加藤けんいち日記

オリーブ報告、関東学院大学講義

 4日、市内でオリーブ栽培を手掛けておられる小野澤藤一さんと林文雄さんが来室、今年の収穫についてご報告を受け、製品である新漬けとオイルを頂きました。

 

 橘商工会の会長である小野澤さんは、小田原オリーブ研究会の会長補佐でもあり、前羽小学校の裏手にある坊山の一画の農園にて、意欲的にオリーブ栽培を手掛けておられます。昨年は小田原でオリーブ栽培が本格的に始まってから5年目にあたっての収穫祭を、小野澤さんが管理する農園で行わせて頂きました。今年はカメムシなど虫の害があったこと、さらに台風に備えて早めに収穫したことから果実のサイズが小さく、収穫量は思ったほど伸びなかったようですが、貴重な果実を新漬けにし、既に販売に供されています。

 

 林さんは、上町(かのまち)の日当たりと見晴らしの良い圃場に500本ほどの苗を植えておられ、台風の被害もあったようですが、無事に果実を収穫。小豆島の高尾農園にて既に採油を済ませており、この日は新しいオイルをお持ちいただきました。テイスティングさせて頂いたところ、たいへんまろやかで、後に特有のピリッとした感じが残る、高品質のオイルとなっていました。このあと、国際的な品評会に出品されるそうで、どのような評価が出るか、とても楽しみです。

 

 市内では既に2000本以上のオリーブが植えられています。このところ、台風の襲来などが毎年続いており、風対策の添え木をしっかりしているところは被害が少ないのですが、農園の手入れが十分にできていないところでは倒木なども見られます。日常的な管理をしっかり行って、産地化をさらに進めていきたいところです。お二人の取り組みと意気込みを伺い、たいへん心強く感じました。

 

 午後は、金沢八景の関東学院大学キャンパスへ。今年も開講された法学部・地域創生特論の講義に臨みました。今年で3年目であり、今年からは法学部生に限らず受講ができるようになったそうで、この日は120名ほどが聴講していました。

 

 この地域創生特論では、県内の複数市町の取り組みが年間を通して講座化されており、小田原市は11月から来年1月末にかけて、8回の講座を予定しています。私が受け持つのは、そのうちの第2回と第7回。今回は「自治体の抱える課題とまちづくりの基本理念」と題し、総合計画や自治基本条例といった枠組みのもとに小田原市が取り組んできた持続可能な地域社会づくりに向けての各種取り組みを紹介しました。

 

 過去にこの講座の受講した学生の中から、小田原市に就職する学生さんも誕生しています。私からは受講した学生さんたちに、卒業後の選択肢としてぜひ地方公務員を目指してほしい、豊かな地域資源を活かし様々な取り組みにチャレンジしている小田原にぜひ関心を持っていただきたい旨、呼びかけました。

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SDGsアドバイザー、遠州森町ほか

 2日、まちづくりに意欲的に取り組む若手経営者たちの集まりである「公益社団法人小田原青年会議所(JCI)」の、令和2年度の役員の皆さんに事前挨拶にお越しいただきました。新理事長となる一寸木慎也さんを筆頭に、副理事長4名、専務理事、事務局長の皆さん。新しい年度のスローガンは、”BeYourDream”、一人ひとりの夢を実現することで、より良いまちの姿を目指そうという理念です。過日行われた中学生議会もたいへん有意義でしたが、来年も様々な取り組みにおいて協働を進め、大活躍して頂きたいと思います。

 

 夕刻は、生涯学習センターけやきにて、小田原市交通安全総ぐるみ大会を開催。市内で交通安全活動に長年取り組んで来られた皆さんや、恒例の交通安全ポスターコンクールの入賞者を表彰させて頂きました。高齢者による自動車事故を踏まえた小学一年生の作品「おじいちゃんそろそろめんきょかえそうよ」など、今年も小学生たちからの優れた作品が集まりました。小田原市では、昨年暮れより交通事故者ゼロが続いており、記録を更新中。まさに地域を挙げて、この記録を伸ばしていきたいものです。

 

