加藤けんいち日記

障害者差別解消法講演会

 23日、新年度の人事異動の内示を行いました。4月1日時点での職員数は2,187人の予定であり、うち異動対象となるのは約780名。市総合計画の後期基本計画がスタートする年であり、あわせて組織機構の改編も行われたことなどから、比較的規模の大きい異動となります。部局長クラスがまとまって定年を迎え、それに伴い昇進する職員も多く、副部局長以上の異動対象者には市長室で直接、異動の趣旨を伝えました。

 

 午後には、全部局長を一堂に集め、異動に関する説明を実施。本日議会が終了すると、異動にまつわる引継ぎや態勢の組直し、庁内での引越し作業など、年度末から年度初めにかけての特有の慌しさが始まることでしょう。課題が山積する中、異動に伴い事業への対処などに遺漏が生じないよう、気をつけねばなりません。

 

 さて、23日午後、おだわら市民交流センターUMECOにて、障害者差別解消法講演会が開催されました。これは、小田原市の「ノーマライゼーション理念普及啓発事業」として、社会福祉法人小田原福祉会さんに事業委託をしたもの。テーマは、「障害のある人もない人も、共に生きる地域社会をめざして」とし、日本アビリティーズ協会会長の伊東弘泰さん、バリアフリー研究所代表の木島英登さんから、それぞれ講演を頂きました。

 

 「障害者差別解消法」は、2016年4月から施行されていますが、一般にはまだあまり知られていないのが現状です。この法律は、「障害があってもなくても、誰もが分け隔てられず、お互いを尊重して暮らせるよう、差別を解消して、誰もが安心して暮らせる豊かな共生社会を実現する」(同法第1条より)ことを目的とし、社会に存在する様々な差別の解消を国や地方公共団体に義務付けると共に、国民の責務などを定めています。

 

 この法律の制定には長い年月と関係者のたいへんな努力があったのですが、伊東さんは内閣府の障害者差別禁止部会の副部会長として、この成立に深く関わってこられた方。この日の講演では、この法律の趣旨の説明に先立ち、伊東さんの生い立ちや、大学卒業後直ちに立ち上げてきた、心身に障害のある人たちの自立生活と社会参加を実現する「アビリティーズ運動」の広がりについて語っていただきました。

 

 幼少期から下肢に障害をもつ伊東さん。高校や大学への進学時、また就職活動でまざまざと経験した「差別」への思いを踏まえ、大学卒業後(1966年)に立ち上げた障害者雇用の株式会社は、当初6人からスタート。創立50年を迎えた現在は、非常勤社員を含め1000人を越える態勢で、福祉用具事業、デイサービス・老人ホーム等の福祉医療施設運営などを展開されておられ、この活動から派生した「国際福祉機器展」もすでに43回を数えるまでに成長・定着しています。

 

 アビリティーズ協会設立時に伊東さんが掲げた綱領の冒頭には、「私は平凡な人間でありたくない。非凡な人間としてできれば“保障”よりも“チャンス”を選ぶこと・・・これこそ私の願いである」と記されています。この志そのままに、自らの可能性を実現するだけでなく、社会のあり方に大きな影響を与えてきた伊東さんの生き様に、たいへん感銘を受けました。

 

 小田原でも、「ケアタウン」の考え方で様々な取り組みを進めていますが、より踏み込んで、障害を持つ人たちがその持てる可能性を存分に発揮できるよう、チャレンジして行かねばと改めて思いました。

| - | 19:37 | - | trackbacks(0) |
小学校卒業式

 22日は、市内の全小学校で卒業式が行われました。前日は夜半までの雨で、各校の先生方はだいぶ心配されたようですが、見事に晴れ上がり、中学校卒業式の日と同じように、卒業式日和となりました。

 

 市内25校のうち、私が赴いたのは大窪小学校。創立143年を数える小学校で、校長室に掛けられている歴代校長先生のポートレートは、明治時代初期から始まっており、その歴史に驚きました。旧東海道筋に位置し古来栄えてきたこの地域は、維新後に山縣有朋が古稀庵を構えたり、三井物産創始者の益田孝が広大な邸宅を構えたりと、小田原の近代史の中でも様々な物語を有するエリアだけに、小学校の運営にも地域の数多くの人々が深くかかわり、育て上げてきたことでしょう。

 

