加藤けんいち日記

ホール緞帳デザイン原画、最優秀賞授与式

 2021 年 9 月の開館に向け、現在工事が着々と進む新しい市民ホール。そのホールの「顔」となる、大ホールの緞帳デザイン原画について、市民公募を行いましたが、過日の選考会にて最優秀賞が決定。 11 日午後、その授与式が行われました。

 

 受賞されたのは、市内在住の日本画家・芳澤一夫さん。緞帳実物の 25 分の1、縦 40 僉横 80 僂慮本に描かれたのは、小田原の海、山、川、空、風、そこに活動する多彩な市民や来訪者、そこから生まれる賑わい、交流、創造的活動・・・。それらが、日本画ならではの微妙かつ鮮やかな色調と、抽象化されながらも小田原の姿を想起させるデザインによって表現されています。

 

 今回の公募には、短い応募期間にもかかわらず、様々な皆さんから 22 点もの応募を頂きました。 2 段階の選考を経て、最終選考では市内の美術関係団体の方々にも協力頂きながら選定。 6 作品に絞られていた中から、最後は満場一致で芳澤さんの作品で決定したものです。

 

 この日の授与式には、私をはじめ市側の担当者と、ホールの設計を担当された環境デザイン研究所から仙田会長と斎藤所長が隣席。仙田会長からは、ホールの顔としての緞帳に込めた期待が語られ、特に客席から海を臨む方面に設置されるステージの緞帳に、海を想起させるデザインが掲げられることの意義などが述べられ、芳澤さんの作品を高く評価されました。芳澤さんは、 1 ヵ月以上作品と向き合ってきたこと、作品に描かれている大小無数の円には小田原で活躍する色々な人の顔を思い浮かべていたこと、全体として「希望」を表現したいと考えたことなど、制作にまつわる思いを縷々語って頂きました。

 

 もうお一人、この日の授与式に参列して頂いたのは、市内で事業活動のみならずまちづくりなどにもご尽力いただいている、古川達高さん。古川さんは、この緞帳の制作費を全額ご負担され、出来上がった緞帳を小田原市にご寄贈頂けるとのお申し出を頂いています。通常、数千万円になる緞帳を、よもやご寄贈頂けるとは思ってもいなかったので、私たちとしては驚くとともに、感謝の思いに堪えません。実はたまたま、古川さんは芳澤さんと西湘高校の 1 学年違いで旧知の仲。また、古川さんご自身は演劇に打ち込んでおられた若い時からの夢として、将来若者が活躍できる「芝居小屋」を作りたいと思っておられたとのこと。今回、こういう形で夢を叶えることができ、たいへん嬉しいと語って下さいました。古川さんは、映画「二宮金次郎」の制作を支えた「おだわら市民応援団」の中心人物でもあり、これまでもまさに「推譲」を地で行っておられたお方。本当に有難いことです。

 

 今後、この原画が「織」の工程を経て巨大な緞帳へと作り上げられていくことになります。どのような出来栄えになり、新たなホールの空間にどのように映えるのか、市民や利用者の皆さんにどんなインスピレーションや創造力を与えてくれることになるか、今からとても楽しみです。新しい緞帳は、少なくとも半世紀以上、多くの市民やホール利用者に愛され、心に刻まれるものとなることでしょう。
(今日から市議会 9 月定例会の一般質問となるため、日記更新はしばらく休みます。)

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ワラビーズ公開練習!

 11 日午前中、待ちに待ったワラビーズの公開練習が行われました。

 

 台風 15 号の影響で予定がほぼ一日遅れ、 10 日未明に小田原入りしたワラビーズ。この日は逗留先であるヒルトンホテル内で各種調整メニューをこなし、 11 日は朝 7 時半頃には城山陸上競技場に到着。私が競技場に着いた 8 時前には、すでにピッチに立ち、トレーニングを開始していました。 1 年ぶりに会う、屈強な男たち。公開練習はこの日だけということもあり、市内外から多くのワラビーズファンが詰めかけ、 8 時半からの公開前には既に競技場の外に長蛇の列。ずっと上の城山公園(通称:慰霊塔)のほうまで列は伸びていたそうです。

 

