加藤けんいち日記

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山形県置賜地方を視察(上)

 台風 6 号の接近に備えた週末は、台風の勢力が弱いことに加え、北寄りにコースが逸れたなどから、終わってみれば荒天どころか、むしろ夏の本格的到来を感じた 2 日間となりました。「小田原ちょうちん夏まつり」の中止は残念でしたが、予報が出ていた以上、安全を重視しての観光協会の判断は適正だったと思います。キャンプで小田原に滞在中のオーストラリア女子セブンズの皆さんの公開練習には、日曜日とあって多くの市民の皆さん、そして小田原ラグビースクールの子どもたちも参加、賑わっていました。

 

 22 日・ 23 日の 2 日間、山形県置賜地方を訪ねました。

 

 構成する自治体は、米沢市・長井市・南陽市・高畠町・川西町・白鷹町・飯豊町・小国町の 3 市 5 町、かつての米沢藩に相当します。江戸期、減封により窮乏を極めた米沢藩は、上杉鷹山の進めた殖産興業策や人材育成などによって、もともと備えていた大地の力や人の力が再生。明治 11 年、イギリスの女性旅行作家イザベラ・バードがこの地を旅し、「実り豊かに微笑する大地であり、東洋のアルカディア(桃源郷)である」と、その紀行文である「日本奥地紀行」に記されました。現在は、 3 市 5 町の広域連携がかなり進んでいるとともに、この地で有機農業や環境活動に取り組む人たちの繋がりによる自給圏づくりも取り組まれており、小田原を含む県西地域の広域連携や地域自給圏構想を進める上で、かねてより先進地として注目してきた地域です。

 

 今回小田原市が SDGs 未来都市として「人と人とのつながりによる『いのちを守り育む地域自給圏』の創造」を掲げ、具体の取り組みを加速するうえで、改めて置賜の皆さんの取り組みに学びたいとの思いから、主だった皆さんの活動現場などをお訪ねしたものです。

 

 22 日、朝一番の新幹線で米沢へ。上杉鷹山公の眠る上杉家廟所、米沢藩の歩みが展示されている「伝国の杜」、鷹山公を祀る松岬神社などを訪ねたのち、 3 市 5 町の複数事務事業を共同処理している「置賜広域行政事務組合」を訪問。事務局長の八幡さん、総務課長の高橋さんをはじめとする職員の皆さんから、広域で取り組んでいる事務事業の概要について詳しく伺いました。コンピューターによる行政事務の情報処理、し尿・ごみの共同処理、最終処分場の運営、広域消防、ごみ処理施設の余熱利用によるスポーツ交流プラザの運営、養護老人ホームの運営など、昭和 46 年の設立以来、実に多岐にわたる分野の共同化が実現しています。加えて、「豊かなふるさとを創造するおきたま共存圏」を目指し、多彩な人材育成事業などにも取り組まれ、着実に成果を出しています。広域連携の実務面での受け皿だけでなく、市町の枠組みを越えて広域圏の未来に繋がるチャレンジも行っている、素晴らしい組織です。
 
 米沢市中心部から、お隣の飯豊町へ。「日本で最も美しい村」連合の主力メンバーであり、昨年度すでに「 SDGs 未来都市」に選定されるなど、後藤幸平町長のリーダーシップと住民参加によりその豊かな地域資源を生かして意欲的な取り組みが進められている現場を、町長自らご案内いただきました。散居村の美しい風景に加え、米沢牛を生産する農場から出る糞尿を活かすバイオマス事業、企業撤退後の施設を活用し山形大学と共同で取り組む飯豊電池バレー構想など、住民主体の持続可能な地域の仕組みづくりへの情熱に感銘を覚えました。

 

 夕刻には、参議院選挙が明けて忙しい中、 3 市 5 町の首長の皆さんが勢揃いされ、歓迎の場を設けてくださいました。昨年このメンバーで小田原に視察に来られたこともあり、その返礼の意もあったと思いますが、今後の交流に向けたいへん有意義な意見交換の時間となりました。(明日の日記に続く)

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