加藤けんいち日記

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廣澤助監督の映画資料

 15日、小田原出身の脚本家であり東宝映画助監督であった廣澤榮(ひろさわえい)氏のご遺族より、氏が所蔵していた映画・テレビ関係の貴重な資料をご寄贈頂きました。

 

 頂いた資料は、廣澤氏が脚本家・助監督として製作に関わった映画、テレビ、演劇、文筆活動の諸資料で、直筆の原稿類のほか、製作現場写真、取材資料、創作段階の脚本類、広報資料、俳優たちとの書簡などです。

 

 今回は422件もの資料を頂き、この日の寄贈式会場にはその中から数十点が陳列されましたが、いずれもたいへん貴重で興味深いものばかり。主なものをご紹介すると、映画「サンダカン八番娼館」脚本、映画「七人の侍」脚本・写真、映画「雪国」資料・写真、テレビドラマ「水戸黄門」製作記録、テレビドラマ「大岡越前」脚本、演劇「もうひとつの学校」(山田洋次監督の代表作「学校」の原作)取材写真・シナリオ、等々。

 

 庁議室の大きなテーブルを埋め尽くす関係資料について、ご長男の廣澤厚さんのお話を伺いながら、じっくり拝見。もともとデザインを学んでおられたこともあり、映画やドラマのコンテ絵などが豊富にあり、また脚本や諸資料の手書き文字からもお人柄が伺えました。厚さんいわく「なんでも記録しスクラップしていた」との言葉通り、直筆の注釈が細かく添えられた各種スクラップブックは、当時の映像製作現場の様子などを伝えており、たいへん貴重です。所蔵資料があまりに多く、厚さんご本人も「初めて見た」ものが数多く含まれていたようです。

 

 中でも興味深く拝見したのは、「七人の侍」の諸資料。私の中では、この映画は3本の指に入る名作で、これまでに何度も観ましたが、見るたびに唸らされる作品です。黒澤監督のもと、助監督として製作に携わられた廣澤氏の、黒澤明論や撮影現場の写真類、製作にまつわる苦労がしのばれる諸資料などを手に取り拝見。映画のシーンには映り込んでいない、俳優やスタッフたちの様子などが伝わってきます。いずれの資料も、ファンにはたまらないものばかりでしょう。

 

 厚氏から目録を頂き、私からは感謝状をお渡し致しました。ご寄贈頂いたこれらの資料群は、今後様々な切り口での企画展などで多くの皆さんにご覧頂く機会を設けると共に、小田原映画祭など映像関係の芸術文化活動を続けている本市の今後の取り組みに役立てていきたいと考えています。

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