 スタンドで約 1500 人もの大勢のファンが見守る中、ワラビーズの公開練習はかなり本格的に行われ、実戦形式でピッチを全面に使って縦横に走り、攻めと守りの動きの確認が繰り返されていました。身長 2m 前後、体重 100 堊宛紊料手たちが高速でピッチを疾駆する姿を見ながら、キャンプ受け入れに向け準備してきた色々なことが思い起こされ、感慨深いものがありました。応援席では、地元の三の丸小学校の児童たちや、五百羅漢保育園の園児たちも、一生懸命声援を送ってくれていました。

 

 約 1 時間の公開練習が終わると、選手全員がスタンドを向いて整列。詰めかけたファンにお辞儀をし、手を振って大声援に応えてくれました。練習後には、クールダウンのため選手たちは「アイスバス」に浸かるのですが、その様子も間近に見ることができ、ファンの皆さんは大喜び。サインや記念撮影にも選手たちは気さくに応じてくれていました。

 

 その後、管理棟前で歓迎のセレモニー。私からの歓迎と激励の挨拶、選手代表のマイケル・フーパ―主将から感謝の挨拶、小田原から応援メッセージが書き込まれたオーストラリア国旗の贈呈、ワラビーズからアボリジニの画家が描いた作品の贈呈と続きました。そして、下府中保育園の園児たちから、小田原産木材で作ったメダルが、すべての選手の首に掛けられました。最後に、来場したファンも一緒になって、鈴木悌介会頭の音頭で「フレー、フレー、ワラビーズ!」と声援を送り、全員が収まっての記念撮影。選手らがバスに乗り込むまで、ファンとの選手らの交歓は続きました。

 

 練習の合間に、ヘッドコーチのマイケル・チェイカ氏、マネージャーのパトリック氏らと再会を喜び合い、しばし歓談。台風でスケジュールが遅れたことは特に問題ないこと、競技場の芝も含めキャンプ受け入れのコンディションは申し分ないこと、優勝杯を小田原に持って帰れるように頑張ることなどを、力強く語ってくれました。昨年の滞在経験もあり、ワラビーズの皆さんには慣れ親しんだキャンプ環境。まずは 21 日に予定される初戦の対フィジー戦に向け、しっかり調整し、勝ち進んでほしい。私も、予選リーグのうちウェールズ戦とジョージア戦には応援に駆け付ける予定です。市内でのパブリックビューイングも含め、 11 月 2 日の決勝戦まで、小田原を挙げてワラビーズを応援していきます。

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防災親子カフェ ほか

 8 日も朝から市内各所を廻りました。この日は夕刻以降に台風 15 号が接近する見込みであったため、行く先々での市長挨拶にて「早めの備えを」と呼びかけました。

 

 まず朝一番は、橘北地区の健民祭へ。強い陽射しで朝から暑い中、皆さんが元気に集い賑やかに開催。

 

 そこから、風祭の「鈴廣かまぼこの里」へ。「えれんなごっそ CAFE107 」のオープニングセレモニーに参加。 約100 年にわたり活躍し今年その役目を終え引退した「箱根登山鉄道 モハ 1 形 107 号」を鈴廣さんが譲り受け、「えれんなごっそ」に隣接する形で新たにカフェとしてオープンさせたもの。小田原市民であれば昔から慣れ親しんだ車両であり、こうした形で新たないのちを得られたこと、とても嬉しく思います。鈴廣の鈴木博晶社長、箱根登山鉄道蠅良楡邯夫社長による調印式のあと、関係者らでテープカット。小田原の新しい名所になることでしょう。

 

 そのあとは、市内各所で行われた敬老行事を 6 ヶ所(曽比、上府中、第 64 区、第 62 区、山王西、曽我)廻らせて頂きました。現在、小田原市では人口が 19 万数百人、そのうち 65 歳以上の高齢者が約 5 万 6 千人で、ほぼ 3 割に達しています。地域の中で益々存在感が増す高齢者の皆さんが元気で活躍いただくことは極めて大事であり、とにかく健康で、豊富な人生経験と郷土愛をもって地域を支えて頂きたい旨、メッセージをお伝えしました。

 

