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100歳長寿祝の訪問
 2日は、この時期に100歳になられた市内の高齢者お2人をお訪ねし、100歳の長寿のお祝いメッセージをお届けしました。

 お一人は、飯田岡にお住まいの山崎さん。古くからの農家であり、太い柱と梁をもつ伝統的な日本家屋の中で、山崎さんは息子さん夫妻、お孫さん家族らと、4世代同居の大家族で暮らされています。昨日も、その輪の中心でたいへんお元気に、昔嫁がれたころのこと、ご苦労された農業のこと、最近の健康維持の秘訣などを、たくさん語ってくださいました。長寿の秘訣は、毎日行う体操だそうで、体もつかい、ストレスを溜めないことのようです。子どもに迷惑をかけないように一生懸命頑張っているとのことで、お孫さんのご家族にも囲まれ、幸せだとおっしゃっておられました。

 もうお一人は、小竹にお住まいの北尾さん。大腿部骨折をされ、つい数日前まで入院されていたそうですが、すっかりお元気でした。非常にはっきりとした口調で、折り目正しく、かくしゃくとされているご様子に、「お若いころはどんなことをされていたのですか」とお尋ねしたところ、靖国神社のそばで、当時の政治家のお世話をするようなお仕事をされていたそうです。犬養毅や近衛文麿などの名前が出てきましたし、2.26事件などはまさにその傍らで経験されたとのこと。短い時間ではありましたが、貴重なお話の片鱗を聴かせて頂きました。
 この日訪問させて頂いたお二人は本当にお元気で、しっかりされておられました。別れ際に、私もお二人の長寿にあやかろうと、しっかり握手させてもらいました!

 小田原では、このように100歳を迎えられた方には市長が必ず(ご本人側で辞退がなければ)お訪ねし、直接お祝いメッセージを届けながら、その暮らしぶりやご本人の様子を確かめることができていますし、101歳以降のお誕生日には職員が訪問するようにしています。現在、小田原市の100歳以上の方は今日9月3日現在で60名、うち6名は私はお会いできませんでしたが、いずれもしっかりと確認ができています。また、民生委員さんたちの日頃のこまめな活動、これから始まる敬老行事などでの満遍ない呼びかけなどを通じて、地域に暮らしておられる高齢者の皆さんの状況は、高いレベルで把握できているといって良いでしょう。

 今週末から25日ころにかけて、各地で敬老行事が行われ、私も可能な限り各会場を廻らせて頂く予定です。元気な高齢者の皆さんとお会いすると、こちらも元気を頂くから不思議です。全てのお招きにお応えするのが物理的に不可能なので、例年、市長・両副市長・福祉健康部長らで分担して、必ず全てのお誘いには応ずるようにしています。健民祭とも重なりますが、それぞれの会場を訪問するのを、今から楽しみにしているところです。
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9月
 いよいよ9月。朝の空気が幾分涼しくなってきた感じはしますが、日中は相変わらずの酷暑。夕立もなく、これだけ晴天が続く夏は、私も記憶がありません。幸いなのは、かつて多かった夏特有のドンヨリとした空気ではなく、大気が澄んでいること。箱根や丹沢の山ひだも小田原市街地からクッキリと見えていますし、雲さえなければ伊豆大島の島影もはっきりと、冬並みに望むことができます。それは良いとしても、そろそろ雨がほしいところです。今月末から始まる刈り入れシーズンに向け、台風の動向は気になるところですが。
 
 昨日から、小田原市議会9月定例会も始まりました。初日の昨日は、専決処分報告、補正予算や条例改正などの議案提出などで、本会議は30分ほどで終了。9月15日から21日までが一般質問、その後10月7日までかけて、21年度決算の審議が行われます。この9月議会は、長丁場になります。

