サービスの拠点を併設、よろず相談の窓口や、地域交流のスペースもあります。併せて、1階には誰でもが利用できるレストラン「倭楽」も。入居者本人はもちろん、ご家族も含め自由に出入りができ、地域の人たちとの交流も自然に行われながら暮らせる施設で、中島さんが常々おっしゃっておられる「地域密着・地域支援」のあり方が具体的に形になっています。

 

 もうひとつは、この春にオープンした地域密着型特別養護老人ホームである「コミュニティケアセンター北本庄」。2〜3階にはユニット型の特養(29名定員)と、ショートステイ。1階にはデイサービスと地域交流スペース。この1階スペースは地域との交流を重視した造りとなっていて、施設の入り口とは別に、通りに面した地域交流スペース専用の入り口もあり、いつでも誰でもが利用できるようになっているほか、デイサービスのスペースと繋がっており、利用者と地域の皆さんの交流が自然と生まれるようになっています。通りに面した外壁には、地元高校の美術部の生徒さんたちと協力して描いた「天使の羽」と虹が描かれており、施設の理念を象徴しています。

 

 現在13か所に施設を展開するほか、公益社団法人日本社会福祉士会の副会長も務められている中島さんは、こうした事業の拡大を通じて、誰もが自分らしく安心して暮らせる社会の構築を目指しておられます。小田原市が進めるケアタウンや地域コミュニティづくりにおいても、こうした実践にしっかりと学んでいきたいと感じた視察となりました。

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