 ダイナシティでは、「認知症をにんちしよう会」の秋のイベントが開かれていました。現代社会の中で大きなテーマとなっている認知症について、正しく理解するとともに、その社会的受容と課題解決に向け、小田原医師会・小田原歯科医師会・小田原薬剤師会をはじめ、医療・福祉・介護の関係各団体が大同団結して 3 年ほど前から始まった活動。昨年までは HaRuNe で開かれていたイベントを、この秋からダイナシティのキャニオンに移し、様々な参加型のメニューを用意して市民への呼びかけが行われていました。医師会副会長の武井先生を中心に、皆さんが心を合わせて取り組んでおられること、本当にありがたく感じます。私もいくつかのブースで測定やクイズなどに参加、楽しませて頂きました。

 

 続いて、生涯学習センターけやきで開かれていた「防災親子カフェ」の会場へ。今後想定される大地震などに備えて、子どもたちのいのちを守るために、日頃から何を知り何を準備しておかねばならないか、親子で参加して学び確認するためのイベントで、湘南生活クラブ城下町コモンズの皆さんが開催してくださいました。会場となった 3 階の和室に入ると、若いお父さん・お母さんたち、そして小さな子どもたちでいっぱい。講師を務めて頂いた、一般社団法人Smart Supply Vision特別講師のかもんまゆさんのスピード感あるお話に、皆さん熱心に耳を傾けておられました。この企画は、「おだわら市民学校」の第 1 期生である房州さんご夫妻や仲間の皆さんが積極的に動かれ実施に至ったと聞いています。市民学校の受講を通じ、さっそく身近なところから地域課題の解決に動いてくださったこと、何とも心強い限りであり、お二人にもねぎらいの言葉をかけさせて頂きました。

| - | 17:31 | - | trackbacks(0) |
台風通過

 9 日、朝一番で水防本部で集約している被害状況を改めて確認。市内各所で風による倒木があったほか、ガラスが割れた建物などが複数。夜半に久野地区、橘地区などで広範囲な停電が発生。 8 日夕方にはいち早く避難場所を開設するとともに、河川の水位上昇や土砂災害の危険が迫った段階で避難勧告を発令。避難場所には最大で 83 名の皆さんが避難されていました。

 

 気になっていた、昨年の台風 12 号で被災した「漁港の駅 TOTOCO 小田原」は、昨年の被害を受けて行った各種対策(防波護岸の 2 mかさ上げ、建物の前に 2 重のコンクリート壁の設置など)が奏功。かさ上げした防波護岸を更に乗り越える波もあったようですが、内側の壁がしっかりとガードして、建物には被害はありませんでした。ワラビーズを迎える城山陸上競技場は、前日までに目隠しの幕や幟旗、撮影用の櫓、そしてゴールポストなどを片付けていたので、被害はなし。ただし、周囲の桜や竹など、樹木の枝がかなり落下しているので、この片付けに時間がかかるでしょう。ちなみに、ワラビーズは 9 日の早朝に到着予定でしたが、便を大幅に遅らせて夜 9 時過ぎの羽田着便に。今日から始まる予定の練習は一日延期。明日 11 日の公開練習と歓迎セレモニーは予定通り行えそうです。

 

 いずれにしても、かなりの強風と大雨に予想以上に長い時間さらされましたが、深刻な被害とならず安堵しています。ただ、今後も太平洋沖に熱帯低気圧が発生してくるでしょうから、しばらくは気を抜くことなく備えていかねばなりません。

 

 台風前の週末も、諸行事がたくさん催されました。

 

 7 日。生涯学習センターけやきでは、小田原市 PTA 連絡協議会の研究集会が開かれました。ここ数年来、毎年タイムリーなテーマで開かれる研究集会で、今年のテーマは「 SNS の危険性について」。講師には、一般社団法人全国 ICT カウンセラー協会代表理事の安川雅史さん。ネットいじめ、ネットトラブルなど、以前は想像もつかなかった速度で子どもたちの生活に深く入り込んでいる SNS がもたらす様々な課題と現実、それらへの向き合い方について、日々の取り組みを通じて深く関わりを持ってこられた幾つかの深刻な事案などを引きながら、重いメッセージを投げかけてくださいました。

 

