加藤けんいち日記

小学生からインタビュー

  昨夜は雨が降ったようで、今朝のウォーキングでは路面がまだ濡れていました。雨のあとでもあり、ここ数日の冷え込みに比べれば温かな夜明け。電線地中化の工事が最終局面を迎えている銀座通りには、ようやく街路樹が植樹されていました。樹木の銘板などが付いていないのですが、樹皮からすると、サクラの仲間ではないかと思われます。工事発注者である県の予算の関係もあり、ずいぶん長い時間がかかってしまいましたが、ようやく街路としての姿が整いつつあります。

 

  市議会 12 月定例会が始まり、一年の納めの雰囲気が漂う中、地元新聞社やテレビ局が新年に扱うインタビューの収録が進んでいます。先週は、タウンニュース、テレビ神奈川、神静民報、来週は J:COM 。紙面へ掲載するものは、 1 時間近くの中で結構自由に語らせて頂くうえに、あとで内容を確認したうえで掲載ができますが、映像を収録するものは一発勝負。テレビ神奈川の新春インタビューは特に難しく、構えられたカメラを前に、 60 秒プラスマイナス 1 〜 2 秒の中に収めるよう、原稿なしで臨みます。途中噛んでしまったら、撮り直し。以前は2〜3回撮り直すことが多かったのですが、今回はリハも兼ねた 1 回目の収録で OK が出ました。

 

  そんな中、楽しかったのはタウンニュースの特別企画。平年通り、小田原編集室の編集長と対談する形の新春インタビューとは別に、小田原の子どもたちが市長にインタビューするという企画を、野口編集長よりご提案頂きました。 8 日夕方、市内の 5 つの小学校から、それぞれ一人ずつ 6 年生の子どもたちが市長室に来室。約 1 時間、彼ら彼女らからのインタビュー、というよりは会話を楽しませていただきました。

 

  詳しい内容は年明けのタウンニュースに掲載されるようですので、そちらをご覧いただくとして、子どもらしい素朴な質問から、現在の市政課題に関するものまで、様々な質問を頂きました。一方的に質問を受けるだけでなく、私からも子どもたちに質問をしたり、意見を聴いたり。自分が小学校 6 年生の時にはそんなこと全然考えもしなかったと思われるようなことを、参加した小学生たちはしっかりと考えている様子に、とても驚かされます。この子たちが大人になったときに、「小田原に生まれ育ってよかった!」「ここで暮らしたい、働きたい」と思えるようなまちを遺すことが、私たち大人の何より大切な役割であると、強く感じたひとときとなりました。

| - | 12:53 | - | trackbacks(0) |
下曽我おせっ会

  2日午後、下曽我の「梅の里センター」で開かれた、「みんなで『ケアニン』を見よう!」に参加しました。

 

  この「下曽我おせっ会」という会は、地域で進む高齢化社会に対応するべく、地域福祉や介護、地域での支え合いに関り、あるいは関心を持っている下曽我地区の皆さんが集まり、地域全体で認知症への理解を深め、そして支えていくために、研修や体験、講座などを自主的に行っておられる会。下曽我で65年の歴史のある富田医院の富田先生が中心となり、地域で介護事業や福祉関係事業に取り組む人たち、地区社協、民児協、自治会、ボランティアサークルなど、様々な活動をされている皆さんが集って、これまでに3回の研修会などを開かれてきました。

 

  実際、最近の会では、医療や介護の現場で認知症の方々と日頃から接している専門家のお話を伺ったり、バーチャルリアリティの器具を用いて実際に認知症の世界を疑似体験してみたりしながら、自分事として認知症のことを受け止め、日常での支え合いに活かしていこうと、手作りで取り組んでおられます。とても貴重な活動であると思います。

 