 そんな大窪小学校ですが、現在は児童数の減少により、各学年とも単級の編成、今年度の卒業生は34名。しかし、児童数が少ないことで、先生方の指導も行き届き、児童たちも同学年はもとより学年間の交流がとても盛んで、小学校全体としてとても一体感がある学校であることが、卒業式の様子から見て取れました。

 

 入場、卒業証書授与、別れの歌、退場と、一連の式の中で、卒業生たちは一挙手一投足にいたるまできちんとした所作が美しく、全体の動きもピッタリと呼吸が合っており、返事や呼びかけの声はとても大きく、見事でした。これは、もちろんよく練習した成果でもあるのでしょうが、日頃からの十分なコミュニケーションと、みんなで一緒に活動してきた積み重ねがあったからこそなのだろうと思います。大窪小学校で4年間校長を務められ、この春で退任される竹内校長先生が、卒業証書を一人ひとりに渡した後、後姿を見送る眼差しにも、児童たちへの深い愛情と、この学校への思いを感じました。

 

 見守り活動や挨拶運動に熱心に取り組まれている大窪地区の地域の皆さんに見守られて育った卒業生たちは、4月からは早川小学校の卒業生たちと合流して、丘の上にある城南中学校へと通います。この地域の中で、大きく育っていってほしいと願います。

| - | 16:18 | - | trackbacks(0) |
菜の花から、桜へ

 昨日も終日雨が降り、今朝はまた少し冷えたものの、日中は気温が上がって、季節はまた前へと進みそうです。我が家の狭い庭では、生ごみ堆肥を使ったプランターで栽培した菜の花が盛りを迎えつつあり、サヤエンドウが花をつけ始めています。杏は先週からようやく花が開き始め、今朝は3分咲きくらいになっており、メジロがついばんでいます。ユキヤナギは花が咲き始め、アジサイや山吹も新芽が芽吹き始めました。

 

 18日は、桜井地区で行われた「菜の花まつり」へ。県から里地里山保全地域に指定されている東栢山では、年間を通じ、田園をフィールドに親子で参加できる田植えや稲刈りなどの農作業体験が行われていますが、その中でもこの日は、小田急線からよく眺めることのできる田んぼが菜の花畑となっており、主催団体である「金次郎のふる里を守る会」の会員の皆さんによる野菜や花の直売、協賛して頂いた小田急電鉄の皆さんによるPRブース、小さなステージでの歌や音楽の披露など、春の雰囲気いっぱいの和やかな空間が作られていました。会場からは真っ白に雪化粧した富士山もクッキリと望むことができ、青空に鮮やかな菜の花のコントラストが見事。たくさんの人たちが、会員がつくった竹の一輪挿しに、摘んだ菜の花を入れて持ち帰っていったようです。
 

 昨日、気象庁は東京で桜の開花宣言をしました。今朝のウォーキングでお堀周りの桜の枝をしげしげと眺めてみましたが、まだ蕾は固いように見えます。今日明日の晴天で、開花へと近づくことでしょう。この週末はかまぼこ桜まつり、その翌週はおでんサミットと、2週間にわたってお城周辺が賑やかになりますが、ちょうどその時期に合わせ、桜は見頃を迎えそうです。

| - | 17:18 | - | trackbacks(0) |
ダイナシティ保育園

 17日、この4月に開園予定の「ダイナシティ保育園」竣工披露会が開かれました。

 

 全国的に保育園入所の待機児童問題が拡がっている中、本市においてもその対策として官民それぞれの保育施設における定員拡大、加えて小規模保育事業所の開所などを支援することにより、待機児童の解消を目指しています。本市の場合、対象年齢の子どもの数に対する保育施設の定員は県下でも大きく、ここ数年は4月1日現在の待機児童数が20人前後で推移しており、決して多くはないのですが、なかなかゼロにはなりません。それは、子どもの出生数が減っている反面、働く女性の増加によって保育ニーズは逆に増えているからであり、毎年保育施設や定員が増えても追いつかない状況にあります。

 

 そうした中、国でも進めている制度のうち今年度から始まった「企業主導型保育事業」をいち早く導入する形で、大型商業施設ダイナシティ内に保育園が開設されることになりました。場所は、以前事務所として使われていた4階の一画で、木材をふんだんに用い、壁はクロスではなく漆喰調に左官で仕上げてあるなど、新装ながら空気はとても清浄に保たれています。園児数は、ダイナシティで働く方のお子さんを受け入れる「企業枠」に19名、周辺地域からの入所を受け入れる「地域枠」が14名の33名で、この春からスタートの予定。