 お堀端コンベンションホールでは、小田原市保育事業大会を開催。市内の民間・市立保育園の園長先生や保育士、保護者会、市子ども青少年部職員などが一堂に会し、勤続 10 年保育士の表彰をはじめ、小田原の保育のあるべき姿に向かって課題を共有し交流を深める集い。幼児教育・保育の無償化がいよいよ始まる局面での、貴重な情報共有の場ともなりました。余談ですが、夫に早く先立たれ、 3 人の子どもを育てるべく 30 代前半から保母として働き、 46 歳で他界した私の母も、中井市長の時代にこの 10 年表彰を頂いており、昔の我が家にはその表彰状が大切に飾られていました。毎年、私から表彰状をお渡しするたび、そのことを思い出します。

 

 夕刻は、「小田原映画祭シネマトピア 2019 」のオープニング。小田原城銅門枡形の特設会場には、 340 用意した席では足らず、 40 席を増やして対応するほど、多くの皆さんが詰めかけてくれました。この日の上映作品は「二宮金次郎」。映画祭実行委員長であり主演の合田雅吏さん、監督の五十嵐匠さん、映画に出演した小田原ふるさと大使の小宮孝泰さんらによるトークに、来場者も大いに盛り上がりました。途中、雨がぱらついたものの、なんとか最後まで天気はもち、エンドロールのなかばで降り出しました。 15 日のクロージングには、やはり小田原ゆかりの北原白秋を描いた「この道」が上映されます。

| - | 17:16 | - | trackbacks(0) |
酒匂小学校の木質化改修

 台風 15 号が通り過ぎていきました。関東に接近してから速度を落とすとともに勢力が増したため、結果的には長い時間、極めて強い風と断続的な横殴りの大雨にさらされました。最も風が強かった今朝の午前 1 時から 2 時前後は、まともに立っていられないほどの、まさに身の危険を感じる強風が吹き荒れていました。被害の全容はこれから入る報告で確認するとともに、市内を巡視しその影響を確認する予定です。なお、いまだに(午前 8 時現在)橘地域では停電が続いているようで、これから暑さが戻る中、できるだけ早い復旧が求められます。

 

 5 日午後、酒匂小学校へ。昨年の東富水小学校に続いて行われた、市内 2 校目の木質化改修の成果を視察しました。

 

 昨年同様、新たに創設された「森林環境譲与税」を財源として活用しながら、老朽化や傷みの進む校舎を木質化しつつ改修し、子どもたちが長時間過ごす生活空間・教育環境を整えるとともに、地域産木材を最大限用いて林業・木材産業等の振興に繋げることを目的とした事業。設計・監修は「株式会社みかんぐみ」、施工は小田原市建築事業協同組合の皆さんが担われました。

 

 今回の改修の内容は、以下のような点にまとめられます。明るく快適で、木に包まれた気持ちの良い生活環境を整える。学びのスペースが学校敷地全体に広がるようにする。児童が利用する荷物かけを木質化し、木に触れる機会をつくる。学級・学年を越えた活動や地域交流を可能とするスペースを確保する。廊下と教室を隔てる壁を、活動に応じて取り外しが可能な木製建具へ更新、フレキシブルな空間利用を可能にする。


 みかんぐみの皆さんにご案内いただき、木製の荷物かけが連なる廊下、地域産木材が随所にあしらわれぐっと明るくなった各昇降口、古い木製の床が磨き出された明るい各学年室、一学年全員が入れる広さのある「くすのきホール」、古い郷土資料の倉庫が一新された多目的室、清潔で使いやすい手洗い場、木製の目隠しが施された各トイレなど、随所に木質化の成果が見られ、校舎内の雰囲気が一新したことが良く判りました。また、各部屋の入り口に懸かるサインは、箱根物産連合会の「いぶき会」の皆さんによる、一つひとつ異なるデザインによる、大変素敵なものでした。

 

 9 月に学校が始まり、初めて改修後の学校に来た子どもたちは、一様に歓声を上げ、木に囲まれ明るくなった学び舎の様子に大いに感激していたそうです。改修の企画立案の段階から参画して頂いた先生方も、この成果をとても喜んでおられました。この事業の立ち上げからずっとご指導いただいている東洋大学名誉教授の長澤先生にも立ち会っていただき、こうした「おだわら方式」への評価と期待をお話頂きました。
 