  この会で今回上映された映画「ケアニン」は、介護事業の現場で働く新人の介護福祉士の奮闘を通して、認知症の人、その家族、支えるスタッフなどの関わりの姿を描いたもので、介護の仕事に取り組む、あるいは身近に介護すべき大事な方がいる人たちへの応援歌とも言える内容。モデルとなっているのは、藤沢市にある小規模多機能介護事業所「おたがいさん」。既定の介護やリハビリのメニューだけではなく、利用者一人ひとりの来歴、個性、持てる技能、体調などに応じ、まるで家で生活しているかのような過ごし方を大切にし、的確なケアで寄り添うとともに、地域に開かれた家のような「場」として、地域の人たちとも関わりも大切にされています。様々な人たちがお互いを支え合う「ケアタウン」を目指す本市としては、日常生活のすぐ隣にある、ある意味理想的な拠点というべきかもしれません。この施設を運営する「蠅△いけあ」の代表である加藤忠相(ただすけ)さんが、日々の実践を踏まえ

映画の製作に深く関わっておられ、前回の研修会では加藤さんもお招きしてお話を伺ったそうです。

 

  映画で描かれる日々は、「おたがいさん」を含め各地の数多くの介護現場の実際を踏まえたものとなっており、お互いを慈しみ支え合っていこうとするスタッフの姿や家族の思いが、何度も観るものの胸を打ちます。決して悲しい映画ではないのですが、私もハンカチが手放せませんでした・・・。今月23日には市民会館で上映会があり、私と加藤さんとの対談も予定されています。関心のある方には、ぜひ観てほしい作品です。

| - | 12:50 | - | trackbacks(0) |
パンまつり、箱HAKO展

  今週に入り、だいぶ冬らしくなってきました。あちらこちらで、ケヤキやサクラはすっかり葉を落とし、最後のイチョウもはらはらと風に散っています。5日はお休みを頂き、伊勢原の東海大学病院で年に一度の人間ドック入り。帰りがけに、娘がかつて入院していた頃に時折立ち寄った、病院裏手の小高い丘にある公園に足を延ばしてみました。幼い子どもたちの声が響くエリアを抜けて、落ち葉の積もる冬の明るいクヌギやコナラの森にザクザクと入ると、宮沢賢治の童話ではないですが、風がどうと吹き、木の葉が吹雪のようにザーッと音を立て目の前を流れていく・・・。アタマを空っぽにするこうした時間、ときには良いものです。

 

  2日の土曜日、「青少年と育成者のつどい」が終わった後、HaRuNe小田原へ。小田原で初めて開かれる「パンまつり」の会場に足を運んでみました。「地域ブランドの『湘南小麦』や地場の食材を使用したパンをはじめ、個性あふれるパンの人気店が小田原駅前の地下街に集まります!」という触れ込みで事前に話題も広がっており、他の都市で開催されとても人気だったというこのイベント、私も個人的に興味がある分野ですので、楽しみに行ってみました。

 

  朝10時からのスタートでしたが、私が到着した12時半頃には、もう多くのお店が売り切れ。そうしたブースではスタッフの人が「すみませ〜ん、また次回にぜひ」と申し訳なさそうに挨拶されていました。大量にできる工業製品と違い、直前に一つひとつ焼き上げ調理するパンですから、当然数に限りがあり、人が集まればすぐ売り切れてしまうのです。それでも、HaRuNeに出店されているヴィ・ド・フランスさんなど、何店かにはまだパンがありましたので、買わせていただきました。ちなみに、翌日の日曜日は更に多くの人が訪れたようで、あっという間の完売だったとのこと。

 

  HaRuNeの空間には、パンは良く似合います。第2弾、第3弾と企画していく方法を検討していきたいと思います。

 

  そこから、板橋の老欅荘へ。1日から開催されている、「箱HAKO−寄せる・彫る―」展を拝見しました。木彫などを主たる分野として手掛ける現代アーティストの鈴木雅之さんと、小田原・板橋に工房を構え活躍中の寄木細工作家である太田憲さんによる、老欅荘を舞台にしたアートと寄木でのコラボレーション。

 