 

 今回の募集では、地域枠にはかなり多くの応募があったようで、残念ながら期待に添えられないケースが多かったとのこと。市内で最大の商業施設であり、当然多くの女性が働く職場でもあるダイナシティが、いち早く企業内保育に着手して頂いたことで、市内の他の事業所における同様の動きへの良き先進事例になることが期待されます。私からは、竣工のお祝いもさることながら、それ以上に感謝の気持ちが強く、見学会後のパーティでは開口一番、大嶌社長らにお礼の言葉を贈らせていただきました。

 

 ダイナシティ保育園以外に、市内ではこの4月から小規模保育施設が4か所オープンすることにより、全体で定員が61名増える予定です。また翌30年度には小田原駅周辺での企業主導型保育事業による民間保育施設も開園予定となっています。それでも、今後の見通しではまだまだ保育園入所ニーズの増加が見込まれており、民間・公立が力を合わせ、より踏み込んだ取り組みを進める必要があります。

| - | 15:29 | - | trackbacks(0) |
定時制 就学精進生徒表彰

 16日、小田原地区高等学校定時制教育振興会(会長:小田原市長)の、平成28年度における就学精進生徒表彰式が、市役所にて行われました。県西地域にある定時制高校は、小田原高等学校、小田原城北工業高等学校の2校に開設されており、多くの若者が働きながら学んでいます。振興会としては、地元の企業や諸団体、有志個人の皆さん、各自治体からお預かりした会費を原資に、奨学金制度や、各種の学校活動への資金援助などを通じ、定時制に通う生徒への支援を行っています。その中で、特に成績が優れ、学業と仕事の両立などにおいて努力した生徒を、就学精進生徒として表彰しています。

 

 28年度の表彰は、それぞれの定時制高校から、各1名。

 

 小田原高校からは、榑林幸子(くればやしさちこ)さん。榑林さんは、高齢のご両親に負担がかからぬよう、昼間は仕事に就いて学費をまかない、3年間学業と仕事の両立を果たしてこられました。学習意欲が高く、全ての授業に積極的に取り組み、空き時間にも自主学習するなどの努力家。やさしい性格で友人や教職員からの信頼も厚く、生徒会役員として諸行事運営にも貢献。卒業後は夜間の服飾専門学校へ進学し、仕事との両立をはかりながら洋裁の勉強をして、将来的にはドレスメーカーとして活躍するという目標を持っておられます。

 

 小田原城北工業高校からは、山本有輝也(やまもとゆきや)さん。4年間無遅刻無欠席、ホテルでの客室清掃のアルバイトを済ませてから学校に通い、仕事と学業を両立させ、勤務先でも高い評価を受けています。学習成績も優秀で、特に資格取得に積極的に取り組み、電気工事士、ボイラー技士など多数の国家資格を取得。全日制の生徒でも難しい、全国工業高等学校長協会「ジュニアマイスター」のゴールド表彰を受けました。ビル設備の大手企業に就職が内定しています。

 

 お二人の印象からは、真面目で大人しいながらも、芯の強さをヒシヒシと感じました。学業と仕事の両立を果たし、自らの夢に着実に近づいているお二人には、短い時間では語れない苦労があったことと思いますが、それを乗り越えて卒業を迎え、新たな道へと進んでいく上で、これまでの努力の日々と、苦労の上に様々な経験を積み上げてきた定時制での数年間は、きっと確かな糧となって、これからの人生を支えてくれることでしょう。お二人の前途に幸あれと、表彰状と共に、はなむけの言葉を贈らせて頂きました。

| - | 18:09 | - | trackbacks(0) |
災害への心強い備え

 今週は、災害時に想定される課題への対応について、3つの団体と協定を締結させていただきました。

 