 3日、小田原市SDGs推進アドバイザーとして、この分野のエキスパートである川廷昌弘氏に委嘱をさせて頂きました。川廷氏は博報堂に勤務するかたわら、自然環境や森林といった分野に深い関心を持ち、写真家としても国内外の現場での経験を積まれる中、国連が提唱したSDGsの理念と目標に深く共鳴されました。現在、博報堂のCSR(企業の社会的責任)グループ推進担当部長として活躍されつつ、SDGsの理念と実践を我が国の企業経営分野に広げる大きな力となっておられます。そうした実績から、神奈川県のSDGs推進における顧問を務められているほか、様々な形で持続可能な社会に向けた動きのサポートに尽力されています。小田原市で2月に開催されたSDGsフォーラムでもコーディネートを務めて頂きました。

 

 小田原市では、10月に民間の皆さんが中心となる、おだわらSDGs実行委員会を立ち上げたほか、先日は地元企業などの皆さんに第1弾のパートナーとして登録を頂いたところですが、豊富な地域資源と、持続可能な地域社会への共感をもつ多くの人たちが活躍する地域でもあり、小田原ならではのSDGsモデルを実現できるのではないかとの思いを、川廷さんと共有させて頂きました。報徳学園高校のご出身でもあり、二宮先生による報徳の実践はまさにSDGsであったとの点でも、思いは一致。たいへん心強いアドバイザーのご就任により、小田原のSDGsの取り組みが大いに充実していくことでしょう。

 

 夕方、静岡県森町より、太田町長と北島技監が市長室をお訪ね下さいました。11月17日、森町にて令和改元記念植樹が行われましたが、「令和」の典拠が万葉集の梅歌にあることから梅の植樹を希望され、ついては古(いにしえ)より森町とゆかりのある小田原の梅を植えたいと意を受け、小田原の十郎梅の苗木を提供させて頂きました。この日は、そのお礼にお越しいただいたものです。このご縁を繋いでいただいたのは、外郎藤右衛門さん。600年前、京都から小田原に外郎家が招かれた前後、その道中でもある遠州・森町に、外郎家から京都の芸能文化が伝えられ、それが今にしっかりと受け継がれています。外郎さんは森町の山車を小田原で紹介するなど、小田原と森町の文化交流を担って頂いており、植樹式も小田原市長の名代として、外郎さんに植樹を行って頂きました。

 

 太田町長からは改めてのお礼と共に、外郎家が繋いでいただいた森町と小田原市のつながりが今後もより豊かに続いていくよう、交流を深めていきたいとのお話を頂きました。受け継がれている郷土芸能や文化、名産の次郎柿のお話など、私も興味深く拝聴、ぜひとも絆を深めていきたい旨お話をさせて頂きました。

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オレンジウェディング、まちカフェ、土木遺産ほか

 30日は、前日の雨から一転、素晴らしい晴天に恵まれました。

 

 開業から1週間が経過した漁港の駅TOTOCO小田原では、大勢の来客で盛況。これまでのところ、TOTOCOを起点とした渋滞の発生もなく、各フロアとも好評のようで、安堵しました。この日はテレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」の取材が入り、金城駅長と共に私も対応。各売り場を案内したのち、真っ青な相模湾を背景にインタビューに応じました。放映は12月の下旬のようです。
 
 すぐ上の早川のミカン畑では、SNOA(シニアネットワークおだわら&あしがら)の皆さんが耕作放棄状態だった園地を綺麗に整備した中に、バージンロードが設けられ、SNOAと共同作業を行ってきた関東学院大学二宮ゼミ生のお姉さん夫婦の結婚式「オレンジウェディング」が行われました。学生さんたちが手作りで準備し、SNOAの会員や市職員らも見守る中、鈴木優介さん・こころさんが愛の誓い。ミカンをふんだんに用いた学生さん手作りのウェディングケーキに、農地の開墾に取り組んできたゼミ生ならではの発案で、シャベルでの入刀!こころさんのお父さん(湯河原の漁師)が水揚げしたイナダの握りなどもならび、式後はさながら世代間交流の場に。かつての荒廃したミカン畑が結婚式の舞台になろうとは、誰が想像したことでしょうか!素晴らしい取り組みに感激いたしました。
 