 前の週に鈍翁茶会で訪ねた時に比べて、周辺のモミジはぐっと色づく中、数寄屋風書院造の老欅荘の各部屋に、お二人の作品群がつつましく展示されていました。鈴木さんによる、求道者風の人物座像などと、太田さんによる寄木の新境地を拓いたともいうべき様々な「箱」の存在感が、静かに融和しているように見え、私もじっくりと眺めてしまいました。ちょうど会場におられた太田さんに、各部屋の展示やご自身の作品の解説をしていただいたのですが、いずれもたいへん魅力的な作品の数々に、太田さんの進境著しい作風と、制作姿勢の充実ぶりが窺えました。今後のご活躍がいよいよ楽しみです。

 

  初冬の老欅荘の風情も含め、ぜひ多くの皆さんにご覧いただきたい展示です(12日まで開催)。

| - | 17:30 | - | trackbacks(0) |
青少年と育成者のつどい

  2日、市役所7階にて平成29年度「青少年と育成者のつどい」が開かれました。小田原市青少年問題協議会の主催で、市青少年育成推進員協議会をはじめ関係団体の多くの皆さんのお力で開催されたものです。今年も、前半は「中学生の主張発表」として市内12校から選ばれた中学生の作文発表会、後半は青少年善行賞表彰や優良青少年団体などの表彰を実施。

 

  中学生の主張発表は毎年聴いているのですが、今年も例年に負けず劣らずの力作ぞろい。自分と周囲との関係性に悩みながらもしっかりと向き合って乗り越えていった様子、スマホやメディアとの接し方について冷静に捉え確かなコミュニケーションこそ大事であるとの思い、将来教師になることを目指し今の自分の課題を克服しようとする姿勢、平和への思い、家族への感謝、立派な「大人」になるために今目の前のことに全力で打ち込んでいる姿など、様々なテーマでの発表。聴きながら、そのひたむきな姿勢には、胸に迫るものがありました。

 

  私のあいさつの中で、中学生という時期が人生を貫く価値観や生き様の核を形成する時期であり、今日発表したような思いや考えはぜひ大事に育んでほしいこと、これから課題山積の中で人口が減少し、より多くの難しい課題に皆さんは向き合うことになるが、それをチャンスと思って精いっぱい取り組んでほしいことなどを、真っすぐにお伝えしました。

 

  後半に表彰させていただいた皆さん方は、いずれも地域の青少年健全育成などに長年取り組んで来られた方ばかり。感謝状や表彰状をお渡ししながら、お一人おひとりに感謝の言葉を掛けさせてもらいました。

| - | 18:10 | - | trackbacks(0) |
オリジナル切手、危険度判定士派遣協定

  先週は、私たちの日々の暮らしでお手伝い頂いている、地域内の事業者の皆さんから2件、嬉しい応援や力強いご支援を頂くこととなりました。

 

  1件目は、郵便局の皆さんによる、オリジナルフレーム切手「難攻不落の城小田原城」の発売。29日、日本郵便株式会社南関東支社の大谷津支社長をはじめ市内の郵便局長さんらが来室され、発売開始のご報告とともに、フレーム切手を贈呈頂きました。

 

  昨年5月のリニューアルオープン以降ご来城者が大幅に増え、文字通り本市の観光の大黒柱としての存在感を増している小田原城。今回のフレーム切手では、満開の桜と天守、銅門や常盤木門といった定番の眺めに加え、改修工事中で養生の足場に覆われた天守、最上階に設置された摩利支天像、氏規が着用したとされる鎧など、他にはないデザインの組み合わせとなっており、なかなか魅力的な10枚の切手シートとなっています。11月30日から発売開始、限定2000枚とのこと、おそらくすぐに売り切れてしまうのではないかと思います。私も是非購入し、日々のお礼状などで使わせて頂きたいと、皆さんにお礼を申し上げました。

 