 14日は、西湘ビルメンテナンス協同組合の皆さんと、防災協定を締結。内容としては、地震等の大規模災害発生時における避難所等の清掃、消毒などの環境衛生、および警戒警備などについて、同組合加盟各社からご協力を頂ける、というものです。大規模災害後に直ちに開設される広域避難所などでは、季節にもよりますが、多くの避難住民が慌ただしく出入りし、様々なゴミの発生や、トイレ周りの衛生管理などが、必ず大きな課題になります。また様々な支援関係者が地域に出入りすることに伴う交通整理や、人のいない被災地に窃盗目的で入る不審者への対応も求められます。そうした様々な、しかし確実に発生する課題へ、日頃より各種施設の維持管理に精通されている同組合の皆さんがご協力いただけることは、実にありがたいこと。この日は、併せて各小学校へ消毒液の提供を頂いたほか、防災対策基金へも多額のご寄付を頂きました。

 

 16日は、小田原獣医師会と、災害時の動物救護活動に関する協定、ならびに広域一般廃棄物事業協同組合と、災害時における仮設トイレの供給および運用等に関する協定を、それぞれ締結させていただきました。

 

 家族の一員として大切にされているペットを、災害発生後の混乱の状況の中でいかに守るかは、かねてより大きな課題となっており、飼い主と離れてしまったペットの救護、日常と異なる環境下における様々なストレスや病気、ケガへの対応、広域避難所におけるペットの受け入れなど、専門的な知識のもとに対応が求められます。小田原市では、動物救護に関し環境省や県が提示したガイドラインやマニュアル、そして獣医師の皆さんから頂いたご意見などを踏まえ、このたび「広域避難所におけるペットの受け入れについてのガイドライン」を策定したところですが、この運用においては、やはり専門である獣医師の皆さんの協力が欠かせないことから、今回の協定に至りました。内容としては、被災動物の治療、避難所における動物の健康相談に対する指導、公衆衛生上の管理などを定めています。

 

 災害時におけるトイレの問題は、発災後の生活における最大の問題のひとつです。私が過去に支援させていただいた大震災後の現場では、トイレの問題は常に深刻な状況でした。避難生活者の数に比して足りない基数、下水の断裂によって流せない家庭のトイレ。くわえて、衛生状態も悪化することがしばしばであり、利用をためらうために健康状態を悪化させることも。そんな状況に陥ることを避けるべく、日頃より本市の廃棄物処理にあたって頂いている広域一般廃棄物事業協同組合からの申し入れにより、今回の協定締結に至りました。内容としては、仮設トイレの供給、避難所に設置されている仮設トイレの点検・清掃・使用後の洗浄、浄化槽設備の緊急点検、などです。併せて、同組合の構成員でもある小田原衛生公社から、災害用簡易トイレのご寄付も頂きました。

 

 いずれも、災害発生時に必ず起きる課題に即応した、極めて重要な協定であり、各団体の皆さんのご配慮と協力体制に、心からの感謝をお伝えいたしました。引き続き、関係の皆さんとしっかり連携し、災害発生に備えていきます。

| - | 18:23 | - | trackbacks(0) |
環境大臣との意見交換

 13日午後、環境省に山本公一・環境大臣をお訪ねし、意見交換をさせて頂きました。

 

 環境省では、COP22を踏まえた国内の気候変動対策強化の一環として、幅広いステークホルダーとの連携を強化し、脱炭素社会の実現を目指すべく、先進的な取り組みを行っている地方自治体の首長と山本環境大臣との意見交換会を行っています。今年1月には徳島県知事、2月には長野県知事が招かれ、大臣との意見交換が行われていますが、国内市町村の先陣を切って、小田原市長との意見交換を希望され、今回お招きいただいたものです。

 

 この日は限られた時間であるため、本市が取り組んできた低炭素・資源循環・自然共生を統合した「いのちを守り育てる地域自給圏」への取り組みの中から、2点に限って意見交換。ひとつは、このたび環境省事業のモデル地域にも指定された「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトの取り組みと目標について。もうひとつは、東日本大震災以来全国の先駆けともなって進めてきた再生可能エネルギーの地産地消に向けた取り組みの状況や目標について。それぞれ、大臣に活動状況を報告するとともに、それらを通じての課題解決に向け、制度面や財政面など環境政策としてのバックアップをお願い致しました。

 

 具体的には、「環境」が「経済」と結びつきにくいため、市民や民間が環境保全活動を継続していく上で活動資金や人材確保が難しい点に対し、基金の造成や何らかの制度的支援が必要であること。また、森里川海が連携した地域自給圏は小田原市だけでできるものではなく、酒匂川などの「水系」で捉えた広域での取り組みが不可欠であり、広域で取り組む環境活動へ特段の支援枠組みを用意されたい、といった点を申し上げました。大臣も共感を示して頂きました。

