加藤けんいち日記

坂口安吾展 ほか

 13 日、明け方に少し雨が降ったものの、日中は夏空が広がる暑い一日に。

 

 午前中、南町の小田原文学館へ。 6 月末より開かれている特別展「『坂口安吾』ができるまで」の会場を訪ねました。近現代日本文学を代表する作家の一人である坂口安吾は、小説「風博士」が小田原出身の作家・牧野信一に激賞されて文壇に登場し、昭和 15 年には、やはり小田原在住だった三好達治の誘いで小田原に転居、早川橋近くに居を構えました。翌年 7 月の洪水で住まいが消失し小田原を去ることになるまで、わずか 1 年半ほどの小田原生活でしたが、尾崎一雄、北原武夫ら小田原ゆかりの人々との交流はそれ以降も続き、その後の創作活動にも影響を与えたと言われています。

 

 特別展では、 2 年間全く片付けをしていない散らかった部屋の中で机に向かい、原稿用紙を前にしている安吾の大きな写真が中央壁面に据えられた中、文壇に登場した初期の貴重な資料や、直筆の原稿、ゆかりの作家たちとやりとりした書簡などが展示されており、「堕落論」や「白痴」などをはじめとする作品で戦後に流行作家となる、その以前の時期になる小田原時代の安吾の様子が伝わってきます。

 

 本市学芸員の鳥居さんの解説を聴きながら、一点ずつ資料などを拝見。直筆原稿や葉書にみる、とても読みやすい筆跡から、安吾の人となりが伝わってくる感じがしました。特別展には、若い女性も多く訪れているとのことで、近現代文学が改めて若い人たちにも読まれているようです。9月には、小栗旬が太宰治を演じる映画も公開されるなど、改めて光が当たっているのかもしれません。この特別展は今週日曜の 18 日まで、最終日には学芸員による展示解説も行われます。ぜひ、多くの皆さんに足を運んでいただきたいと思います。

 

 午後は、庁内ミーティングの合間に、 2 件の表敬訪問をお迎えしました。

 

 午後一番でお越しになられたのは、小田原薬剤師会の新年度の役員の皆さん。 7 月下旬に改選が行われ、会長には荒井俊明さんがご就任。副会長の渡邊千括さん、市川和子さん、専務理事の熊井佳子さん、常務理事の夏目善文さんと共に、ご挨拶に見えられました。先日、小田原医師会・小田原歯科医師会と共に三師会共同宣言が行われたことなどにも触れながら、今後の地域包括ケア体制の充実に向け、「かかりつけ薬局」として、住民の皆さんを支えて頂きたく、更なる協力と連携をお願いしました。

 

 続いて、早稲田大学で AIESEC (アイセック:社会課題を解決できる次世代リーダーの輩出を目的とした世界最大の学生団体)の活動に取り組む関下晴登さんと西村七佳さん、その活動の一環である海外インターンシップに参加し中国から来日中の中国海洋大学 3 年生のチョウ・カキンさん、彼女の受け入れと日本での活動をサポートしている「あしがら金太郎電力」の小山田大和さんが来室。アイセックの活動と今後の企画、松田町や小田原市で農業や地域文化に触れる日々を過ごしているチョウさんの様子などを伺いました。今後、こうした形で日本の基礎自治体を舞台にしたインターンシップにより、海外の若者との交流を広げていきたいとのこと。若い人たちの元気に触れたひと時でした。

 

 さらに夕刻、「小田原かまぼこ通り活性化協議会」の皆さんと、都市部および経済部職員らとのミーティングに臨みました。同協議会の田代守孝会長を中心に、かまぼこ通りの活性化に向け極めて精力的に活動を進めておられる様子を詳しく伺うとともに、今後の重点的な活動について、その実現に向けた課題を共有。ここ 1 〜 2 年でエリアの賑わいを目に見える形にするべく、連携と協働の強化を確認しました。
(明日以降、飛び石的に夏季休暇を頂くため、日記更新はしばらく休ませて頂きます。)

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伊豆湘南道路 要望活動

 7 月下旬の梅雨明け以降、酷暑が続いていますが、台風の影響などもあって今日あたりから雲や雨が拡がりそうです。台風 10 号の動きは遅く、 15 日あたりが関東に最も近づくとの予報。書き入れ時を迎える各観光地や、夏祭りなどの地域催事へ大きな影響が出ないことを祈ります。

 