 生涯学習センターけやきでは、市民の皆さんと市長がカフェスタイルで懇談する「まちカフェ」を開催。今回は、2年目の学びに入っている「おだわら市民学校」の1期生の皆さんとの懇談。「専門課程」でそれぞれの課題意識を持って学んでおられる皆さんから、現時点での感想と今後への抱負、また市民学校のカリキュラムや運営方法などについてのご意見・ご提案もたくさん頂くことができました。「共通講座が素晴らしかったので、全員が聴くべき」「専門課程をもう一年学びたい」「学校の運営のお手伝いをしたい」「横のつながりをもっとつくりたい」「SDGsについて講座を開いてほしい」など、前向きなお話がたくさん出され、たいへん心強く感じました。

 

 ダイナシティの「NEW新九郎」では、郷土が生んだ画家・柏木房太郎さんの特別展が開催されていました。箱根山をモチーフにした色鮮やかでどっしりした画風の作品など、私も大好きな画家のお一人なのですが、もう50年ほど前、柏木さんのご自宅の2階で開かれていた絵画教室に私も通っていたことがあり、生徒の一人としても特に思い入れの深い方であります。(若くして寡婦となった母が、3人の子どもを育てるため小田原愛児園の保育士として勤めるようになり、私も同園に通園、母の仕事が終わるまで、隣接していた柏木さんの教室で絵を描きながら過ごしていたのです。)改めて数多くの作品を間近に拝見し、大地にどっしり構えたような骨太の、そして明るい彩色の作品群に魅了されました。柏木さんの生徒?であったことを誇らしく思います。

 

 1日は、三の丸小学校にて開かれた「旧熱海線の沿線都市と交通基盤を考える〜選奨土木遺産認定式〜」に参加しました。旧熱海線とは、国府津から三島を繋いだ国鉄路線のことで、鉄道が国府津から御殿場を経由して沼津に至るルートしかなかった当時、丹那トンネルの工事などを含め新たな鉄道を敷設し、沿線地域のその後の発展に大きく寄与した路線。その中で設けられた、酒匂川橋梁と白糸川橋梁が、土木学会よりこの度「選奨土木遺産」に認定されたものです。認定式後、当時の丹那トンネルの難工事を振り返る講演、小田原・熱海・函南の各首長および商工会議所会頭らによるトークセッションなどを行い、この沿線の来し方と未来について意見交換。今後は、伊豆湘南道路の実現がこの圏域の大きなテーマとなることが、会場全体で共有されました。

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森林ビジョン取材、民生委員・児童委員委嘱式

 29日午後、今年度から2年をかけて策定作業を進めている「(仮称)おだわら森林ビジョン」に関し、計画策定を支援頂いているアジア航測蠅粒Г気鵑覆匹らの取材を受けました。

 

 市域面積の4割を占めている本市の山林は、私たち市民に清浄な空気と水を供給すると共に、木材や林産物などの地域資源を生み出す生産の場であり、さらには市民が自然に触れ合う貴重な空間でもあるなど、私たちのいのちと暮らしを支え、持続可能な地域の姿を未来に繋げていく上で、最も重要なものであると言っても過言ではありません。この山林を健全に、そして生産的かつ豊かな環境として守り育て、次世代へ受け継いでいくために、100年先の視点からデザインを行い、そこに至るための行程を組み立てるのが、森林ビジョンの役割です。

 

 この日は、アジア航測の皆さんが市職員らと共に進めてきた基礎的な調査などの様子をまず伺ったうえで、私が「森」のあり方にどのような想いやビジョンを持っているかについて、これまでの様々な経験を踏まえた話をさせて頂きました。取材には、林業ライターの赤堀氏も同席頂き、各地の事例、小田原での森づくりの可能性などについての意見交換も行われ、楽しく有意義なひと時となりました。

 

 生涯学習センターけやきでは、民生委員・児童委員の委嘱式が行われました。

 

 今年は、3年に1度の改選期であり、ここで退任される委員が129名、再任された委員が207名、新たに委嘱された委員が108名となりました。現時点で、まだ26人の委員が欠員となっているようですが、引き続き各地区で選出がされていくこととなります。

 