 午後は一番で、市立病院における医師への宿日直手当の誤支給問題について、市議の皆さんに調査の経過報告をさせて頂きました。これについては、職員課による調査活動が限界に来ていることもあり、市の顧問弁護士3名による第三者調査機関を昨日設置。客観的な視点から、これまでの調査内容の検証と、関係者に対する追加聴取などに取り組んで頂くこととしました。これについては、一日も早く、今般明るみに出た事態の原因を明確にし、それに対する根治を行うのみです。
| - | 17:30 | - | trackbacks(0) |
終日、会議
 先週から始まっている「部局長等との話し合い」が、31日は6つの部局について連続して行われ、終日、市長室の隣の庁議室にカンヅメとなりました。
 部局ごとに課題の質も数も異なりますので、それぞれの所要時間が異なります。昨日は行われた順に、水道局(30分)、都市部(90分)、生涯学習部(60分)、下水道部(30分)、市民部(90分)、市立病院(60分)でした。ほとんどの重要事業は、概ね順調に進められていますが、工事などを伴う事業の中には、不測の事態で大幅な遅延を余儀なくされているケースもあります。

 生涯学習部や市民部の事業の中には、新しい枠組を作るための導入段階にあるもの、モデル事業的に取り組んでいるもの、長い時間をかけて成就させてゆくものなど、順調とは言え、慎重な推進が必要なものが幾つも含まれています。限られた話し合いの時間の中だけでは確認しきれないことも少なからずありますので、必要に応じて別途部局との打ち合わせ時間を確保するものも結構出てきます。

 ともあれ、部局ごとは勿論、事業ごとにアタマのチャンネルをサッと切り替えてゆかねばいけませんので、楽な作業ではありません。本当は、それぞれの部局ごとの進捗状況をトータルに視野に入れた上で、今後への指示の出し方などについて私なりに熟考する時間が必要なのですが、ひとつの部局が終わるとほとんど間髪を入れず次の部局が始まるため、整理する余裕がありません。9月議会が始まる前にひとつでも多く終わらせようとの配慮からのスケジューリングなのですが、今後は少し工夫が必要です。

 昨日はそんな合間を縫って、総計審などでお世話になっている出石教授の引率により、関東学院大学法学部の2年生の皆さん約20名が、市役所を訪問してくれました。専門である行政分野の現場を実際に確認したいとの趣旨ですが、将来の自身の職業選択にも大いに参考になるのでしょう。私と約30分間の懇談の後、市職員から市業務に関する話や意見交換などが行われたようです。

 懇談の中では、学生さんたちから様々な質問が出されました。「市長に就任して大変だったこと、辛かったことは何か」といった質問から、「待機児童対策はどうしているか」「高齢者の消息確認はどうなっているか」などの政策に関する質問、「象のウメ子が亡くなった後は、他の象が来るのか」などの素朴な疑問まで。私からは、将来公務員になることを考えている人はどれくらいいるか尋ねたところ、8割ほどの学生が挙手をしました。彼らには、今職員の採用では人物重視が進んでいること、市職員の仕事は非常にやりがいのある職場であるので、ぜひ十分な準備をして臨んでほしい、とエールを送りました。
| - | 17:35 | - | trackbacks(0) |
総合計画審議会 総括審議
 6月より重ねられてきた総合計画審議会もそろそろ大詰めを迎えつつあり、昨日は「総括審議」として、これまで行ってきた各分野ごとの個別議論を踏まえ、全体を通して再度委員の皆さんが意見を述べる場が設けられました。総括審議と言うことで、市長・両副市長も臨席し、委員さんからの意見や質問に対し、市としての考え方を述べさせて頂きました。

 今回の総合計画審議会は、参加された20名の委員さんがいずれもたいへん熱心に議論に参加され、実に多くの意見が出されてきました。私たち理事者の手元に届けられる会議録の速報なども結構なボリュームとなり、中身についても非常に前向きな提案から厳しい指摘まで幅広く繰り広げられ、常に予定時間をオーバーするような状態であったと報告を受けていました。誠にありがたいことです。
 昨日の総括審議でも、そのような流れの中で委員さんたちからどのような意見が出されるのか、たいへん楽しみにして臨ませて頂きました。
 全ての意見をここで紹介は出来ませんが、印象的であったことが何点かあります。