 

 山本大臣とは、昨年浪江町で行われた町制60周年記念式典の時に来賓として同席していましたが、その時はお話しするチャンスがありませんでした。今回はじめてお話をさせて頂いた大臣は、「環境」をご自身の政治家としてのライフワークとされており、環境面での様々な課題に意欲的に取り組みその解決を具体に進めていこうと取り組んでおられることが、私の話に熱心かつ誠実に耳を傾けられ、ご自身の言葉でそれに応じて頂くお姿からも強く感じられました。

 

 ご出身は愛媛県の宇和島で、水産業や農業にもたいへん明るく、私も3年前の史跡整備関係行事で宇和島を訪ねたことなどをお伝えしながら、それぞれの郷土の自慢話にも花が咲きました。城下町、水産、柑橘と、小田原と宇和島は共通点も多く、ちょうどこの日のお昼にNHKで小田原の湘南ゴールドを取り上げた番組を大臣もご覧になったとのこと、「小田原は宇和島のライバルだな」と笑ってお話しいただきました。

 

 具体の課題にまつわる意見交換から、打ち解けた会話まで行うことができた、貴重な機会となりました。今後、環境省との連携をより一層強化し、小田原での取り組みを進めていきます。


 

| - | 17:30 | - | trackbacks(0) |
モルディブ大使を表敬訪問

 13日、午後から東京へ。ここ数年交流をさせて頂いているモルディブ共和国の日本大使館をお訪ねし、今月着任されたばかりの新任の日本大使であられる、モハメド・フセイン・シャリーフ大使を表敬訪問させて頂きました。

 

 3年ほど前、モルディブのヤミーン大統領が初来日された際に、東京近郊で日本らしさを感じられるまちを訪ねたいとのご意向があり、小田原市に来訪される予定でしたが、スケジュールの都合から急遽キャンセルになったことがご縁で、当時大使であったアーメド・カリール前大使がお詫びをかねて市役所に来庁されたところから、小田原市とモルディブの交流は始まっています。以来、2020東京五輪を見据えた選手や強化委員会の皆さんとの交流を軸に、共通の経済活動である水産分野で連携に関する意見交換などを行ってきました。

 

 カリール前大使の後任として着任されたシャリーフ大使は、1977年生まれの39歳で、まだとても若く、エネルギッシュなお方。母国でも、早くから政府報道官、大統領報道官、ユース・スポーツ大臣を拝命するなど、すでに政治的にもキャリアを積んでおられ、同国でも将来を嘱望されています。

 

 シャリーフ大使と、40分ほど歓談。これまでのご厚誼への感謝、東京五輪を見据えた交流活動の継続と強化、同国が誇る水産資源を活用したビジネス分野での両国の交流への着手、海抜が低いゆえに地球温暖化対策に熱心に取り組むモルディブから学ぶ環境教育、子供たちの交流事業など、様々な思いや期待がシェアされ、有意義な懇談となりました。

 

 2017年は、モルディブと日本との国交開始50年の節目であり、同国では一年を通して様々な記念行事を考えているとのこと。本市との交流も望んでおられるので、今後もコミュニケーションを深めて行くことになりそうです。

| - | 18:40 | - | trackbacks(0) |
中学校 卒業式

 10日、市立橘中学校の卒業式に参列させていただきました。

 

 今年の卒業生は93名。結束の強い橘地域の皆さんに育てられ、おおらかで和やかな、そして笑顔をモットーとする校風の中で伸び伸びと中学生時代を過ごしたであろうことが、卒業生たちの様子から感じられました。卒業生一人ひとりに笑顔で声をかけながら卒業証書を渡された岩崎校長先生のお姿、ハンカチを握りしめて生徒たちの様子を見守る各クラスの若い担任の先生方、途中から号泣する子もいた卒業生たち・・・。最後は「仰げば尊し」と校歌で締めくくられた卒業式は、心の通った、大切な仲間やお世話になった人たちへの感謝に充ちた、やさしさの溢れるものでした。

 