 過日激励をさせて頂いた、相洋高校のクレイアーロン君と高島さんが、高校総体(インターハイ)で見事連覇を達成されました。心より祝福申し上げるとともに、今後の大いなる飛躍を期待します。

 

 9 日、「伊豆湘南道路」の実現に向けた要望活動を行いました。

 

 要望先は、午前中がさいたま新都心にある国土交通省・関東地方整備局、午後は霞が関の国土交通省・本省。お盆の帰省ラッシュなどにより、朝から高速道路は大渋滞の様相を呈しており、だいぶ早めに小田原を出発したものの、東名高速や首都高速での渋滞ぶりから予定時間までの到着は不可能と判断、二宮で引き返し、小田原駅から新幹線で移動しました。無事に予定時間の前に到着できましたが、車で高速道路を経由して来た他の団体は案の定渋滞に巻き込まれ、予定を大幅に遅れての到着に。この時期の車移動は要注意です。

 

 「伊豆湘南道路」は、小田原〜熱海〜函南・沼津方面を繋ぐ自動車専用道路の構想。昨年 7 月の台風 12 号で国道 135 号が高波をかぶり被災、救急車や警察車両など多数の通行車両が巻き込まれるなど、その脆弱性、災害時の危険性が露呈しました。この機を捉え、沿岸部に国道 135 号しかない当地域の道路交通網を補い、相模湾沿岸の住民生活や地域経済を支える道路として、また神奈川と静岡を結ぶ広域交通を支える幹線道路として、「伊豆湘南道路」の必要性を国や県に訴えています。今回はその一環として、来年度予算の概算要求前のタイミングで、関係省庁に予算化の要望を行ったものです。

 

 要望活動を行った団体は「伊豆湘南道路建設促進期成同盟会」で、会長は熱海市長、副会長は湯河原町長、函南町長。この日の要望活動には、この 3 首長に加え、計画沿線の小田原市長、真鶴町長、沼津副市長、更には小田原市と熱海市の市議会議長、小田原と熱海の商工会議所、神奈川県と静岡県の担当部長など、総勢で 30 名近い皆さんで実施。午前中の関東地方整備局では、全体の要望活動に先立って石原局長と岡副局長に面談し趣旨をお伝えするとともに、協議会としては中島地域道路調整官に要望活動を行いました。
 
 午後の本省では、静岡県側から勝又氏・吉川氏、神奈川県側からは牧島氏の各衆議院議員に先導頂き、阿達政務官を筆頭に関係部局の皆さんに要望活動を実施、今後国として調査費を計上して頂きたい旨、強く要望しました。全体として、「伊豆湘南道路」の必要性や意義はおおむねご理解いただいたとの感触があり、今後も間を置かず、実現に向け取り組んでいくことになります。

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足柄 FC 、姉妹都市青年交流

 今日は長崎の原爆忌です。 2 年前に参加させて頂いた、長崎での平和首長会議や平和祈念式典のことを思い出します。小さな子どもから戦争体験をした高齢者まで、まちを挙げて準備を進めこの日を迎える長崎は、まさに隅々まで祈りに包まれており、その深さに心打たれました。ご縁が繋がり、小田原での中学生向けの平和事業に繋がっていることは、本当に良かったと思います。参加した平和祈念式典で聴かせてもらった、地元女子高校生たちによる合唱曲「千羽鶴」は、今も私の胸に刻まれており、今朝は You Tube で過去の合唱を聴き、長崎の空に思いを馳せました。

 

 6 日、 2 件の元気なご訪問をいただきました。

 

 1 件は、小学生サッカーチーム「足柄フットボールクラブ」の皆さん。 7 月に行われた「第 39 回神奈川県チャンピオンシップ U-12 兼 関東少年サッカー大会神奈川県予選」で準優勝を果たし、 8 月 23 日〜 25 日に大和市で開かれる関東大会に、 9 年ぶり 3 回目の出場をすることとなった、その報告に来てくれました。

 

 庁議室に入ると、鮮やかな緑色のユニフォームを着た、真っ黒に日焼けした小学校 5 〜 6 年生約 20 名の、いかにも元気そうな顔が勢揃い。コーチから経過の報告を頂いた後、一人ひとりから自己紹介、そしてこのチームのストロング・ポイントについて、話を聴かせてもらいました。走り抜いて勝つチームで、予選では決勝までの 5 試合を戦って、合計得点は 19 、失点は 3 と、高い得点力を持っています。関東大会では各地の強豪が集まるようですが、持ち前の力を発揮して優勝を狙ってほしいです。