 次年度以降も、このような改修を順次行い、子どもたちの生活環境の改善、校舎の長寿命化、そして地域産木材の活用などを合わせて進めていく予定です。
 

| - | 12:02 | - | trackbacks(0) |
ワラビーズお迎え、準備 OK

 台風 15 号が週明けにかけて関東地方に接近しそうです。 7 日の夕方には小田原映画祭のオープニングで、小田原城銅門枡形にて映画「二宮金次郎」の上映が行われますが、この日は何とか大丈夫そう。 8 日は多くの敬老行事があり、 9 日にはワラビーズが来日予定。諸行事への影響が少なく済むことを祈ります。

 

 4 日、午前中に庁内でのミーティングや本会議に向けた答弁調整などを済ませた後、東京へ。全国市長会の都市税制調査委員会の会合に出席。この日は、国の来年度予算に向け提出予定の意見書案について議論を行いました。私からは特に、一昨年度に全国市長会が取りまとめた「ネクストステージへの提言」の中に盛り込まれていた、地域コミュニティの活動支援に対する財源確保策である「(仮称)協働地域社会税」について、国に対し検討を要望することが望ましいと、意見を述べました。全国市長会の事務局からは、現在その実現可能性についての論点整理を行っているところであり、それらを踏まえて次年度以降での対応を考えたいとのこと。委員長の盒供高岡市長らとも、このテーマについてはしっかり議論していくことを確認しました。

 

 都市税制調査委員会が早めに終わったため、新橋で行われていた環境省主催の次年度予算に関する概算要求内容の説明会に顔を出し、小田原へ。ラグビー W 杯での優勝を目指し小田原で来週からキャンプを行うワラビーズの受け入れに向け、最終準備を進めてきた城山陸上競技場に足を運びました。

 

 昨年のキャンプと異なり、今回は「本番」直前の極めて重要なキャンプ。特に、試合を間近に控えての戦術やフォーメーションの確認などを含むため、公認キャンプ期間中の練習は非公開。そのため、競技場周辺のフェンスには、視界を遮るための幕が張り巡らされています。

 

 競技場内に入ってみると、芝のピッチはとても美しく、見事に仕上がっていました。キャンプのスケジュールにドンピシャで合うよう、毎日丁寧に管理が行われ、ミリ単位で芝の長さがコントロールされてきたのです。ピッチの周囲を歩いてみると、綺麗に刈り揃えられた芝は、まるで毛足の整った高級絨毯のよう。管理を担当してきたスタッフの皆さんに、これまでのご苦労に対するお礼を申し上げました。また、 W 杯組織委員会の注文にも応え、ピッチの外側にも臨時的にロール芝を敷きこんであり、激しい練習も受け止められるようになっています。ゴールポストは、先週末に小田原ラグビー協会の皆さんが総出で建ててくれました。周囲には公認キャンプ地を示す幟旗が並び、撮影用の櫓も組まれています。競技場周辺の植栽についても、花の終わったアジサイの整枝や夏草の刈り取りが済んでおり、キレイに整えられていました。

 

 ほぼ準備が終了している競技場の様子を見ながら、「いよいよだなあ」との思いが湧き上がってきました。日本代表チームのキャンプなどを受け入れ小田原からラグビー文化を育てて行きたいと取り組んできた各種環境整備や体制作りは、 W 杯で優勝を狙う強豪・ワラビーズの公認キャンプ受け入れという、願ってもない形に結実。ラグビー関係者だけでなく、市内外でラグビーを通じた様々なご縁が広がってきたのは、本当に有難いこと。ここまで努力した各関係者の皆さん、そして担当した職員たちには、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 ワラビーズは 9 日に小田急の特別列車などで小田原入り。 10 日から直前キャンプが始まり、 11 日の午前中のみ公開練習となります。詳しくは市 HP の特設コーナーで。ワラビーズの躍進に向け、小田原を挙げて応援していきます。

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生活保護問題対策全国会議からの表彰

 4 日、始業前の時間帯、福祉健康部生活支援課の朝礼に私も参加しました。過日、「生活保護問題対策全国会議」より、同会議の全国集会にて小田原市の生活支援課の取り組みに対する表彰状が贈られたことを、日夜、生活保護行政に現場で取り組む職員らと共有するためです。

 