 毎年こうして市内各中学校の卒業式に伺うと、中学3年生、すなわち15歳という年齢の若者たちが持つ、未来への夢と可能性をヒシヒシと感じます。社会への意識がハッキリと開かれ、自らがこれから自分の力で歩んでいくことへの期待と、それゆえの不安が交錯しながら、心も体も大人へと着実に進んでいく、人生の中でもとりわけ大切な時期。自分のことを振り返ってみても、失敗をおそれずに、やってみたいと思ったことにはどんどんチャレンジし、悔いのない一日一日を過ごしてほしい。与えられるご縁、関わり合う友達や様々な人たちとのかかわりを大切にしてほしい・・・。卒業証書を受け取る生徒たちに、心の中で「ガンバレ!」とエールを送っていました。

| - | 18:20 | - | trackbacks(0) |
はまっこテラス

 8日夜、「市長の現場訪問」として、小田原で初めてとなる子ども食堂「はまっこテラス」の様子を拝見に伺いました。

 

 この「はまっこテラス」は、昨年6月に始まったばかりの取り組みで、毎月1回、酒匂地区にある市の集会施設を会場に、放課後の子どもたちを対象に無償で食事を提供するとともに、遊びの場づくりや学習支援なども行うなど、子どもたちにとっての居場所づくりを目指して行われている活動。担い手は、おだわら健康普及員や食生活改善推進団体の活動を通じて出会ったご婦人が中心の「チーム・そよ風」というグループで、地元の酒匂・小八幡地域の自治会も全面的に支援されています。

 

 夕方17時半頃に会場に入ると、板張りの集会ルームにはすでに小学生たちが集まっており、みんなで輪になってカードゲームや卓球遊びなどで賑やか。一方で畳敷きの和室にはテーブルがならび、そこで子どもたちが順番に夕食を食べています。17時から19時までの間に、30分刻みに15人ずつほどが順番に夕食をとる仕組みとなっており、食事の前後はみんなで遊んだり宿題をやったりして過ごしています。エプロンにバンダナ姿の会員とボランティアの皆さんが、やってくる子どもたちの受付、夕食の給仕、後片付け、学習支援などを手分けして担当され、全体として大きな家族のような、温かく和やかな雰囲気に包まれています。

 

 私も子どもたちにご飯やスープをよそったり、付け合わせのデザートを盛りつけたり、そのあとは子どもたちや一緒に来られたお母さんたちとテーブルを囲んで食事を頂きながら、いろいろお話を聴かせてもらいました。食生活改善推進団体でご用意されている食事だけあって、とても美味しいものでした。最近発行された社会福祉協議会の広報紙にこの活動が紹介されたこともあって、この日は始まって以来の最高人数(約70人)が来場。食べ盛りの高学年男子や、最後には中学生たちもやってきたので、3つの炊飯器がフル回転していました。

 

 会場の一角で、会員さんたちから色々とお話を伺いました。中心になって活動を立ち上げてこられたのは、元地方公務員で、ここ数年は健康普及員や食生活改善推進団体などで地域と関わってきた、本多孝子さん。数年前に子ども食堂の活動に関心を抱き、構想を温めつつ、昨年3月に仲間に呼びかけたところ、皆さん二つ返事で協力を快諾。6月からのスタートに至ったとのこと。酒匂・小八幡地区自治会連合会の太田会長も趣旨に深く賛同、活動を支援されています。様々な人たちが、食材の無償提供などで活動を支えておられます。

 

 共働きやひとり親家庭、貧困世帯の増加などで、子どもたちが孤食状態にあったり、栄養やバランスを欠いた食事が日常化していたり、手作りの食事が少なくなりがちな状況がある中、友達と一緒に「おなか一杯」食べることの喜びを知ってもらいたい。食を通じて、「あなたたちはこの地域や社会にとって大切な存在なんだよ」と伝えたい。そんな思いが込められた、この活動。その思いは、この日の会場運営や、本多さんたちと子どもたちのコミュニケーションの様子にハッキリと表れていました。6年生の男の子たちに、「中学生になっても来てよね!待ってるから!」と声をかけたり、終了後にやってきた野球部らしき中学生たちにも「よく来てくれたわね〜。たくさん食べていって!」。

 

 本多さんたちは、この活動が酒匂地区での定着だけでなく、ぜひ市内各地で広がってほしいと願っておられます。市としても、その展開が進むよう、応援をしていきたいと強く感じた訪問となりました。

| - | 18:48 | - | trackbacks(0) |
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