 けやきホールに、退任される皆さんと、再任・新任を含め委嘱をさせて頂く皆さんが一堂に会する中、私から退任辞令を交付するとともに、厚生労働大臣からの感謝状の伝達、委嘱状の交付、永年勤続表彰などを順次行わせて頂きました。地域コミュニティの絆を支え、ケアタウン構想の中心的な担い手として、各地域で献身的な働きをされておられる民生委員・児童委員の皆さんは、民児協の大会や各地区でのまちづくり委員会など様々な場面で親しくさせて頂いた方々でもあり、退任辞令の交付に際しては「長年ありがとうございました!」と感謝の気持ちをお伝えしました。

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陸前高田で講演

 先週の27日、陸前高田市で開催された「とうほくNPOフォーラムin陸前高田2019〜復興の先を見据えて、現在NPOは何をするべきか」に参加してきました。この企画は、日本NPOセンターが中心となり、武田薬品工業の「いのちと暮らし再生プログラム」の一環としても位置付けられたもので、東日本大震災以降東北の各地で復旧・復興やまちづくり・人づくりに携わってきたNPOが集結、「震災復興」というステージから「平時のまちづくり」というステージに移行すべき時期を捉え、その課題の共有と更なる連携に向けて開催されました。

 

 テーマは、「持続可能な地域の仕組み〜NPOに期待される役割とは何か?〜」。また企画の趣旨は「市民の力が行政やまちづくりにうまく活かされる仕組みを実践してきた小田原の例とともに、今後の地域のあり方を考える」。全体の構成は、基調講演、トークセッション、分科会の3部からなっており、私は基調講演で小田原での実践を報告、トークセッションでは陸前高田市の戸羽市長、釜石でNPO活動を展開する鹿野さんとの鼎談をさせて頂きました。

 

 東日本大震災という未曽有の苛酷災害の復興現場で実践を続ける皆さんに、「平時」である小田原での実践がどの程度参考になるのか?との思いもありましたが、日本NPOセンターの田尻・常務理事より「被災という非常時から、そろそろ平時のまちづくりを視野に入れた活動に移行しなければならない時期。様々な取り組みを通じて市民力や地域力を高め、市民と行政の協働を進めてきた小田原の取り組みは大いに参考になるから」との趣旨でご指名を頂いたこと、加えて5年前に訪れたことのある陸前高田のその後の復興の様子を拝見したいとの想い、また東北各地で厳しい状況下で活動を続けておられるNPOの皆さんとの交流を深めたいとの思いから、参加させて頂いたものです。

 

 前日の公務を終えてから小田原を出発、夜に一関まで入り、翌朝にスタッフの渡辺さんに車で陸前高田まで送って頂き、この5月にオープンしたばかりの東日本大震災津波伝承館と追悼・祈念施設を見学。かつての松原跡に構築された巨大な防潮堤の上から、まだ不明者が200名以上おられるという陸前高田の前に静かに広がる広田湾に向け、献花させて頂きました。5年前には山を削り巨大なベルトコンベアーで土砂を運搬、市街地のかさ上げ工事が急ピッチで進められていた平野部は、造成工事がほぼ終わり、区画整理が進んでいました。これからまだ時間はかかりそうですが、幹線道路、公共交通、商業施設や公共施設などが少しずつ整備されており、着実に復興まちづくりが進んでいる様子に、安堵しました。

 

 フォーラムは、高台に新たに整備された陸前高田市コミュニティホールで行われ、全体で150名近いNPO関係者らが参加。基調講演40分、トークセッション30分と、私の持ち時間はあまり長くはなかったのですが、東北での復興と、その後に続くべき市民力・地域力を生かした持続可能なまちづくりのお役に少しでも立てばとの思いから、小田原で取り組んできた様々な実践の紹介を中心にお話をさせて頂きました。その後、複数の分科会に参加するとともに、終了後の交流会でも、東北各地で実践されている皆さんとの親睦を深めることができました。全体を通じ、今後の連帯に繋がる貴重な交流の機会となりました。

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SDGsパートナー登録式ほか

 冷たい雨の日々が過ぎ、師走を前にいよいよ冬の空気がやってきました。今日から市議会12月定例会も始まり、いよいよ1年の締めくくりのシーズンとなります。

 