 ひとつは、将来都市像として明記した「市民の力で未来を拓く希望のまち」について、まさにこれから小田原が進めてゆく新しいまちづくりの姿を示すものとして、評価を頂いた点です。これについては、行政案の基本構想文中に綴られている文面では弱いので、もっと強調すべきである、とのご指摘さえ頂き、心強く感じました。
 また、「新しい公共」を創ってゆくことについては、基本構想文案では、厳しい自治体財政や地域課題の深刻化など諸般の状況から、市民と行政との協働が不可避である、との記述になっていますが、もっと積極的な意味、すなわち市民の誰もが公共を担ってゆく意識を持ち参画することで、素晴らしい地域社会とその未来が築けるのだという、前向きな意義も明確にすべきだ、とのご意見でした。

 その他、「市民は目先の取り繕いを期待はしていない。50年、100年と続けてゆける、まちの営みを創ることに主眼をおいてゆくべき」「地域の中でお互いに支えあう、柔らかなネットワークを形成する方向で、政策体系を構築することが大切」「地域の経済活動を、新しい視点を持って再構築することが必要だし、今はその好機」「子どもたちのことをしっかりと見据えた計画として貫いてほしい」など、多彩かついずれも重要な指摘をたくさん頂きました。

 一方、地域運営協議会や職員の地域担当制など、重要な新しい仕組みの提案については、その役割や必要性などの説明が必要だとのご指摘も頂きました。これら、今後の地域コミュニティの運営にまつわる新たな枠組の姿については、現在検討を重ねている「地域コミュニティ検討委員会」から9月中に答申を頂く予定であり、それも踏まえて、市としての取り組み指針を明確にしてゆく予定ですが、いずれにしても丁寧な説明と導入が不可欠であります。

 委員の皆さんとは、もっと時間をかけて意見交換をしたいのですが、昨日の総括審議では限られた時間の中で最低限のやりとりしかできませんでした。次回は10月、審議会としての答申案について議論が交わされ、10月末に最終答申がまとめられる予定です。仕上げに向け、委員の皆さん方の更なるご尽力を、切にお願いするものです。
| - | 17:33 | - | trackbacks(0) |
前原大臣視察対応
 8月最後の週末は、なかなか忙しい2日間でした。
 28日は、前原国土交通大臣が、観光圏における現状と今後の課題等についての視察ということで、小田原・箱根地域を訪問、私は小田原における同行案内役と、午後に行われた意見交換会への臨席と言う形で、大臣と数時間ご一緒させて頂きました。

 「箱根・湯河原・熱海・あしがら観光圏」の東の玄関であり、この圏域の中では歴史・文化の面で重要な役割を果たす小田原。その中心となるのは何と言っても小田原城であり、大臣の時間も限られていたので、この日の午前中のご案内は小田原城およびその周辺に絞りました。小田原駅で大臣をお迎えした後、バスで移動。暑い中、馬出門から銅門を経て天守閣へ、その後お茶壷橋に下り、再びバスに乗車して、西海子小路を通りながら、午後の意見交換会の会場である湯本へ。湯本からは、箱根町町長に案内役をバトンタッチしました。

 午後の意見交換会では、松沢知事も臨席。地元からは、2市8町および熱海の首長と、地元の観光分野および交通分野の事業者代表の皆さんらが参加して、意見交換会が行われました。その後大臣は夕方まで、大涌谷方面へ視察を続けられたようです。