 

 もう 1 件は、小田原市と姉妹都市・アメリカ合衆国チュラビスタ市との間で行っている今年度の海外姉妹都市青年交流事業に参加している、双方の青年たちの表敬訪問。今年度も、それぞれ 4 名、計 8 名の青年たちが、約 1 ヵ月に及ぶ期間の相互訪問により、両市および両国の親善と交流を深めつつ、貴重な異文化体験をしています。

 

 チュラビスタ市からは、ヴァネッサさん、ガブリエルさん、アーサーさん、グアダルペ デ ヘスースさん。 18 歳〜 19 歳の若者たちです。小田原からは、隅田さん、井上さん、千葉さん、林田さん。いずれも大学生で、うち千葉さんと林田さんは数年前に「ときめき国際学校」に参加して、本市の友好都市であるオーストラリア・ノーザンビーチ市(旧マンリー市)の中高生たちと交流した経験があり、今回の参加もそこでの海外経験がキッカケとなっています。千葉さんは前回私が旧マンリー市を訪ねた時に中学生として参加していました。こうして過去の体験がその後に活かされているのは、とても嬉しいことです。

 ここ数日の日本の暑さはチュラビスタ以上のようですが、 13 日までの小田原滞在の中で、しっかりと体験・交流を深めていただきたいと思います。また、その後日本からチュラビスタに向かう青年たちにも、小田原とチュラビスタの交流を深めるべく、現地で元気に学んできてほしいと思います。

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花火、みなとまつり、八王子まつりなど

 酷暑となった先週末、様々な催事に参加、夏の賑わいを堪能しました。

 

 3 日は、大井町での「よさこいひょうたん祭り」開会式に出席した後、東富水小学校グラウンドで行われていた「東富水納涼サマーフェスタ」へ。東富水地区を挙げて行う夏祭りで、グラウンドを取り囲むように地区内の自治会や諸団体の出店ブースが並び、中央には櫓が立つ会場は、明るい夕刻から既に大にぎわい。地区内の子どもたちにくじ引き券を事前配布したこともあり、浴衣姿の子どもたちが大勢来ていました。多世代が楽しんで参加でき、交流がはずみ、売り上げは各団体の活動費に充てられる。とても良い取り組みです。

 

 自宅に戻り、浴衣に着替えて「酒匂川花火大会」の会場へ。今年も酒匂川両岸を大勢の観客が埋め尽くす中、 1 時間にわたる見事な花火が繰り広げられました。今年も多くの地元企業からご協賛を頂き、 1 万発の打ち上げに加え、音と光の演出が昨年よりもレベルアップ。メッセージ花火、協賛企業の想いを託したプログラム花火、中島みゆきの「時代」、米津玄師の「檸檬」、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」といった音楽など、全体として心に響く内容。お見送りの際に観客の皆さんから「今年は本当に良かったです!」「感動しました!」といった声を数多く訊きました。観光協会をはじめとする関係者の皆さんに感謝です。
 
 4 日も朝から見事な快晴。 29 回目を迎えた「小田原みなとまつり」では、朝 9 時過ぎから既に会場の小田原漁港は大勢のお客様。カマス・アジ・ワラサ・イワシなど、水揚げされたばかりの新鮮な地魚を求める人たち、タッチングプールに興じる子どもたち、美味しい食に舌鼓の人たち・・・。開会セレモニーの後、関係者らと日渉丸・辰清丸に分乗し、マダイの稚魚の放流を行い、併せて 11 月開業に向け整備の進む「漁港の駅 TOTOCO 小田原」を見学。この日は、前々日に訪問した水産庁の山口長官がご来場、水産市場やみなとまつりの様子をご覧頂き、関係者との懇親を深めて頂きました。年々賑やかになるみなとまつり、オール小田原水産の活気が実に心強いです。
 
 酒匂川河川敷で開かれた神静民報社主催の親睦会では、先代、先々代社長を偲びつつ、酒匂川名物のアユを頂きながら地域の諸情勢について意見交換。隣席となった鈴廣・鈴木智恵子会長と、先日鑑賞させて頂いた杵屋響泉さんのこと、昔のかまぼこ通り周辺の思い出話などについて談笑、楽しいひと時でした。

 