  もう一件は、「大規模災害時における応急危険度判定士の派遣に関する協定」。これは、大規模な地震などが発生した場合に、すぐに避難者が集結する広域避難所や、倒壊の危険性が疑われる家屋や事業所などについて、その使用が可能かどうかを判断する上で欠かせない危険度判定の作業を、地域におられる専門家のお力を借りて迅速に実施するための協定。一般社団法人神奈川県建築士会小田原地方支部、および一般社団法人神奈川県建築士事務所協会県西支部の皆さんが、それぞれ小田原市との間に協定を取り交わし、心強い協力を約束して頂きました。

 

  過去の大規模災害の被災地を訪ねた経験から、発災後の救援や復旧活動、何より被災された人たちが安心して避難生活を過ごす上で、建物の安全性の確認は何よりも優先して行わねばならないものです。しかし実際には、限られた市職員だけでは手が回らず、被災者や救援活動に大きな支障を来すケースが多く見られました。そうした過去の教訓を踏まえ、今回の協定では、地域に拠点を持つ建築士の皆さんが、あらかじめ担当地域を役割分担し、発災後直ちに広域避難所をはじめ地域内の建築物についての応急危険度判定を行って頂くこととしました。特に、広域避難所の危険度判定について建築士の皆さんと協定を結ぶのは、少なくとも県内では初のケースとのこと。それぞれの団体の皆さんに厚くお礼を申し上げ、災害時の力強いお力添えをお願いしました。

| - | 17:20 | - | trackbacks(0) |
様々な皆さんの受賞報告など

  昨夜の見事な満月は、夜が明ける前の天空にもクッキリと懸かり、今朝のウォーキングでは6時前に家に戻るまで終始顔を見せてくれていました。ほぼ日の出とともに明神ヶ岳の肩に沈む光景は、何ともいえない荘厳さがあります。

 

 先月下旬より、様々な皆さんが市長室を訪ねて下さっています。

 

 29日、積年の消防団での活躍が認められ、瑞宝単光章を受章された小田原市消防団の前団長である遠藤和幸さん。抜群の統率力と現場でのリーダーシップで、22の消防分団を率い、任期中には女性消防団の結成、第9分団が市消防団として初の快挙となる小型ポンプ操法で県大会優勝など、大きな成果を残されました。

 

 30日は、危険業務従事者叙勲として瑞宝双光章を受章された、元小田原消防本部の佐藤秋彦さん、鈴木英一さん、元足柄消防組合の伊藤和夫さん。それぞれ、火災の多い時代の消防の現場で、過酷な事案に対処された豊富な経験を語ってくださいました。特に伊藤さんは、丹沢湖上流部の玄倉で発生した水難事故の記憶が強く印象に残っておられました。

 

 

 スポーツ関係でも2件。27日には、今年10月に愛媛で開催された全国障害者スポーツ大会に神奈川県代表として小田原市から出場された4選手が入賞報告に。66歳の甘粕明さんは、立ち幅跳びで2位、ソフトボール投げで7位。最年長72歳の長谷川薫さんは、フライングディスクのディスタンスで1位、アキュラシーで8位。50歳の小田桐秀成さんは、一般卓球で1位。17歳の筒浦優太さんは、400mリレーで3位、800mで6位。この日は欠席でしたが、21歳の梅若舞さんは、走り幅跳びで1位、100mで2位、400mリレーで3位。皆さんそれぞれ大活躍で、今後の更なる飛躍が期待できそうです。

 

  12月1日には、長年にわたるスポーツ振興への貢献が認められ、30年勤続スポーツ推進委員表彰を受けられた設楽正義さん、スポーツ推進委員功労者表彰を受けられた石川和子さん。11月につくばで開かれた「全国スポーツ推進委員研究協議会」で表彰の栄に浴されました。設楽さんはソフトボール、石川さんはバドミントンなどで、本市のスポーツを支えて来られたお方であり、満を持しての受賞です。

 

 もう御一方、嬉しい訪問を頂きました。女優の磯村みどりさん。映画やテレビ番組、また舞台などでご活躍をされてきた磯村さんは、現在、小田原の銀座通りにて昨年11月より「磯村みどりの着物遊び処たんす屋」という店をオープンされ、着物を着て街を散歩するなどの企画なども行っておられます。城山に在住され既に2年、小田原をとても気に入ってくださっています。短時間でしたが、小田原の印象、まち歩きの様子、これからの活動についての思いなどを、短時間ながらたくさん語ってくださいました。素敵な笑顔とパワフルなトークに、こちらも元気を頂きました!

