加藤けんいち日記

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青いレモンの島

  小豆島でのオリーブ関係の視察を終え、24日のうちに福山まで移動。25日は早朝に出立し、高速バスで因島の土生港へ。そこから小さなフェリーで岩城島に渡り、小田原で今後取り組みを強化したいと考えているレモンの栽培などについて、視察を行いました。

 

  岩城島は、愛媛県上島(かみじま)町を構成する島のひとつで、穏やかな瀬戸内の海に囲まれた温暖な気候を生かし、古くからレモン栽培が盛んです。特に最近は、レモンの主たる収穫期である秋から年末にかけ、レモンが緑色のときに収穫すること、さらに防腐剤やワックスを一切使わない安全性などを特色とする、「青いレモン」として市場価値が高く、島内では圃場が拡大するとともに、島外から若い人たちが移住し新規就農するケースも増えています。レモンそのものとしての出荷はもとより、果汁、各種加工品、搾汁かすを餌に用いるレモンポークなど、幅広い分野で地域経済を支えています。

 

  国内のレモン市場は、その9割が輸入品に依存しており、国産の安全なレモンは貴重品として、需要に供給がまったく追いついていない状態。小田原でも、40年来有機レモンに取り組んできた片浦地域の皆さんによる「片浦レモン」が脚光を浴びていますが、生産量が限定的であるため、旺盛な需要に対応しきれていない状態です。高齢化や獣害などもあり、柑橘園の放任・荒廃が進みがちな中、栽培経験が豊富な柑橘でもあるレモンへの改植は取り組みやすいのではないかとの考えから、JAかながわ西湘でもレモン栽培に力を入れようと考えておられます。そうした背景から、小豆島まで出かけた機会を捉え、国内屈指のレモン産地である岩城島を訪ねたものです。

 

  上島町農林水産課長の森本さんにご案内頂きながら、島内の幾つかの取り組みを訪問。まずは岩城総合支所を訪ね、町長の宮脇馨さんと面談。偶然なのですが、20年ほど前に当時取り組んでいた子どもたちの育ちの場づくりの関係で岩城島を訪ねたことがあり、その際にご案内いただいた当時の岩城村職員が、宮脇町長でした。再会を喜ぶとともに、有機農業にも詳しい町長から、レモンに懸ける思いや今後の取り組みについて詳しく伺い、レモンを介した今後の交流などについて意見交換ができました。

 

  そのあと、愛媛県の産地育成室(旧果樹試験場)での様々なレモン栽培技術の視察、新規に島外から就農しレモン栽培の拡大や後進の育成に取り組んでおられる螢屮襦璽譽皀鵐侫 璽爐慮点鄲拗阿気鵑諒狆譴箜拓現場、レモンの集荷場であり全国各地への出荷や各種加工品を作っている蠅い錣物産センター、岩城のレモンや柑橘の価値を知りその紹介と販売支援に奔走している蠅櫃鵑櫃海蕕鵑匹慮添蠅気鵝Σさん、地元レモン農家の西原さんのハウス栽培の現場などを訪問。

 

  古川さんの農場でレモンの植樹をさせて頂いたこと、物産センターのレモンの皮むき作業場に漂う濃厚なレモンの香り、昼食で頂いた「レモンポーク定食」の美味しさ、「ぽんぽこ」の皆さんが10年以上無農薬で栽培している畑の伸び伸びとしたレモンの姿・・・。それぞれの実際の様子をつぶさに拝見し、レモンと郷土への皆さんの想いを感じるとともに、レモンの持つ可能性を実感した、たいへん密度の濃い視察となりました。

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