 25日夜は、足柄地区まちづくり委員会の皆さんとの地域活動懇談会。平成28年2月に発足した委員会では、「防災・防犯」と「環境」の2分科会で熱心に活動を行っておられます。また、すでに5年ほどが経過している生活応援隊事業「あしがらスマイルの会」や、この6月にスタートした子ども食堂「まちだっこ食堂」の様子についても報告を頂きました。一方で、子ども会の加入率の低下や、自治会役員の担い手不足、台風19号の際の避難場所の運営などについても、課題感の共有ができました。

 

 26日、市役所7階大会議室にて、おだわらSDGsパートナー登録式が行われました。持続可能な地域社会づくりと、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向け、共に取り組む地域内の企業などをパートナーとして登録するもので、10月中旬から第1期の募集を行ったところ、37の企業などから登録申請を頂き、この日の登録式に至ったものです。

 

 地域で日頃お世話になり、また様々な分野ですでに活動連携や協働をさせて頂いている皆さんそれぞれに、小田原産木材を薄く挽いた特製の登録証を私から直接お渡ししました。皆さんと小田原市との連携はもとより、各企業や団体の皆さん同士が横に繋がり合って、様々な取り組みが生まれていくことも期待できます。すでに先月発足している「おだわらSDGs実行委員会(委員長:原正樹・小田原ガス社長)」が進める各種取り組みと相まって、小田原での様々な実践が動き出していくことを心から期待するものです。なお、来年2月頃にもパートナーの募集を行う予定であり、更に輪が広がっていくことを願っています。

 

 また、この日の午後に開催された市役所内の幹部会議(理事者および全部局長が出席)に引き続き、「小田原市SDGs推進本部」の第1回会議を開催。これまでの経緯、取り組みの趣旨、当面の進め方などを全庁で共有するとともに、全部局がそれぞれ所掌する分野を通じて強くコミットすること、更には他部局や市民とも積極的に連携していくことなどを確認しました。今後も、全庁的な推進体制の強化を進めていく考えです。

 

 この日、国府津商工振興会の皆さんが来庁。10月27日に行われた「第5回『みかんの花咲く丘』ファミリーコンサート」で集められた、台風19号の被災者への寄附を、全額小田原市にご寄附頂きました。国府津地区では、沿岸部で防潮堤を乗り越えた高波により住宅や商店で大きな損壊があったほか、森戸川の護岸が一部崩れるなど、地域の中にも少なからぬ被害がありました。そうした中、唱歌「みかんの花咲く丘」のモデルとされる国府津で続けられているコンサートを通じ、ふるさとへの思い、被災者への支援の思いが、実感をもって寄せられたのでしょう。コンサートの当日の様子も聞かせて頂きましたが、地元の小中学生も大勢参加するオペラ「ヘンゼルとグレーテル」で、こうした取り組みが地域で継続されていること自体が素晴らしいと思います。

| - | 17:17 | - | trackbacks(0) |
グッドデザイン賞、異業種交流研修ほか

 25日、朝一番で2019年度のグッドデザイン賞受賞報告の表敬訪問がありました。ご来室頂いたのは、薗部産業株式会社の薗部社長と、息子さんで同社デザイナーの弘太郎さん、Hamee株式会社の樋口社長と、みらい創造部の椿谷さん。

 

 薗部さんの受賞作は、同社が誇る高精度の木地挽き技術を活かし、ケヤキ材を厚めに挽いた木製食器「仁取(にとり)皿」シリーズ。小田原で伝統的に作られてきた木のお盆の縁を緩やかな傾斜にし、置いた時に浮いているように皿全体のカーブをデザイン。厚みのある存在感もあり、食器としてはもちろん、何かを載せて部屋のインテリアに活用することもできる、洗練されたプロダクトです。薗部さんの商品はその高いデザイン性から、既に高い評価を得ておられますが、弘太郎さんら若い皆さんのセンスと技術で、更なる進化を遂げつつあると感じました。

 

