加藤けんいち日記

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県内初の水田型ソーラーシェアリング

  9 日、市内桑原の水田に設置された太陽光発電施設と、その下で育っている稲の様子を視察に行きました。

 

  営農を継続するという条件のもとに、農地の上に太陽光発電施設を設置する「ソーラーシェアリング」は、担い手不足や耕作放棄地対策が課題となっている農業経営の現場において、一定の売電収入を得ながら営農することによる所得向上と、それによる担い手確保や営農継続を可能とする手段として、ここ最近各地で広がりを見せています。小田原では数年前に、福島第一原発からの放射能汚染によって被害を受けた足柄茶の圃場にて、市内第 1 号の営農型太陽光発電がスタート。以来、複数の実績が生まれていますが、水田に設置されるのは今回が初めてであり、これは神奈川県内でも初の取り組みとなります。

 

  田をわたる夏の風が吹く中、桑原の圃場にて、発電設備設置とその後の稲作を手掛けている、合同会社かなごてファームの小山田大和さんに、これまでの経緯や現在の状況などを聴かせてもらいました。田んぼの持ち主が高齢化し数年間水稲の作付けができなかった田んぼの再開について相談があり、ソーラーシェアリングの実現に向け地権者や行政と相談をしてきたこと、周囲の農家の皆さんに心配をかけないよう、農作業面で注意を払っていることなど、様々な苦労話も含めて、大粒の汗を流しながら小山田さんは語ってくれました。

 

  品種はキヌヒカリ。周囲よりも田植えの時期が遅かったこともあって、隣接する田の稲の生育状況と比べ遅い感じがありますが、太陽光パネルによる日陰の影響はあまりなさそうです。目下の悩みは、数年間休んでいた田んぼのためヒエなどの雑草が多く、その除草作業に追われていること。既にこの時期、水田は干し田(ほしだ:水を抜いてヒビを入れ、稲の根に空気を送り込み、その後の生育を一気に進める慣行的農法)が行われていて、草取りの作業は難しくなっています。再び水が入ったら、お盆過ぎの出穂の前には草をできるだけ取りたいところです。

 

  収穫したコメは精白し、地酒に仕込む予定とのこと。市内はもとより県内初の水田型ソーラーシェアリングとして、ぜひとも成功してほしい事業です。なお、 7 月 14 日、お堀端コンベンションホールにて、全国ソーラーシェアリングサミット 2018 が開催予定となっており、この企画も小山田さんが中心になって準備してきました。基調講演にて先進事例である千葉の取り組みが紹介されるほか、「ソーラーシェアリングの作り方&活かし方」「もうかる農業論〜ローカル&グローバルの視点から」などのセッションなどが組まれ、最後の総括セッション「 100 年先の地域・経済・農業・社会を見据えて」には、私もパネリストとして登壇します。同日午前中には、ソーラーシェアリングなどの視察も予定。関心のある方には、ぜひ足を運んでいただき、こうした動きを共に進めて頂きたいと思います。

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