 「ジャンパー問題」を契機に、生活支援課では生活保護行政のあり方を徹底的に見直し、人員体制の補強、「保護のしおり」の全面改訂、利用者との時間を生み出すための各種業務改善、利用者アンケートの実施など、有識者らで構成された「生活保護行政のあり方検討会」からの意見をまっすぐ受け止め、職員らが懸命に取り組んできました。一方、ジャンパー問題発覚後、市に対しいち早く厳しい抗議文を提出されたのが、今回表彰状を頂いた「生活保護問題対策全国会議」でした。

 

 頂いた表彰状の内容を、一字一句、私から職員に伝達しました。

 

 『小田原市福祉事務所の皆さま 皆さんは「保護なめんな」ジャンパー問題を契機に、利用当事者に寄り添った保護行政の改革に真摯に取り組んでこられました。「保護のしおり」の改善や利用当事者のアンケート実施などは、他の自治体の模範となっています。「絶望」を「希望」に変えつつある取り組みに深い敬意を表するとともに、今後も改善を継続し全国のさきがけになることを心から祈念してここに表彰いたします。 生活保護問題対策全国会議 代表幹事 尾藤廣喜』

 

 「検討会」からの報告書の「むすび」には、「ジャンパー問題と今回の議論を跳躍板として、みなさんが小田原で暮らす人びと、そして全国で同様の問題に苦しむ人びとへの希望の光を灯すのか。あるいは、問題の先送りによって、今回大勢の人が味わった失望を絶望に変えるのか。未来を生きる観察者たちは、みなさんのこれからを静かに見守り、そして厳しく評価を下すだろう」とあります。今回の表彰は、この間の取り組みが、この言葉にまさに応えたものとして受け止めて頂いたことになります。

 

 それを裏付けるように、生活支援課で行った利用者アンケートでは、ジャンパー問題以降の市の生活保護改革の取り組みを 50 %の方が認めていること、また 43 %の方が担当ケースワーカーの姿勢が良い方向に変わったとの評価を頂いています。

 

 内外から厳しい意見を浴びる苦しい状況の中、その建て直しに懸命に取り組んできた生活支援課職員らの働きが、こうして認められたことは本当に嬉しく、職員にねぎらいの思いを伝えました。同時に、日々の生活に苦しんでいる人たちのために、現状に甘んじることなく、更なる高みを目指して進んでほしいと激励しました。

| - | 12:06 | - | trackbacks(0) |
コミュニティを支える若手世代

 31 日は、夕方から夜にかけて、市内 2 か所の地域イベントに足を運びました。

 

 市民会館大ホールでの「コノカイズム」鑑賞後、万年地区へ。昨年から始まった「万年サマーフェスティバル」は、万年地区の住宅街と西湘バイパスとの間にある「 18 区高梨町公園」で開かれていました。すぐ横には、かつて川崎長太郎がトタンの小屋に住んでいた場所を示す石碑が建つ、普段は地域の人しか入ってこない小さな公園です。そこに、この日はビッシリと地域の皆さんが埋め尽くす盛況ぶり。万年地区の青年会の皆さんが中心になり、様々な飲食ブースなどの「縁日」が繰り広げられており、小さな子どもたちからお年寄りまで、多世代の住民たちがまさに一堂に会しているかのような賑わいでした。地域内の事業者らが提供した景品を当てる抽選会も行われるようで、多くの人たちは会場内に滞在し、交流を深めていました。

 

 このフェスタを支えている青年会の皆さんは、 30 代から 40 代くらい、まさに地域を担う生産世代。各ブースで受付をやったり、お店で販売を担ったり、裏方で汗をかきながら焼きそばを焼いたり。それぞれの場所には、地域の小中学生なども手伝っており、若い世代の中でも繋がりづくりが大切にされていました。この青年会の皆さんは、同時に「かまぼこ通り活性化協議会」の主力メンバーでもある方など、まさに地域の発展のために自らの事業を越えて繋がりを育ててきている人たち。こうした、手作りの賑わいづくり・繋がりづくりは、ともすれば加入率が低下する自治会や、活動が休止せざるを得ない子ども会などの地域の現状に、明るい希望をもたらすことでしょう。

 

 そこから、橘地区の中村原埋立処分場で開催された、「第 11 回 みんなの花火」の会場へ。橘商工会青年部の皆さんが中心になって行う、地域を挙げてのイベントで、すっかり定着しつつ拡大が進んでいます。

 