| - | 17:52 | - | trackbacks(0) |
UMECO、2周年

 12月に入りました。気温もさほど低くなく、連日の忙しさに埋没していることもあり、師走を迎えたとの実感はありません。とはいえ、今週あたりからぼちぼち忘年会なども入り始めました。市議会12月定例会や次年度への予算案の仕込みなど、体調管理に留意しつつ、しっかりと一年の納めができるよう過ごしたいと思います。

 

 26日、おだわら市民交流センターUMECOでは、第2回目のUMECO祭りが開かれました。

 

 UMECOがオープンしてから、この11月下旬で丸2年。前身の「市民活動サポートセンター」での活動をベースに、新たな市民活動団体の登録なども進み、現在は400を超える市民団体が登録、UMECOを拠点に年間を通じて多彩な活動が展開するようになっています。また日常的な利用ではこうした団体以外にも、民間企業などの会議室利用もかなり多く、交流スペースでは地元の中高生たちが勉強する姿もすっかり定着。お城通りに面した大きな窓ガラスを介して通りに溢れるようなUMECOの賑わいの様子は、小田原の元気の象徴のように見えます。

 

 そうしたUMECOの利用団体の皆さんが一堂に会し、日頃の活動成果の発表も含め大いに交流しようと企画されたUMECO祭りは、今年も実行委員会形式で準備が進められてきました。町田義三委員長を中心に実行委員の皆さんが、数か月にわたって準備された祭り会場は、諸団体のブースが館内を埋め尽くし、作品や活動の発表、体験コーナー、物販などが繰り広げられたほか、交流スペースや屋外の広場ではパフォーマンス系の様々な発表も。私も一通り廻らせて頂きましたが、それぞれの皆さんとの交流に花が咲き、なかなか前に進めない、といった感じでした。

 

 10時から15時までの祭りは大盛況に終わり、その後実行委員会の皆さんで行われたささやかな交流会も、一体感のある温かなものでした。市民力と協働で進める今後の小田原のまちづくりにおいて、とても大切な役割を果たすことになるUMECO。さらなる充実に向け、皆さんの思いが一層高まったと感じられた祭りでした。

| - | 12:58 | - | trackbacks(0) |
小田原の秋

  11月最後の週末、市内では小田原ならではの様々な文化行事などが行われ、私も各会場を巡り小田原の秋の風情を満喫しました。

 

  25日、素晴らしい快晴のもと、町田小学校では創立70周年を記念し、式典と講演会が行われました。記念講演は、同校の卒業生でもあるヤマトホールディングスの瀬戸薫会長。私にとっては小田原高校の先輩でもありますが、小田原で育った日々を振り返っての講演に、地域の皆さんもたいへん喜んでおられました。

 

  同じ日、市民会館へ。市民会館の内部に飾られていながら、あまり人目に触れていないような名画が数多くあるのですが、おだわらミュージアムプロジェクトの皆さんがそれら17点を一堂に集めた企画展を開いてくれました。ホワイエやロビー、よく使う特別室などに掛かっている作品以外は、あまりじっくりと鑑賞することがなかったのですが、改めて一点ずつ拝見すると、素晴らしい作品ばかり。とても良い企画であり、来年度は市役所本庁舎内の作品について同様の展示を考えているとのこと。楽しみです。

 

  26日、板橋の松永記念館では、この地にて晩年を暮らし、近代三茶人と称される益田鈍翁の生誕170年を記念した「鈍翁茶会」が開かれました。老欅荘の茶室と寄り付き、記念館本館2階茶室、烏薬亭、葉雨庵の5箇所で、それぞれ味わいのある茶席が設けられ、遠くは新潟や愛知からなど、大勢の来客で終日盛況となったようです。近代以降、三茶人らにより茶の湯の文化が大きく花開いた小田原ならではの企画であり、今後もこうした茶会を小田原の恒例行事として催していってはどうかと、強く思いました。