 今回の大臣訪問は、地元選出で国土交通分野の担当でもあり、松下政経塾出身で大臣とも近い、神山洋介衆議院議員の尽力によるものです。もちろん、この観光圏のポテンシャルに、大臣自身が相当に期待を寄せられていることは間違いないでしょう。今後に向けて、様々な地域振興への取り組みに対し、お力添えを頂きたいとお願いをしました。余談ですが、前原大臣とは出身大学・学部が同じで、大臣が2年先輩ということで、京都話にも花が咲きました。

 それにしても、大臣が来訪するということで、その準備に追われた担当所管(経済部観光課)は、かなり大変だったようです。当然警護の問題もありますし、時間管理から歩行コースの事前確認まで厳しくチェックが入ったようです。SPも付いて、20〜30人の一行がものものしく動く姿に、観光客の人たちも驚いたことでしょう。しかし、大臣は終始にこやかで、柔らかな物腰を絶やすことはなく、沿道の人たちとの握手などにも気さくに応じておられました。

 28日は、下中地区で行われた「みんなの花火」を視察。橘商工会青年部主催の、手作りの「夜の縁日」という感じで、会場となった西湘テクノパークの一画は、子供からお年寄りまで、たいへんな盛り上がり。最後に5分だけ打ち上げられる花火は一発ごとに歓声があがり、みんなの心が一つになるような、素晴らしい地域イベントでした。

 29日は、朝から防災訓練。酷暑の中、上府中公園で滞りなく行われました。前夜からの宿泊訓練も含め参加された周辺地域の皆さん、本当にお疲れ様でした。
 午後は、「市民と市長のまちかどトーク」が、ロビンソン小田原店の4Fで開かれました。今回のテーマは、今市民の皆さんに熱心に取り組んで頂いている、生ごみの資源化に向けた取り組み。この事業の検討委員の笹村さん、実際に取り組んでおられる笠原さんや和田さん、基材を作ってくれている障害者地域作業所「ありんこホーム」の杉山さんなどからの説明を受けて、来場された皆さんからも熱心なご意見が相次ぎ、今後の本格的な展開につながる意見交流ができました。
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下府中のチャレンジ
 26日は早朝より、市長の現場訪問として下府中小学校をお訪ねしました。昨年より取り組まれている校庭の芝生化を支える取り組みの様子を伺うためです。

 朝6:30前に同校に到着すると、まず校庭を覆い尽くしている芝生の鮮やかな若草色が目に飛び込んできました。そして、すでに多くの地域住民の皆さん方が、酷暑の夏には欠かせない水遣り作業に取り掛かっておられました。この方々は、Shin2(シンシン、心身、真・信などの意を込めている)という下府中地区の皆さんによる団体で、もともとはサッカーなどを中心とする地域のスポーツクラブが母体となっています。

 地域で子供たちへのサッカー指導を活動の中心として取り組んでおられますが、以前はなかなか芝生の練習場がなく、苦慮していたそうです。そんな中、日本サッカー協会が主唱しての「グリーンプロジェクト」、つまり学校の校庭などを芝生化する取り組みへの支援事業があることを知り、地域を挙げてこの事業に応募、高い倍率の中を採択されました。そして昨年、「未来をつくる苗を植えよう」とのスローガンの下、Shin2が「下府中グリーンプロジェクト」を立ち上げ、大勢の地域住民の皆さんによる芝生の植え付け、育成が続けられ、短期間で見事に芝生のグランドを現出させたのです。その実現に当たっては、発起人であるスポーツクラブの指導者の皆さん、指導に当たられた湘南ベルマーレの皆さん、下府中連合自治会や体育協会など地元諸団体の皆さん、下府中小学校のPTAおよび教職員の皆さんなど、実に多くの人たちの理解と参画があってこその道のりだったそうです。