 午後は八王子市へ。八王子まつりに合わせ前日から行われていた姉妹都市交流に遅れて合流しました。八王子市の姉妹都市である苫小牧市、日光市、寄居町、そして小田原市から、各首長や議長が参加。小田原以上に暑さを感じる八王子でしたが、市中心部の各町会から繰り出される 19 の山車の存在感、千貫神輿と言われる大きな神輿の渡御、夜に中心部に集結しお囃子合戦が繰り広げられる様子など、歴史と文化を感じさせる素晴らしいお祭りの雰囲気を堪能しつつ、姉妹都市の皆さんとの交流を深めさせていただきました。

 

 感心したのは、八王子市中心部の各町会で受け継がれている山車の見事さと、そこで繰り広げられるお囃子や踊りの素晴らしさ。市制 100 周年の記念事業として、石森市長の声掛けにより、こうした山車の修復などに多額の予算を計上、地域で受け継がれてきた祭礼文化の保全と継承に市としてしっかりと支援を行ったとのことです。小田原でも同様の課題があり、今後の取り組みのお手本にさせて頂こうと考えています。

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国交省、環境省、水産庁、林野庁

 2 日、朝一番で市民団体の皆さんとの意見交換会に臨んだ後、東京・霞が関へ。小田原市からの派遣職員を受け入れ、もしくは小田原市に職員を派遣して頂いている省庁を訪問し、関係部局の皆さんに受け入れや派遣のお礼と、今後へのより一層の協力をお願いするべく、ご挨拶に廻りました。

 

 国土交通省では、本市から米山さんを派遣している国土政策局を訪問、同局の坂根局長らと懇談。併せて、かつて小田原市に都市部長として来られていた大臣官房審議官の内田さんをお訪ねし、その後小田原で進んだ各種取り組みについてご報告しました。

 

 環境省では、この度ご就任された鎌形事務次官をお訪ねし、 7 月より本市に管理監として福井さんを派遣頂いていることのお礼と、地域循環共生圏のモデル事業に採択されたことを踏まえた市の取り組みと意欲などについてお伝えし、今後の連携強化をお願いしました。そのほか、地球環境局の近藤局長、自然環境局の鳥居局長、大臣官房の上田審議官などを訪問。現在本市から派遣 3 年目となっている錦織さんの職場である環境計画課にも日頃のお礼に伺いました。環境省から小田原市に派遣頂いた山本さんとも再会、自然環境計画課にてご活躍の様子でした。

 

 水産庁では、この 7 月から就任された山口長官、保科次長をはじめ、増殖推進部の黒萩部長らを訪問、この春から本市の水産海浜課に担当課長として吉川さんを派遣頂いていることへのお礼を述べるとともに、漁港の駅 TOTOCO 小田原の復旧と開設に向けた作業が進んでいることなどを報告。本市から見坊さんを派遣している漁政部などもお訊ねし、水産庁から小田原市にかつて担当部長として出向頂いていた加藤さん、山内さんらとも再会。皆さんそれぞれ、お元気そうでした。

 

 林野庁では、やはりこの 7 月から新たに就任された本郷長官を筆頭に、太田次長、森林整備部の小坂部長、国有林野部の織田部長など、多くの幹部の皆さんと面談。林野庁から小田原市には、既に 4 名の皆さんが経済部管理監や林業振興担当課長として派遣頂いてきましたが、この日の訪問では初代の永井さん、2代目の東さん、3代目の笹木さんらが揃って顔を見せて下さり、それぞれ枢要な立場でご活躍されている様子を嬉しく聴かせて頂きました。本市からは、現在5代目となる栗原さんが、森林整備部計画課で頑張ってくれています。

 

 午後から夕方まで、かなりの人数の皆さんとお目にかかることができましたが、この間育んできた各省庁との関係がますます深まり強固になっていること、派遣で小田原市に来ていただき現在は国に戻られ活躍されている皆さんが小田原へ強い想いを寄せ続けて頂いていること、省庁を挙げての協力体制を作って頂いていること、育てて頂いた職員が小田原に戻りそれぞれ活躍してくれていることなど、国の皆さんとの絆をつくづく有難いと感じた訪問となりました。

| - | 17:57 | - | trackbacks(0) |
セブンズ強化合宿

 列島では酷暑が続くとともに、南海上では台風が次々と発生するなど、真夏らしい様相を見せています。昨朝、そして今朝と、丹沢や箱根の山々がクッキリと望めるほど空気は澄んでおり、先週あたりに比べ湿度が下がっていることが救いです。