 

  その足で、今年最後となる「軽トラ市」へ立ち寄り。好天のもと、今回も数多くの出店と来場者でにぎわう会場内。いつもよりボランティアスタッフの人数も多く、収穫期を迎えた生鮮野菜や柑橘類、手作りのクラフトや各種ファストフードなど、魅力的な品揃えと店作りに、ついつい足も止まりがち。各店や来場者とのコミュニケーションはとても楽しい。

 

  午後、清閑亭にて開催されていた「晩秋の黒田長成公爵邸に活ける」と題したいけばな展が、「いけばな華匠の会」の皆さんにより開催されていましたので、会場を訪ねました。清閑亭は年間を通じて様々な企画展の会場になっており、最近は工芸やアートの作品展の印象が強くありますが、今回は清閑亭という歴史的建造物の姿がよく見える展示となっていました。すなわち、亭内の部屋ごとに異なる建築意匠やしつらえ、特に床の間の風情の赴きに即して、中央には長成公の書の軸が掛けられ、それに寄り添い引き立てるように、つつましく花が生けられていました。床の間に向き合って正座し、じっくりと空間全体を眺めると、建物本来の素晴らしさ、それを際立たせる花と書との組み合わせに、深い感銘を覚えました。出品いただいた県内他市の華道関係者の皆さんは、「このような空間がある小田原がうらやましい」とおっしゃって下さいました。こうした企画も、今後ぜひ増えて行ってほしいと感じました。

| - | 17:19 | - | trackbacks(0) |
三島にて

  23日は、朝から三島へ向かいました。

 

  朝9時より、伊豆箱根鉄道蠅料藁100周年記念式典に参加。大正6年に設立され、鉄道、バス、タクシー、不動産、レジャーなどの事業分野を手掛け、地域経済にとって重要な役割を果たしておられる同社の皆さんに、お祝いと感謝の思いをお伝えしました。

 

  小田原市民の生活に身近なところでは、何といっても大雄山線。沿線12駅、一日の乗降客数約4万3千人、きっちりと12分間隔で運行される大雄山線は、親しみのある市民の足としてなくてはならないものとなっています。また、久野に操車場のある伊豆箱根のバスは、路線バスとして、また観光バスとして、日常的に地域の交通を支えてくれており、タクシーもまた然り。最近では、介護施設の経営などにも着手、ますます身近なサービスを提供する事業体へと進化しつつあります。

 

  本社のある三島市では、大雄山線とよく似た駿豆鉄道の歴史が長く、三島から修善寺までを45分ほどで結ぶ同鉄道は、地元の人たちからは「いずっぱこ」の愛称で親しまれており、同エリアの観光と生活の柱ともなっています。この日、広大な本社敷地にて記念式典後に開かれたフェスタでは、鉄道に関連する様々なブースが展開、朝から多くのファンや地元の皆さんで賑わっていました。

 

  本社のある大場地区は、北条早雲が晩年に過ごした韮山城に近く、また関東一円を治めた拠点である小田原にも事業展開をしていることを考えると、箱根山を挟んだこの一帯を本拠とした北条家と伊豆箱根鉄道の事業展開が重なっているように思えます。オリンピックなどを見据え海外からの来客も増える傾向にある中、国内随一の観光圏でもある富士箱根伊豆の交通運輸インフラ企業として、今後益々発展していただきたいとエールを贈らせていただきました。

 

  同じ日の午後からは、三島市内の「楽寿園」にて開かれた「楽寿園菊まつり箱根八里イベント」に参加。これは、三島市の豊岡市長が音頭を取って進めてくれている、箱根八里をテーマとした、三島市・箱根町・小田原市を繋ぐ地域振興の取り組みの一環。昨年度発足した「箱根八里観光推進協議会」の関連事業として、毎年恒例となっている同市の菊まつりの中でPRを行ったものです。