 芝生のグランドに足を踏み入れて驚きましたが、既に地表面から5センチほどの厚さで芝がビッシリと茂っており、足裏から柔らかな感触が心地よく伝わってきます。散水作業が行われている芝生の上にはトンボが飛来しています。空気がとても新鮮な気がします。
 夏場の水やり作業をどうやって継続するか知恵を絞ったそうですが、朝の健康体操を毎日行い、そこに地域の皆さんに集まってもらうことにしたそうで、昨年から下府中小学校では、朝のラジオ体操に加え、地域のご婦人方による健康体操が、6:30から7:00の間に行われます。この前後に、芝生の管理作業も合わせてやろう、という仕組みです。昨日も、朝から地域の親子連れやご婦人方、出勤前のお父さんたちなどが、ざっと見た感じでは70〜80人ほど来られていました。子供たちはサンダルを脱いで裸足で体操をしていました。実に気持ち良さそうでした。30分ほど、私も皆さんと体操をさせてもらいましたが、体の気の巡りがとても良くなったのです。これは、芝生の上でやっていることが大きいように感じます。体操をしながら、市内の多くの小学校校庭が芝生化され、そこで毎朝地域の皆さんが健康体操をするというのが、小田原の文化として定着したなら、人々の心身の健康が増進され、おそらく寿命も延び、医療費も減るだろうな、などと考えていました。

 芝生化がもたらす効用は、私たち人間が感知できること以外にも、かなりあるのだろうと思います。一方で、今回の事業化に当たっては、「誰が管理をするのか」「費用はどこが担うのか」「草に虫がつかないか」「続けていけるのか」など、少なからぬ不安や将来への懸念などがあったそうですし、実際に年間数十万円の維持費用がかかっています。このあたりを、何らかの仕組みでクリアーしながら、小学校の校庭の芝生化を進めてゆけないものか、私もしっかりと考えたいと思います。
 いずれにせよ、中心となって毎日汗を流されている発起人の皆さん方の、郷土愛というべきお姿に、たいへん感銘を受けました。このような地域が増えてゆけば、小田原は素晴らしいまちになってゆくことでしょう。
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部局長等との話し合い
 25日より、22年度に取り組まれている市長指示の重点事業の進捗状況について、各部局ごとに報告を受け、適宜追加指示などを行う「部局長等との話し合い」が始まりました。4月の年度当初に指定をした事業は全部局計で150ほどになります(市HPに「平成22年度の主な事業予定」として掲載されています)が、その中間チェックとでもいうべきもので、9月上旬までかけ、ほぼ全ての部局ごとに行います。昨日は、トップバッターとして福祉健康部所管の事業について行いました。

 検討段階を経てモデル事業に入りつつあるケアタウン構想は、5つの連合自治会エリアでの事業をほぼ設定しつつあり、高齢介護、障害者福祉、子育て支援、交流の場作りなどの事業が試行される段取りとなっていることが報告されました。そのほか、保育園の待機児童対策にまつわる懸案事項の状況報告、新たに始めた「早期発達支援事業」や「妊産婦歯科検診」「こんにちは赤ちゃん事業」などの滑り出しの様子、既にだいぶ検討が進んだ「小田原市食育基本計画」の状況、障害者の職場確保に向けた支援事業の進み具合など、多岐にわたる重要事業の状況が伝えられました。いずれも、多少のスケジュールのずれ込みなどはあるものの、概ね順調に進んでいます。

 他の所管においても、このような、いわゆる草創期段階の事業が多くなっています。事業の定着には、立ち上げ期の意志の強さ、そこに注ぎ込む情熱と、様々なトライアンドエラーを果敢にしかも短期間に消化して行く実行態勢が必要です。また、立ち上がったとしても、それを継続していくための様々な工夫が、引き続き不断に求められることになります。今はもっぱら前者の段階であり、しっかりとした立ち上げに向けて、年度後半への取り組みに十分な注意とコミットが不可欠。
 新総合計画がスタートする23年度における本格的な事業化を視野に、ぬかりなく新たな取り組みを形にしてゆかねばなりません。
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国際二宮尊徳思想学会
 二宮尊徳先生の教えを現代社会の様々な課題解決に活かしてゆこうと、日本の報徳活動団体や、中国の研究者らが主体となって2003年に発足した「国際二宮尊徳思想学会」の第5回大会が、昨日から京都で行われています。3日間行われる大会の開会式典に、二宮先生のご生誕地を代表して参列、日中韓からの来場者の皆さんに挨拶をさせて頂きました。