 Hameeさんの受賞作は、「はみっくベア」。一見、熊のデザインの可愛らしい置物ですが、実は、スマホを持たない子どもとの音声チャットを実現する、音声メッセージロボットなのです。ベアの頭をタップして宛先とメッセージを声で伝えるだけで、簡単にメッセージを送ることができ、また外部からスマホを通じてこのベアにメッセージを送って子どもがそれを受信することもできる、優れもの。チャレンジを続けるIT企業として躍進するHameeさんならではの、高度なノウハウを活かした製品で、今後さらに様々な技術的展開も考えておられます。

 

 薗部さんの仁取皿に、樋口さんがはみっくベアを載せてみると、違和感なくマッチしました。両者それぞれが、お互いのプロダクトに関心を持ったようで、今後この2社間でのコラボが実現するかもしれません。楽しみです!

 

 続いて、ひもの製造販売の大手である株式会社山安の山田常務さんが来室され、今年も実施された「秋のさんま祭り」の際に募った、海の環境に大きな関係を持つ緑を守るための寄附の全額を、小田原市の「ふるさとみどり基金」にご寄附いただきました。今年はサンマ漁が振るわず、原材料の調達を担われている山田さんはかなり苦労されたようですが、毎年のご寄附を継続頂いていることに、心から感謝です。

 この日は、今年で6回目を迎えた異業種交流研修の最終報告会が行われました。今年は、ライオン株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、株式会社横浜銀行、富士通株式会社、そして小田原市役所より、16名の社員・職員が参加。8月2日のキックオフ以降、4回の合同研修と、その間のオフでのコミュニケーションを通じて、与えられたテーマについて提言をまとめるというミッションに取り組みました。

 

 今年のテーマは、「20歳〜40歳代の、小田原市への移住者を増やすための方策を提案してください。」市としても重点的に取り組んでいるテーマであり、どのような提案が出てくるか、また異業種交流研修を通じてどんなチーム作りが進んだのか、期待して最終プレゼンを聴かせてもらいました。4つのチームからは、小田原の自然環境を活かし働き方改革と組み合わせた子育て環境づくり、今後増える外国人を視野に入れた多文化共生のまちづくり、職種の多様性に着眼し職業体験で子どもたちを育てる教育のまちづくり、空き店舗での新規事業者のスタートアップを支援し街の回遊性を高める取り組みなど。いずれもよく練られた提案であり、ぜひとも実現に向け庁内で受け止めてほしいと感じました。

 

 報告会終了後、参加者の皆さんとランチを共にしながら、研修で得られた成果について意見交換。それぞれ、異業種間での仲間ができたことをとても喜んでおり、ぜひ末長く付き合って、交流を深めてほしいと伝えました。

| - | 17:20 | - | trackbacks(0) |
日本学術会議シンポ、UMECOまつり

 24日は、朝一番で東京・神田三崎町へ。日本大学法学部大講堂を会場に行われた「2019年度日本学術会議公開シンポジウム」に、パネリストとして参加しました。「日本学術会議」とは、国内の数多くの学識経験者らで構成される機関で、研究者間のネットワークを形成しながら、政府に対する政策提言や国際的な活動を展開しています。この日の企画は、同会議の「行政学・地方自治分科会」の主催による、「超高齢・人口減少社会における都市経営〜地方都市と大都市圏郊外都市を中心に」と題したパネルディスカッション。人口の集中が今なお進む首都圏の外側に位置する地方都市や、遠隔地の地方都市が現在どのような状況にあり、どんな課題に直面しているのか、またそれを支えるべき国の制度としてどのような観点が必要なのかなどの論点につき、意見が交わされました。


 地方都市の代表として、北海道伊達市と小田原市の事例を、それぞれの市長がプレゼン。小田原市長として、人口減少や高齢化、公共施設の老朽化、財政の厳しい状況などの現状を踏まえ、市民力と地域力の涵養、民間活力の最大化、行財政改革の推進、合併や中核市移行による都市経営基盤の強化など、これまでチャレンジしてきた取り組みを概括するとともに、SDGsや地域循環共生圏など直近の取り組みも含めて、小田原の可能性と役割、それを支えて頂くべき国の制度設計に対する意見などを述べました。これまでお世話になっている、一橋大学の辻教授、明治大学の牛山教授をはじめ、各分野の先生方との改めての交流も深めることができた、貴重な時間でした。