 

 今日は 74 回目の広島原爆忌。朝一番で、平和を祈念する市民の皆さんの集いに参加してきました。戦争や原爆の惨禍を直接語ることのできる人が年々減っている中、若い世代に如何に「平和」への意識を培ってもらうか、大きな課題です。小田原では、昨年から「ワールドキャンプ」と銘打って、国際的な平和活動に積極的に取り組んでいる長崎の大学生たちから成る「ナガサキ・ユース代表団」の皆さんをお迎えし、尊徳記念館で市内中学生 30 名ほどを対象とする 2 泊 3 日の宿泊型研修を、 8 月 19 日・ 20 日・ 21 日に開催します。2 日目のプログラム(市内の戦争遺跡見学やワークショップ、戦時中の食事づくりなど)には、私もフル参加の予定。 21 日午後には研修の成果を中学生たちが発表しますので、若い世代を励ます意味でも、ぜひ多くの皆さんにご来場いただきたいと思っています(詳しくは、市HPにて)。

 

 7 月 25 日から 31 日までの 7 日間、東京オリンピックの女子ラグビー 7 人制に出場予定のオーストラリア・セブンズの皆さんが、小田原にて強化合宿を行いました。 25 日の早朝に日本に到着、その日の夕方に小田原城天守閣前にて歓迎セレモニー、報徳会館にてレセプションが行われ、若い女性ならではの陽気さと好奇心がとても印象的だったことなどは、既に日記で紹介したところです。

 

 長かった梅雨が明けて酷暑の日々となった中、翌日 26 日から隔日で 3 日間、城山陸上競技場にて公開練習が行われました。競技場の環境、特に芝のコンディションなどにどのような感想を抱かれるのか気になっていたこともあり、 26 日は私も両副市長らと共に 1 時間ほど、競技場にて練習するセブンズの様子を見守りました。パフォーマンスマネージャーであるスコット・ボウエン氏を
はじめ、何人かのコーチ陣や選手たちに訊ねてみると、特にピッチの芝については、 ”Perfect!” ”Amazing!” など、まさに激賞でした。キャンプが近づき芝の状態が気になっていたので、これまでにも休みの朝など何度か競技場の様子を見に来ていましたが、そのたびにグリーンキーパーの皆さんが丹念に作業をされていました。こうした、関係者の皆さんの地道で弛まぬ努力が報われたと、とても嬉しく感じました。

 

 コンクリートでできているスタンドで観戦していると、まさに炎暑といった感じになりますが、ピッチに立ってみると、海から谷を昇り周囲の緑を越えて芝を吹き抜ける風は思いのほか心地よく、選手の皆さんもそれを感じてか、汗をかきながらも笑顔で練習に臨んでいた様子がとても印象的でした。

 

 28 日の日曜日には小田原ラグビースクールの子どもたちへの指導、 30 日には地元保育園の園児たちの応援と交流などを含め、 3 日間の公開練習では大勢の市民やラグビーファンの皆さんが選手たちとの交流を楽しむことができたようです。選手たちは、競技場での練習、ヒルトンでの筋トレなどに励む一方、練習の中日には東京や箱根に行ったり、浴衣姿でイベントに参加したりと、日本や県西部の文化や自然などにも触れ、大いに楽しんでおられました。ヒルトンでの滞在環境も、施設のみならずスタッフの皆さんの各種配慮など、極めて快適だったようで、全般を通じ小田原の印象はとても良かったようです。31 日夕方のお見送りの時には、わざわざ全員で私や市職員、ヒルトンスタッフの皆さんに、心からの感謝の言葉が述べられました。そして、来年の再会とセブンスの躍進を互いに誓い合いました。

 

 1 週間のキャンプを通じ、オーストラリアと小田原の絆はより一層強くなったと確信しました。前回のリオ五輪での覇者であるセブンズ、来年 7 月は連覇を目指しての再会となります。楽しみです!