 荒廃した600もの農村を復興再生した報徳仕法は、今日においてもその実践手法としての価値が色あせないばかりか、心田開発、一円融合、道徳と経済の両立など、往時よりもより複雑・深刻化している社会課題の解決に、確かな道筋を与えてくれるものとして評価が高まっています。現在では、国内よりもむしろ、経済と道徳の相克が深刻化している中国において、大いに注目されており、北京大学や清華大学など錚々たる学府を中心に研究が進んでいます。過去の大会も、5回のうち3回は中国で開催されてきました。昨日も、中国から来日された多くの皆さんとコミュニケーションを取らせて頂いたところです。

 基調講演では、尊徳の生誕地・小田原を含む神奈川の代表として、またご自身が尊徳の事績を熱心に研究されている首長として、松沢県知事が登壇、1時間以上にわたり熱弁を振るわれました。もうお一人、会場となった京都産業大学の副学長であり、この学会の会長も務める並松信久さんによる「京都の企業精神と報徳思想」との講演も行われました。
 私は、この並松さんの講演内容にたいへん興味をもちました。私自身4年間の学生時代を過ごした京都の町に対する愛着もさることながら、京都が都市としての活力と創造力を持ち続けていることに、小田原のまちづくりに関わるものとして、大いに関心があったからです。並松さんは、「京都は、観光都市、文化都市などと言われるが、その本質は産業都市だ」と言われました。日本には200年以上続いている企業が3000社ほどあり、これは世界でもダントツのトップなのですが、そのうち1600社は京都にあるそうです。確かに、記憶を紐解いてみれば、京都の町は大小さまざまな事業所、しかも独自の技術や高い品質に裏付けられた企業が、街なかのあちこちに存在しています。多数存在する大学が、それらの企業活動の研究分野を支えてもいます。

 代表的な在京企業としては、京セラ、堀場製作所、任天堂、オムロン、日本電産などが有名ですが、老舗の料理店や各分野の中小企業も含め、京都の企業には、確かな技術力と本物志向で、家業として脈々と受け継いできた企業文化がある、とのこと。京セラ創業者の稲盛氏は尊徳の信奉者であり、会社の経営に報徳の教えを活かしておられますが、京都を支えてきた産業界全般に、合理性と高い企業倫理、企業の格を重んじてきた点などにおいて、報徳思想と通ずるものがあるのではないか、との指摘でした。
 ともあれ、「京都は産業都市だ」との喝破は、とても重要なものだと感じます。歴史を重ね、文化を育み、国の内外から多くの人を魅了し続けてきた京都の活力と創造力の源泉は、「産業」にあるのだということです。これは、金沢なども同じですし、視点を転じればボローニャなどイタリアの諸都市も同じです。

 今後の小田原のまちづくりにおいて、短期的な視点ではなく、長期の視野にたって、小さなものづくりや商いも含めた小田原ならではの産業基盤を育ててゆくことが、極めて重要であると、久しぶりに訪ねた京都で確認をすることができました。
| - | 17:23 | - | trackbacks(0) |
自治基本条例骨子案
 23日、昨年9月以来約1年間にわたって活動を続けてこられた、自治基本条例検討委員会の皆さんから、条例の骨子案が報告されると共に、この段階での皆さんの感想などを伺うことができました。