 日頃は地域の皆さんが各種スポーツなどで使っている広場には、商工会青年部や若手農業者たちによる飲食ブースをはじめ、地域内外から数多くのブースが取り囲むように出店、大型トラックの荷台をステージにして様々な演目が披露され、真ん中の芝生スペースには住民の皆さんが、家族連れや仲間同士でどっかりと座り、最後に打ち上げられる花火を待ちながら、祭りの雰囲気を楽しんでおられました。以前は、西湘テクノパーク内の山安さんの駐車場を借りて行われていましたが、昨年よりこの会場に変更され、スペースが広がったことで内容も規模も拡大。年々、訪れる地域住民の皆さんの数は確実に増えています。

 

 こちらのイベントも、地域での商工業や農業を営む 40 代前後の青年世代が核となり、まさに手作りで回を重ね、受け継がれてきました。会場の各所にそれら若手が分散し、それぞれの役割を果たしながら、数千人が参加しているであろうイベントは実に賑やかに運営されていました。親会である橘商工会の小野澤会長も、こうした後進の活躍に目を細めておられました。

 

 イベントの最後は、 5 分間の打ち上げ花火。「みんなの花火」の名の通り、 1 発 1 発に大きな歓声が上がり、夏の終わりを飾るひと時となりました。

 

 「万年サマーフェスティバル」も、「みんなの花火」も、若い世代が核となり、コミュニティの繋がりが賑やかに受け継がれていく姿を見せてくれました。市内の各地域で、こうした活動が広がっていってほしいと強く感じ、また私も大いに元気を頂いた夜でした。

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ビー・コルセアーズ合宿訪問 ほか

 31日の土曜日は、終日様々な催事や活動訪問などで、濃密な一日となりました。
朝一番で、小田原球場で開かれた「第 59 回 小田原地方官公庁親睦野球大会」開会式に参加。神静民報社の主催で毎年行われる大会で、県西 2 市 8 町に秦野市を加えたエリアから、役所・消防・金融などの職員による 18 のチームが出場。 9 月下旬にわたり熱戦が繰り広げられます。皆さん仕事を持っているので、なかなか十分な練習ができないチームもあるようですが、官公庁同士の交流にも資する大会であり、大いに盛り上がって頂きたいと思います。

 

 そこから、小田原アリーナへ。 27 日に市長室に来訪された、プロバスケットボール Bリーグの1部に所属する「横浜ビー・コルセアーズ」の皆さんの強化合宿の現場をお訪ねしました。サブアリーナでトレーニングが始まったばかりのところで、ヘッドコーチのトーマス・ウィスマン氏をはじめ選手の皆さんに激励のご挨拶をさせて頂き、小田原名物の片浦レモンサイダーなどを差し入れました。観客席からしばらくトレーニングの様子を拝見しつつ、部長の高橋さんからチームの状況などについて詳しく伺いました。今シーズンは選手の半分近くが入れ替わり補強が行われたそうで、当然ながら上位を目指しておられます。また、若手の育成も進んでおり、これから育ってくる若手の台頭で選手層の厚みが出てくるとのこと。小田原でのキャンプについては、毎年行っていきたいと考えておられるので、市としてもしっかり応援したい旨、お話をさせて頂きました。

 

 午後、東栢山公民館へ。昨年に引き続き、地域防災を考える企画が開かれていました。今年のテーマは、「西日本豪雨の教訓」。 1 階には、昨年の西日本豪雨の被害状況の写真、関東大震災時の小田原市内の被災の記録写真、酒匂川氾濫時の浸水想定図、各種防災用具などが展示されており、 2 階では西日本豪雨の発生状況や被害を検証した各種映像が上映されていました。桜井地区の自治会連合会長でもある東栢山道上自治会長の宮内さんを中心に、地域の皆さんが手作りで行っている企画で、地域の皆さんが自分ごととして各地の災害を受け止めてほしいと語っておられました。地道な活動に頭の下がる思いです。

 