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アマゾン FC 訪問

 8月1日、アマゾンジャパン合同会社の小田原 FC (フルフィルメントセンター)を訪問しました。

 

 アマゾンが小田原に物流拠点を設置し、本格稼働してから早いもので 6 年目を迎えています。稼働の初期、まだ第 1 期棟だけが動いていた頃に一度視察させて頂きましたが、その後第 2 期棟もフル稼働し、順調に取扱高を伸ばされていることに加え、様々な面で本市の産業政策や地元商店会との関係作りなどにご協力頂いていることもあり、改めて最近の FC の状況を拝見し様々な意見交換などをさせて頂くべく、副市長および経済部・防災部職員らと共に伺ったものです。

 

 この日は、同社の FC 事業部統括本部長の島谷さん、小田原 FC ゼネラルマネージャーの牧野さんらに直接ご案内いただき、第 1 期棟から第 2 期棟にわたり、仕入れ品の受け入れから最終的な出荷に至る一連の行程を順次拝見。国内最大の FC であり、膨大な数の注文を短時間で的確に処理していくための、考え得るあらゆる工夫が、 FC の至る所に施されていました。入出庫および在庫品の管理、最新のオートメーション技術、 FC 内の人や商品の動線における効率化はもとより、 FC 内で働くスタッフが健全に働けるための勤務環境(温度や湿度など)の把握など、 FC 全体で最高のパフォーマンスを出していくための様々な改善策が、日々の運営の中で絶えず検証・チェックされながら進化し続けていることがよく判りました。

 

 同社では当初より、地域と共に歩む姿勢を明確にして頂いており、アマゾンのノウハウを生かし小田原の物産などを紹介する小田原フェアの実施に始まり、オールタイムベスト児童文学 100 のかもめ図書館への寄贈、地元高校生たちを対象にした職場体験メニュー「ジョブ・シャドウ」の実施、地元・扇町商工振興会からの食材仕入れ、春のお花見会や秋のファミリーデーの開催など、多岐にわたる地域貢献も行って頂いています。また、災害時を想定した協力体制についても検討が進められています。

 

 FC 内の視察終了後、社員食堂で一緒にランチ。アマゾンジャパンのトップの方針として、働いている人たちに最高の社食環境を提供しなくてはならないとの考えから、健康に配慮された、しかも魅力的で安価なメニューが並んでいました。おそらく市内では最大規模の社員食堂で、島谷さんらと歓談しながら、ビジネスのことだけではなく、働く人たちのコンディションをできるだけ整えていくことにも配慮がなされている社としての姿勢に感服するとともに、翻って市役所組織としても大いに学ぶべき点があると痛感。ともあれ、アマゾンの皆さんとは今後も様々な意味で交流と連携を深めていきたいと思います。

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三師会共同宣言、地域循環共生圏ヒアリングほか

 29日、小田原医師会・渡邊会長、小田原歯科医師会・河野会長、小田原薬剤師会・常盤前会長が、お揃いで市長室にお越しいただきました。この6月に、「小田原三師会共同宣言」が合意されたことについてのご報告です。

 

 言うまでもなく、三師会はそれぞれの活動分野において、小田原市民だけでなく近隣市町も含めた住民のいのちを支える、なくてはならない存在であり、すでに三師会間での交流や連携も活発に行われてきましたが、ここで改めて共同宣言という形でその重要性を確認し、活動意識を明確にしたいとのお考えから、宣言が取りまとめられたものです。

 

 内容としては、「我々はかかりつけ医師、歯科医師、薬剤師として、早期からの疾病治療はもとより、健診や予防・保健に携わり、シニア世代の住民がいきいきと過ごすことができ、さらに乳児を含む全世代の健康維持増進を担保し安心して暮らせる環境を支える必要がある」とし、三師会での協働活動や、行政や関係多職種との活動を進め、活力ある地域づくりを目指すと謳われています。

 

 今回、改めてこうした共同宣言が合意されたことは画期的であり、有難く、心強いことです。住民のいのちが健やかに守られていくよう、行政としてもこれまで以上に三師会との連携を深めていきます。

 

 30日は、横浜〜綾瀬〜東京と、市外での公務となりました。

 

 朝一番で横浜へ。今年度第1回目となる神奈川県弁護士会市民会議に、委員として参加しました。この会議は、県弁護士会の皆さんから提起された様々な社会的課題、それに対する弁護士会の活動のあり方などについて、市民社会の立場から意見を申し上げる場。昨年度より、県内の労働団体・福祉団体・消費者団体などからの委員に加え、基礎自治体首長の立場で委員として参加しています。

 

 この日のテーマは、男女共同参画に関する弁護士会の取り組み、そしてヘイトスピーチ問題に対する弁護士会の取り組み。詳細は省きますが、川崎で繰り広げられているヘイトスピーチ問題について、同弁護士会人権擁護委員会から詳しい報告があり、その実態やそこから派生している人権侵害のひどさに驚かされました。川崎市ではヘイトスピーチに対し毅然と向き合うべく条例化が目指されており、今後の動向に注目したいと思います。