 

 昼食懇談後、小田原に戻り、おだわら市民交流センターUMECOで開かれていた「UMECO祭り」の会場へ。この11月で丸4年が経過したUMECOでは、400近い市民活動団体が登録、日頃より活発な活動が行われていますが、この日はそうした活動が一堂に会し、フロアの内外に溢れるような活気でたいへんな賑わいでした。

 

 UMECOでは、個々の団体の平時の活動における会場として高い稼働率で利用されていることに加え、様々な行事などを通じて団体間の交流も図られてきました。そうした活動の積み重ねもあり、数多くの団体間での調整も年々スムースに行われるようになっており、これだけの団体数が参加するイベントでありながら、準備、全体での合同企画から撤収に至るまで、見事に連携がとられていました。来場者も多く、それぞれのブースでは様々な交流に花が咲いている様子が見て取れました。撤収後の交流会も、終始和やかな雰囲気。来年は最初の節目となる5周年ということで、早くも参加団体の皆さんは気勢を上げておられました。

 

 来年のこの時期は、市制80周年、小田原駅開業100周年、お城通り地区再開発事業の完成・オープンなどが重なる時期。実行委員会の皆さんは、今から来年に向けての構想を練り始めておられます。ここに集う皆さんの「市民力」は、まさに小田原の宝であり、誇りであると、改めて実感した祭りでした。

| - | 12:06 | - | trackbacks(0) |
久野小、旧松本剛吉別邸、自給圏サミット

 23日も朝から冷たい雨となりましたが、市内各所で諸行事が行われていました。

 

 久野小学校では、久野地区の世代間交流事業「社協&PTAふれあいまつり2019」。久野地区は、地域別計画で掲げた地域のキャッチフレーズを「子育てにやさしい久野」とし、多世代が交流する取り組みを行っておられますが、この日のイベントは地区社協と久野小PTAの協働という、他地域にはあまりない形での開催。会場である久野小学校の全面的な協力を得て、体育館から校舎までをフルに使った企画でした。

 

 オープニングは、地区社協の久保寺会長、久野小PTAの渡邉副会長のご挨拶でスタート。久野保育園の園児の皆さんによる賑やかな太鼓の演奏からはじまり、11時過ぎに授業が終わると久野小学校の児童たちも一斉に教室を出て各所での企画に参加。昇降口周辺では、小学校の農園で栽培された里芋などを使ったボランティア会による豚汁、「おやじの会」による特製焼きそばなどが作られ、児童や参加者が舌鼓。各教室などでは、地域の皆さんによる囲碁・将棋コーナー、昔遊びコーナー、木工体験や抹茶体験、喫茶店などが開かれ、体育館ではストラックアウトや野菜の販売など。地域の総合力が高い久野ならではの世代間交流が賑やかに行われていました。

 

 南町・西海子(さいかち)小路に面した旧松本剛吉別邸では、「松本剛吉を知っていますか〜十字町ヒストリア特別企画〜」と題した展示と講演などの企画が行われました。昨年度に小田原市として公有化させて頂いた旧松本剛吉別邸と、政治家として活躍した松本剛吉について広く知って頂くべく、地元で歴史まちづくりなどの活動をされている十字町ヒストリアの皆さんと共同で開催した企画。松本剛吉のお孫さんである松本剛一さんご夫妻も来場された中、本市学芸員の山口さんによる「松本剛吉と政治日誌」と題した講演、そして広い庭園に面した茶室「雨香亭」での呈茶などが行われました。松本剛一さんが保管されていた貴重な資料類も拝見、山縣有朋をはじめ政財界の中枢に関わっていた松本剛吉の在りし日を偲ぶ貴重な時間となりました。

 

 夕刻は、お堀端コンベンションホールで開催されていた「関東自給圏サミット2019」にパネリストとして途中から参加。一定の地域圏において、食やエネルギーなどの自給を目指すとともに、それを可能とする地域の自然環境を保全・育成していこうという考えのもと、民間活動団体や経済団体、大学、行政などそれぞれのセクターから事例報告や提言が行われた企画で、私も地域循環共生圏などについて意見交換するトークセッションに参加、小田原の取り組みや今後への抱負などを語らせて頂きました。