 

  三島市の豊岡市長、箱根町の山口町長と、小田原市長が、それぞれの市町のゆるキャラと一緒に登壇、各市町のPRをしつつ、来場者と交流するイベント。園内には、箱根八里をテーマとした菊の装飾が施され、その中には三島市職員が作った(建築した?)大きな小田原城天守閣の模型や、元箱根の関所の模型も。三島市の熱意を感じました。園内では、小田原市からは名物・かます棒の調理販売、箱根町からは甘酒茶屋の出店や寄木細工の販売なども行われ、来園者との交流を深めていました。

 

  ところで、三島市の中心市街地では、豊岡市長の「ガーデンシティ」への強い想いを受け、沿道を彩る花が見事です。独立したフラワースタンド、照明柱と一体になったハンギングバスケット、歩道にある変圧器を活用した花飾りなどが一定間隔で並び、ベゴニアやビオラなどがうまく植え付けられ、街の魅力を高めています。小田原市でも三島市の取り組みをお手本に、花飾りの順次拡大を目指しているところ。今後も学ばせていただこうと思っています。

| - | 17:19 | - | trackbacks(0) |
木材活用のまちを視察

  21日、朝一番の羽田空港発で岡山へ。小田原市長として、全国市長会の「林政問題に関する研究会」のメンバーに加わっており、岡山県真庭市にて行われた研究会主催の現地視察に参加しました。「里山資本主義」などで紹介され、一躍全国的に有名となっている、真庭市における木材を活用した様々な取り組みには、以前から関心を持って来ましたが、なかなか足を運ぶチャンスがありませんでした。

 

  視察では、真庭市役所市庁舎内外の木質化の様子、市庁舎に導入されている木質バイオマスなどの設備概要、真庭市に本社のある銘建工業蠅任CLT(直交集成板)製造工場、隣接する木質バイオマス発電所、市内の山林から集められる木質資源の広大な集積場などを見学。いずれも、その規模の大きさに驚くとともに、市域全体での連環や持続可能性がしっかりと組み立てられていることを確認。

 

  会議場に戻って、林野庁より関連分野への支援制度などについてのレクチャー、真庭市長から真庭市における木材活用の取り組み報告、山口県長門市長から同市内における木材活用の事例報告、森林環境税の採択に向けた国への提言文書の取りまとめなど、研究会として情報と知見の共有が図られました。その後の交流会では、全国各地から集まった市長さんらと意見交換。

 

  翌日午前10時半からの定例記者会見に間に合うよう、交流会後ただちに岡山駅まで2時間の夜汽車の旅、翌朝の6時発新幹線で小田原へと戻る強行軍でした。

 

  真庭市の取り組みは、東日本大震災以後のエネルギーへの意識変化の中でにわかに注目されたように見えますが、実際には30年ほど前から地域の中で問題意識が高まり、様々な関係者たちが知恵を絞って取り組みを立ち上げていたからこそ、現在のような広がりへと育ってきた経緯があります。市域面積が約830k屬函⊂田原市の7倍以上、しかもその8割以上が山林であり、木材資源の総量は本市と比べ物になりませんが、建築材としてはもちろん、CLTなどの新たな構造材として、端材や未利用材については発電資源として、すべて活かしきり、そこに多くの雇用と経済の地域内循環を生み出している、地域を挙げての取り組みからは、多くの学ぶべきものがありました。また、広大な山林をデータ管理する森林GISのプログラムなども開発されており、所有区分が不明瞭になって手入れが滞りがちな本市の山林管理にも活用ができそうです。

 

  本市では、真庭市のような巨大な(10000kw級)のバイオマス発電や、大規模な集成材工場などを作るだけの資源はありませんが、小さな規模での木質バイオマスによる熱供給事業や、学校など公共施設における木質化の推進による需要創出など、これまでの取り組みをベースとした事業を、まずは進めていく考えです。視察および交流の成果を、できるだけ活かしたいと思います。

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