 

 綾瀬市で開かれた神奈川県市長会の市長会議に参加したあと、東京へ。環境省が進めている「地域循環共生圏づくりプラットフォーム事業」に採択された全国35団体が一堂に会する情報交換会が開かれました。採択された各事業提案を諸団体が相互に確認し、参考にできる貴重な機会であるとともに、環境省などから特に支援チームを派遣する団体を選定するためのヒアリングを兼ねたものです。2日間にわたり、35団体が5団体ずつに時間を区切り、1団体が8分間のプレゼンを行い、参加した諸団体や環境省との質疑を行うという設定。小田原市の取り組みについては、私が自らプレゼンを行い、質疑への答弁もさせて頂きました。

 

 小田原市の提案は、様々な自然環境がオールインワンである強みを活かし、それぞれのフィールドで展開されている多彩な課題解決の活動に、地域内外からより多くの人たちに参加して頂く仕組みを作ること、そこに地域エネルギーからの資金や、おだわら市民学校で学んだ人材が入ることで、持続可能な地域社会を支える環境の保全と涵養を進める、といった内容。200人近い人たちが一堂に会し、全国各地で進みつつあるそれぞれの活動に学ぶ空間はとても有意義であり、「地域循環共生圏」の推進に向けた環境省の強い意欲を感じました。

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市民学校 公開講座

 8 月に入りました。涼しい日が続いた梅雨が長かっただけに、梅雨明け後のいきなりの酷暑は、体にこたえます。週末には酒匂川での花火大会や魚市場でのみなとまつりなど、盛夏の小田原を代表するイベントが予定されており、暑さの盛りですが、賑わいを楽しみたいものです。

 

 昨日は、一週間の強化キャンプを終えたオーストラリア女子セブンズの皆さんが、帰国の途に就きました。夕刻に滞在先であったヒルトン小田原リゾート&スパを出発するにあたり、職員やヒルトンスタッフの皆さんとお見送り。来年の再会を誓い合いました。セブンズの皆さんの一週間の様子は、改めて後日触れたいと思います。

 

 27 日、おだわら市民学校の公開講座が生涯学習センターけやきで開かれました。この日のプログラムは、今期より名誉校長をお引き受け頂いた神野直彦先生(日本社会事業大学学長、東京大学名誉教授)による基調講演を前半に、各分野で意欲的に活動されている市内の実践者たち 5 名を交えたパネルディスカッションを後半に組んだ、 2 部構成。現在市民学校で学んでいる第 1 期生・第 2 期生は必修とし、内容的に多くの市民の皆さんに聴いていただきたいことから一般の方も参加できる公開講座としたものです。会場には、 100 名を超える市民学校受講生に加え、市民学校の活動を支えて頂いている関係団体の皆さん、市民の皆さん、そして関係部局の職員ら、 200 名ほどが詰めかけました。

 

 神野先生のご講演は、「学ぶ」ということの定義、市民が主体的に学ぶことの大切さ、人が自立するうえで「繋がり合う」ことの大切さ、喜びや悲しみを分かち合う社会の姿などについて、先進地であるスウェーデンなどの事例を引きながらの、丁寧かつ心に沁み入るお話。最後には、小田原が「丘の上の光り輝くまち」となってほしい、その可能性は大いにあるとして、受講生の皆さんに大きな励ましを与えて頂きました。

 

 パネルディスカッションでは、 5 名の皆さんに登壇頂きました。下中地区で若手農業者の中心的役割を担っている小澤さん、理学療法士として介護の現場で活躍しつつ県西地区リハビリテーション連絡協議会の会長でもある酒井さん、米穀店を営みながら米作りなどを通じ環境保全活動にも取り組む志村さん、塗装業のかたわら富水地区の地域コミュニティ活動に積極的に関わっている立山さん、子育て中のお母さんたちの支援を行う NPO 法人「mama’s hug(ママズハグ)」の代表である山本さんという、 30 代から 40 代の頼もしい若手世代です。私がコーディネートを務め、皆さんそれぞれから、現在の活動を行うに至った経緯、活動現場での課題感、特に担い手確保にまつわる課題、市民学校に対する期待などについてお話を聴かせてもらいました。最後に神野先生から感想とメッセージを頂き、小田原の取り組みはうまく進んでいる、ぜひこうした皆さんの繋がりを大切にしてほしいと激励頂きました。