 

 桑原でのソーラーシェアリング、耕作放棄されたミカン園の再生など、地域で様々な実践などに取り組む小山田大和さんが熱心に準備を重ねてきた企画。環境省の総合環境政策統括官である中井徳太郎さん、小田原箱根商工会議所の鈴木悌介さんらを含めた多彩な参加者の貴重な交流の場となり、今後のこの分野における取り組みの推進に大きく寄与したのではないでしょうか。「いのちを守り育てる地域自給圏」を目指す小田原の取り組みをアピールするよい機会となりました。

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TOTOCO、小田原養護に博報賞、地域連合

 22日、前日の好天とは一変して朝から冷たい雨の降る中、漁港の駅TOTOCO小田原がグランドオープンを迎えました。屋外に設置した特設ステージが雨のため使えないので、屋根のある荷捌き施設のスペースにて記念式典を挙行。ミストのような細かい雨が風と共に吹き抜ける中でしたが、大勢のご来賓や関係者が集い、無事にオープンを祝うことができました。10時の開店前、正面入り口にて、特別にお招きした「さかなクン」にも加わって頂き、テープカット。雨にもかかわらず長蛇の列を作って頂いた皆さんが、買い物かごをもって続々と店内に入るのを見ながら、いよいよスタートできたことに感慨深いものがありました。新規オープン後しばらくは、大勢のお客さんへの対応と、店内のオペレーションの微修正などを同時に行う忙しい時期となりますが、うまくスタートダッシュが切れるよう、関係者らと見守っていきたいと思います。

 

 午後、神奈川県立小田原養護学校の皆さんが来室され、公益財団法人「博報児童教育振興会」が主催する博報賞の「特別支援教育部門」で奨励賞を頂いたご報告を頂きました。この財団は大手広告代理店である株式会社博報堂の創業75周年を記念して1970年に設立され、「ことばの力」を根幹に置き子どもたちの成長に寄与したいとの願いから、児童教育の支援などに繋がる活動をされており、その一環で「博報賞」が設置されているものです。

 

 受賞の対象となった取り組みは、小田原養護学校の大井分教室で行っている「作業学習における農作業を通した就労体験と社会貢献活動の推進」。平成29年より、地域の荒廃農地や公園の草刈り、みかん及び青みかんの収穫、米づくり、レモンの植樹といった作業を、地元農業者や市職員と行ってきており、「働く力の向上、心理的安定、仲間づくり、自己肯定感や自己有能感の高まりなどが見られた」と審査委員から高く評価されました。この日は、佐藤校長先生と大井分教室長の榊原先生と共に、この作業に取り組んできた高校2年から3年の6名の生徒さんたちも一緒に来てくれたので、彼ら彼女らから作業のたいへんさや収穫の歓びなどを直接聞かせてもらいました。最後に、収穫できた貴重なお米「はるみ」のプレゼントも頂きました。生徒さんたちの意欲や自信に繋がるだけでなく、農業者や地域の皆さんも喜ぶ素晴らしい取り組みであり、ぜひ継続していってほしいと思います。

 

 夕刻は、県西地域の各労働組合などが加盟する「小田原・足柄地域連合」の皆さんと、県西地域2市8町の首長らによる、「2020年度に向けた政策・制度要求と提言」にまつわる政策懇談会が、報徳会館にて行われました。毎年この時期に行われているもので、連合からは今月就任されたばかりの連合神奈川・吉坂会長をはじめ、安池議長ほか幹部の皆さんが勢揃い。首長サイドは公務で都合がつかなかった山北・湯河原の町長以外、全員が参加し、2時間に及ぶ意見交換を行いました。

 

 昨年度より、連合神奈川の政策制度要求はSDGsの枠組みを用いて行われるようになっており、ある意味分かり易く整理されたものとなってきました。小田原におけるSDGsの取り組み紹介も含め、従来からの課題解決の進み具合や、今後の取り組みなどについて情報共有をさせて頂くとともに、県西地域の他市町における課題などを聞かせて頂く、良い機会となりました。連合の皆さんとは、地域づくりのパートナーとして、たいへん良好な関係が継続されています。

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