 昨年5月にキックオフフォーラムを開催し、以降夏場にかけてプレ検討委員会を4回開催し、その後に9月から、相模女子大の松下教授を委員長とする11名の委員の皆さんと、ファシリテーター(触媒)役の今井さん、そして担当所管の職員らによって、検討が重ねられました。出だしこそ月に2回のペース(これとて、通常の検討委員会からすればかなりの密度)、今年の連休明け以降はほぼ毎週1回のペースで、都合27回もの検討委員会が開かれてきました。それだけでなく、検討委員会と並行して、いつでも誰でも参加が出来る「オープンスクエア」という開かれた意見交換の場も、ほぼ毎月開催。この、検討委員会とオープンスクエアを並行して進め、相互にフィードバックしながら議論を煮詰めてゆくというやり方は、松下教授いわく「どこにもない、小田原方式とよぶべきもの」。このほかにも、様々な活動分野の諸団体などとの意見交換会を6回開いており、これら全てを含めると、この骨子案の誕生にいたるまでに関わった市民の皆さんの数は、1200人を超えています。

 自治基本条例は、既に国内で150を超える自治体が制定をしており、当然「先行事例」となる条例文はたくさんあります。しかし、今回の委員の皆さんは他の条例を一切見ることはありませんでした。あくまでも、「小田原のまちが未来に続き、市民の暮らしがより豊かになるために、本当に必要な自治の基本ルールとは何か、というところから、自分たちで考えることにした」(委員長報告より抜粋)のです。それによって、骨子案にまとめられた条文案は、言葉遣いがきわめて平易でわかりやすく、しかし、市民自治や協働といった概念の芯のところを、的確に表現しています。他の条例では、行政の役割や手続き論などについてかなり専門的な記述が盛り込まれているケースも多いのですが、骨子案では、あくまでも市民サイドの皮膚感覚と視点が貫かれています。今日から市のHPにも掲載されますので、ぜひ多くの市民の皆さんに見ていただきたいと思います。

 また、この骨子案そのものはもちろん大きな成果物ですが、もうひとつ、この検討委員会の運営に関わった皆さんの、物凄い密度で展開されてきた作業を経ての成長や進化、市民の皆さんにこの条例の大切さを伝えるために工夫と努力を重ねてきた歩み、徹底して重ねられてきたオープンで建設的な議論、その中で形成されてきた信頼感や未来への希望、こういったものは、今後の小田原のまちづくりを進める上で極めて大きな資産となることでしょう。「地方自治は民主主義の学校」と言われますが、今回の「市民自治と協働」を考え抜いた検討委員会は、これからの時代のまちづくりの担い手を育てる、まさに学校でもあったと、私には感じられます。早速27日には、委員さんたちが主体となって、市民の皆さんに骨子案の内容を説明するためのオープンスクエアが予定されています。
 
 今後は、この骨子案をベースに、条例案として仕上げ、議会での承認を頂いた上で来年4月からの施行を目指し、引き続き作業が続けられてゆきます。この検討委員会を通じて得られた、掛け替えのない、そしてたいへんに大きな成果は、市民の皆さんへの周知活動と、実際のまちづくりの実践を通して、小田原の未来へと花開いてゆくことでしょう。
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休暇を終えて
 先週は休暇を頂き、家族で過ごす時間を取ることができました。子どもたちと共に、軽い山歩きや、森の散策などをしながら、英気を養いました。
 さて、8月も終盤。まだまだ酷暑が続きそうですが、これから先は、今年度の重点事業の中間段階での進捗確認作業、9月議会と続く「秋の陣」です。来年度の予算編成をにらんだ事業計画を視野に、様々な事業の成果を形にしてゆく作業が続くことになります。
 総合計画審議会も、大詰めを迎えつつあります。また、自治基本条例の検討委員会も、骨子案をまとめつつあります。様々なモデル事業的取り組みも緒についているなど、「新しい小田原」への骨格が徐々に立ち上がってきています。大事な局面です。
 ここから11月くらいまでは、週末の諸行事のスケジュールもタイトですし、民間の様々なイベントも目白押しで、ほとんど休みのない日々が続く模様。気を引き締めて乗り越えて行きたいと思います。
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