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山形県置賜地方を視察(下)

 23 日も一日かけて、置賜地方での様々な実践現場をお訪ねしました。

 

 まず、長井市で約 20 年に渡り取り組まれてきた生ごみリサイクルによる地域内循環の仕組みである「レインボープラン」の「コンポストセンター」(生ごみの堆肥化施設)へ。平成 26 年に設立され、 NPO ・協同組合・企業・任意団体等が連携して、置賜の地域資源を活かした地域自給や、自然環境と共生する農や食の構築などを通じて置賜自給圏の実現を目指す「一般社団法人 置賜自給圏推進機構」の常務理事である江口忠博さんにご案内頂きました。この施設には、市長就任前にこの地を訪れた際に、「レインボープラン」を立ち上げた農業者の菅野芳秀さんにご案内頂いたことがあり、 16 〜 7 年ぶりの再訪です。「レインボープラン」は、長井市の一般家庭から出る生ごみを収集し、このセンターで籾殻と混ぜて堆肥化し、それを地域の農業で肥料として活用、そこで栽培された野菜や米が再び家庭の食卓に上る、という見事な地域内循環を、国内では初めて成功させた画期的な取り組み。稼働が 20 年を越えてきた設備はさすがに傷みが進んでおり、今後どのように更新するかが課題とのことですが、地域内循環としてしっかり定着している様子に、改めて感服いたしました。

 

 そこから、菅野芳秀さんの圃場へ。広大な面積の水稲栽培と、約 800 羽の自然養鶏を営む菅野さんは、地域自給圏の概念をいち早く提唱され、推進機構の代表理事を務められており、私も市長就任前から折に触れて学ばせて頂いているお方。この日も、アジアからの研修生への講義が予定されているなど、その視野と影響力はアジアに及んでいます。「地域自給圏」の時代的意義や課題について意見交換をさせて頂くとともに、今後も交流と相互研鑽を進めていくことを確認。
 
 次いで、圏域の最北部に位置する白鷹町へ。まずは竣工したばかりの白鷹町庁舎に佐藤町長をお訪ねしました。広大な森林を持つ同町の材をふんだんに活用した新庁舎は、 20 儚僂らいの太い構造材の骨組みがそのまま見える造りとなっており、町民センターや図書館なども一体的に設けられた見事なものでした。設計者が、小田原の新しい市民ホールの設計者である環境デザイン研究所であると伺い、納得。
 
 町内では、日本遺産にも認定されている名産の「紅花(べにばな)」の圃場へ。町議会議長である今野さんが、長年にわたり丹精し育ててきた圃場では、地元の障がい者施設の皆さんが摘み取り作業の真っ最中。摘み取られた花は複数の工程を経て見事な紅色に発色し、口紅や頬紅用に、あるいは皇室や神宮などで用いる着物の染料に用いられます。今野さんの作業場で、乾燥させて保存するための紅餅づくりを手伝わせて頂き、帰りには紅花の大きな花束を頂きました。現在、市長室に飾っています。
 
 同町内にある最上川沿いの、国内最大と言われるアユの簗場(やなば)などを見た後、置賜地域の東南に位置する高畠町へ。ラフランスやデラウェアなどをはじめとする果物の栽培、そして有機農業の先進地として有名な町。町内には食品加工業の事業場などが多数立地しており、置賜の豊かな大地の恵みが地域の暮らしと経済を支えています。この地で長く農業を営み、現在は自給圏推進機構の代表理事でもある渡部務さんのご自宅を訪ね、当地の有機農業の歴史、自給圏の取り組みの今後などについてお話を伺いました。ご自宅の目の前には見渡す限りの田園が拡がり、正面には飯豊から吾妻にかけての山並み、東西には置賜を囲む丘陵が望まれ、まさに大地の恵みの只中にあることを感じます。最後に、高畠町庁舎に寒河江町長をお訪ねし、町の取り組みや今後の交流に向けた意見交換をさせて頂きました。

 

 限られた紙幅では紹介しきれない、人と自然の恵みに触れた濃密な学びと交流の 2 日間でした。小田原を含む県西地域の将来像に、今回の出会いと学びをどう生かしていくか。置賜の皆さんとの交流を続けながら、小田原でも様々な皆さんと意見を交わし、持続可能な地域の姿に繋げていきたいと思います。

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