 市民会館大ホールでは、日本舞踊家集団「弧の会」の皆さんによる公演「コノカイズム」が上演されました。「弧の会」とは、「日本の踊りの素晴らしさを未来へ繋げよう」との熱い思いから、第一線で活躍する男性日本舞踊家たちが流派を越えて集まったユニット。 1998 年の結成以来、紋付・袴・素踊りをテーマに数々の新作舞踊を発表、各地で公演を開催されておられます。今回は、「小田原市文化創造活動担い手育成事業」として、おだわら文化事業実行委員会が主催。 6 月には文化セミナー「小田原と日本舞踊のこれから」、 7 月には伝統芸能ワークショップ「親子で入門!日本舞踊ってなに!?」、 8 月には「弧の会と踊ろう!ワークショップ」を経て、この日の公演を迎えたものです。私も最初から最後まで公演を拝見。会場はほぼ満席、冒頭にワークショップ参加の女子児童たちによる踊りがあり、その後弧の会の踊りが3演目披露されました。「日本舞踊」に対する先入観を覆す、男たちの素踊りは、 12 人の見事な動きといい、表現力といい、観衆を圧倒。大盛況のうちに終えました。日本古来の伝統芸能が、切り口を変えることで全く新しい命を得ることができるということを、まさに体現して頂いた、素晴らしい企画でした。

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センゴク権兵衛 ほか

 9 月に入りました。しばらくは残暑が続くようで、今日から学校が始まった市内小中学校では、涼しかった 7 月と異なり、エアコン設置の効果を子どもたちが感じる機会が増えそうです。市議会 9 月定例会も今日から始まり、平成 30 年度の決算審議が終わる 10 月 8 日までの長丁場となります。

 

 先週末の 8 月 30 日、「小田原パリ祭実行委員会」代表の鎌田佳代子さんらが来室。 7 月 11 日に開催された第 7 回小田原パリ祭が盛況であったことの報告と、市民ホール整備基金へのご寄付を頂きました。今回は、ふるさと大使の合田雅吏さんが出演され、曲を見事歌い上げられ、大いに盛り上がったそうです。開館まであと 2 年となった市民ホールを視野に、早くも来年・再来年のパリ祭に向け、話が弾みました。

 

 同日午後、小田原城で開催中の「センゴク権兵衛原画展」を拝見。漫画家・宮下英樹さんが講談社ヤングマガジンに連載中の「センゴク権兵衛」では、秀吉率いる戦国大名連合軍による小田原攻めが描かれつつありますが、小田原で現在取り組んでいる北条早雲公没後 500 年の各種顕彰事業とのコラボレーションの一環として、講談社および宮下さんと調整し、原画展を開催する運びとなったものです。

 

 天守閣 4 階の企画展示室には、センゴク権兵衛の各種原画、宮下さんの作画風景(写真や映像)、各種の歴史資料、連載内容の構想から作画に至るプロセスなどが、丹念に紹介されています。とりわけ目を引くのが、連載に登場する戦国大名たちの原画。細部にわたる緻密な表現、鮮やかな彩色、そして何より個性が浮かび上がる魅力的な表情・・・。宮下さんの作画技術の高さに、改めて感服させられます。さらに興味深いのは、講談社のスタッフとの打ち合わせによるネーム(設計図)の作成から、下絵・ペン入れをへて、徐々に作画が完成していくプロセスを丹念に表示しているコーナー。講談社と宮下さんの全面的な協力がなくてはできない、貴重な展示です。コーナーの一画には、原寸大に拡大した秀吉と家康を両脇に従え、小田原城主に成りきって撮影できるポイントも。全体として、よく工夫された労作ともいえる展示企画であり、担当した市職員らの労をねぎらいました。この展示は今週末の 8 日まで。戦国ファンならずとも必見というべき内容です。

 

 夕方は、真鶴へ。神奈川県知事および県幹部と市町の首長らが直接意見交換をする「西湘地域首長懇談会」に参加しました。黒岩知事を筆頭に県行政の各局長が勢揃いする中、小田原・箱根・真鶴・湯河原の首長から各種政策要望や意見などを伝え、それに県側が応えていくという形式。小田原市からは、知事が 3 期目のスローガンとして「コミュニティ再生」を取り上げたことから、小田原で一貫して取り組んできた「地域コミュニティの再生」に向け、県と市が協調しての取り組みを進めて頂くよう要請。併せて、市立病院の再整備に向けての事業費をはじめとする各種支援、保育士確保における自治体の取り組み支援、教職員の多忙化改善に繋がるスクール・サポート・スタッフの県としての導入などを要請。知事及び各局長からも、様々に検討し協力していく旨が述べられました。

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